沢終盤恒例の奥美濃、石むし谷遡行。

渓谷の名称
石むし谷
山域(ピーク)
奥美濃
渓谷の概要
坂内川の支流にあたる殿又谷石むし谷は揖斐川の源流部でもあり以前は非常に奥深い場所であったが八草トンネルの開通でずいぶん入山しやすくなった。この界隈の谷は比較的穏やかな渓相を見せるが石むし谷は中流域に連瀑帯があって楽しませてくれる。遡行自体にそれほど困難は無いがヌメリが酷い部分もあって不意のスリップには注意したい。
コースタイム
【駐車地】 8:30
【二俣(Co560m)】 9:05
【3段20m大滝下】 10:25
【林道】 12:40
【駐車地】 14:30
ポイント
【★★☆☆☆(沢2級-)】 ポイントは8Mと9Mの連瀑に尽きる。下段8Mは右岸から斜上するがシャワーは必至、上段9Mは右岸斜面から登るが上部は泥壁でスリップに注意が必要だ。ロープ必須になるがいっそ流芯左手のクラックから取り付いた方が無難だろう。
下 山
【★☆☆☆☆(林道)】 下山は林道を伝う。砂地の路面は歩きやすく沢の下山としては最楽級だ。
装 備
一般遡行装備、ロープ8mm×30m、核心9m滝でカム類使用。
お勧め度
★★★☆☆
参加人数
2人
所要時間
約6時間
天候
晴れのち曇り
遡行日時
2016/11/26
地形図
横山
主な地質
花崗岩
遡行図
その他情報
《フリクション情報》:部分的に滑りやすい 《ヒル情報》:見なかった 《温泉》:てんくう温泉(600円) 《その他》:坂内の道の駅は時期が合えば秋の味覚とかが割とお安くゲットできるかも。


【沢終盤はやっぱり奥美濃へ】 

ここ数年沢シーズンの終盤は奥美濃でまったりする事が多い、
そんな訳で殿又谷支流の石むし谷にやって来た。

面子は今年も各地で根こっぷりを発揮するねこ師匠、
聞けば最近ドラゴを得てノリノリらしい、
ほんま羨ましい限りですわ。
あとは現地で恵さん達と遭遇するかも!?。



沢とは関係ないけどねこ師匠が絶賛するドラゴ様

【駐車地(8:30)】 

殿又谷沿いの落ち葉に埋もれた林道を進んで砂防ダム手前の膨らみに駐車、
山はすっかり冬の装いやね。

『殿又谷第二砂防ダム』の案内板を少し過ぎてガードレールの切れた地点から降下する。



山はすっかり冬の装い

石むし谷に入ると最初は藪っぽいがすぐに歩きやすくなった。
花崗岩の砂地状で水の透明感が美しいですね。

予定通り恵さん達と合流して以降ご一緒する事に、
それにしても恵さんだんだん成長してないですか?、
ちよっとダイエットも必要ですよ(^^;。



最初は少し藪っぽいけどすぐに歩きやすくなる

【Co560m二俣(8:30)】 

Co560mの二俣は左に進んでナメ床を行く。
やがて6M飛瀑が登場、ここは左手を登った。



6M飛瀑、この辺りから楽しくなってきた

続く6M斜瀑は直登可能だが滑りやすい。



6M斜瀑、簡単やけど意外とヌメってますよ

谷の中に特徴的な三角岩、
ここを過ぎると核心の連瀑も近い。



特徴的な三角岩、ここを過ぎたら核心も近い

【3段20M大滝下(10:25)】 

問題の大滝は下から見ると2段(中間に2Mの小滝が隠れているので正確には3段)、
トータルの高さは20Mくらいだろうか!?。
今まで穏やかな渓相が続いただけに結構迫力がある。

両岸は岩混じりの急斜面で巻くのはちょっと面倒そう、
直登は左手から斜上するがシャワーは避けられない、
さあどうしようか・・・。

色々模索したがやっぱ突っ込むしかないか!?、
意を決して取り付くが流れを横切るところは頭からフルシャワー、
この寒空に泳ぐに等しい濡れっぷりです。

あかんこの時期にやるこっちゃない、
以降震えが止まらず後続を確保する手もままなりません。



下段の8M滝、左手から斜上するけど頭からフルシャワー

次は上段の9M滝、
情報ではここが悪くてこの谷の核心部になるとの事。

突破を試案するとルートは二通り、
右岸のブッシュから巻き気味に行くか流芯の左手クラックから登るかだ。

先のシャワーで指に力が入らずモジモジしてるとねこ師匠が業を煮やした。



上段9Mはこの谷の核心部

ねこ師匠:「よし、ここは俺様が手本見したる」
私:「はい、お願いします」

私:「どっちから行かれますか?」
ねこ師匠:「そやな、まずは右岸からやな」
私:「よろしくお願いいたします」

ねこ師匠:「まあカムも決まったし楽勝やろ」
私:「はい、ご安全に」

ところが上部がズルズルの泥壁らしく師匠痛恨のスリップ、
幸いグラウンドは免れたけど気持ちを落ち着かせるため一旦降りて来た。

ねこ師匠:「師とした事がちょっと不用意やった」
ねこ師匠:「弘法も筆の何とかって奴やな」
ねこ師匠:「でも泥壁の練習には持ってこいやしここは弟子に譲る事にしたぞ」
私:「えっ・・・」

ねこ師匠:「さあぐずぐずせんと行って来い」
私:「えーーーっ」
ねこ師匠:「ハイ返事!」
私:「は、はい、判りましたです・・・」

私:「あのー師匠、別のところから登ってもいいですか?」
ねこ師匠:「まあ仕方ない、許す」

そんな訳で流芯左手のクラックにカムを入れて取り付いた。
傾斜は強いけど適当にホールドがあって私でも何とか登れた。
岩は比較的安定していたし結果的にはこっちで正解やったかもね!?。

ねこ師匠:「泥壁から逃げたけど無事に登ったからまあ許しといたるわ」
私:「な、軟弱で申し訳ありません」



右岸の斜面を登ると上部は泥壁になってスリップ注意!

この先は狭い廊下の中を激しく屈折して見せ場の一つと言えるだろう。。
5M斜瀑は一見簡単そうだが実に滑りやすい、
右隅の僅かなホールドを利用して何とか登りきった。



一見簡単そうだけどめっちゃ滑る

廊下を越えて藪っぽいところを抜けると花崗岩の巨岩が目立ってきた。
5M滝は左手を越えるが大岩が落っこちそうでちょっと怖い。



大岩が落っこちそうな5M滝

右岸に花崗岩の壁を見てスラブ状の小滝が続く、
源流域になってもまだ変化するのが良いですね。



源流域は右岸に花崗岩の壁を見ながら進む

何だか荒れた感じになってくるといきなり土管発見、
中から水が出てます。
なんやろ?って上を見てみるとそこが林道だった。



おっ珍しい、ツチグリやん

【林道(12:40)】 

後はこの林道を下るだけ。
ちょっと距離があるけど概ね砂地で歩きやすい、
景色を楽しみながら1時間半ちょいで駐車地点へと戻り着いた。

今日も楽しい一日に感謝、皆さんお疲れ様でした。



景色を楽しみながら歩きやすい林道で快適下山

【最近感じる事・・・】 

この界隈、以前は希少な幸の豊富だっと聞きます。
しかし今年はもうその姿をみる事は殆どありませんでした。
この谷に限らず年々減少の一途を辿っているように感じます。

今や情報はブログやSNSでの公開、スマホによる収集ってパターンが主流です。
何気なくアップした情報があっと言う間に拡散したりしちゃいます。

個人ではそんなつもりは無くてもそれに興味を持つ人が大勢いて、
その人達がそれ目当てで入ってくると希少な幸も速攻全滅でしょう。

もしその山行で感動に出会えてそれを翌年にも残したと思うのなら、
少なくとも特定できるような記述は控えるべきだと感じるのですがどうでしょうか!?。



遡行図




*遡行難度や下山難度のグレード目安、サイトの観覧方法については「初めてお越しの方へ」をご覧下さい。

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