マイナーシリーズ第一弾?、セウス谷遡行。

渓谷の名称
セウス谷
山域(ピーク)
台高
渓谷の概要
セウス谷は大渓谷のひしめき合う蓮界隈にあって小さい一支流に過ぎないが、標高差は700mもあってかなり急峻だ。下部と上部は伐採林が谷を埋めて汚らしいが中間部の連瀑帯は登れる滝も多くて楽しめる。
コースタイム
【水車橋】 00:00(橋の左岸から入渓)
【Co640m付近二俣】 00:00(滝はカット&トライで登って行く)
【Co800m付近石垣跡】 00:00(石垣付近の左岸側に仕事道がある)
【水車橋】 00:00(P645mから猿山廃村を経て水車橋へ)
ポイント
【★★☆☆☆(沢2級)】 下部と上部は伐採林が谷を埋めて難渋するが中間部の連瀑帯は登れる滝も多く面白い、ただし抜けがスラブ状の滝が多く、中には難しい滝もあるので取り付きは慎重に判断すべきである。
下 山
【★★☆☆☆(仕事道)】 下山はCo800m付近、石垣跡のある地点より仕事道を伝って左岸尾根を下る。P645mから更に下ったCo550m付近の架線場跡までは明瞭だが、そこから先はザレた伐採斜面を強引に下る。やがて再び植林帯に入って猿山の廃村を経て出合いの水車橋へとドンピシャ戻り着く。
装 備
一般遡行装備必携、滝を登るならロープや登攀具類も必携。殆どの滝が巻くも登るもお好み次第なのでカット&トライで楽しんでもらいたい。
お勧め度
★★☆☆☆
参加人数
3人
所要時間
約5時間半
天候
晴れのち曇り
遡行日時
2013/06/09
地形図
七日市
写真室
無し
遡行図
その他情報
《フリクション情報》:普通 《ヒル情報》:見なかった 《温泉》:なし 《その他》:今回はヒルは見なかったけど私は過去にこの付近でヒルにやられているので天候によっては注意が必要だ。


【マイナー谷シリーズ第一弾】 ヒロッチさん、ゴーヤさんよりお誘いがあって急遽沢に行く事となった。場所は蓮川のセウス谷、「またマイナーな、なんでセウス谷なん?」と聞けば「日帰りで行けて、メンバーがまだ行った事なくて、滝登りが楽しめそうだから」との事。そうここは大渓谷のひしめく蓮界隈なんだけど大御所の谷って誰か一度は入ってるんですよね。

朝5時半に迎えに来てもらって南阪奈から蓮を目指し水車橋に着いたのが8時前、今年は空梅雨?で6月に入ってからも殆ど雨降ってない、小さい谷だし水があるが不安だったけど下を覗けば一応流れてた。そんな訳で遡行開始。

【水車橋(8:25)⇒Co640m二俣(10:25)】 水車橋の左岸から入渓、すぐに堰堤があって右岸巻き、10M斜瀑があって上部はいかにも滑りそう。ひろっちさんが単身突っ込むがやっぱりセミになっている(^^;、巻き登って上から確保して突破。そしてまた堰堤。


水車橋付近で準備 最初の10M斜瀑は上部ツルツル

この辺り枝打ちや倒木が谷を埋めててうっとおしい、岩の造詣は綺麗なんで両岸が自然林だったらさぞ美しかったやろうに・・・、やがて10Mくらいの斜瀑があってそこからは滝の連続になる。


6M滝は巻いて この10M斜瀑から滝が連続する

行け行けどんどんで登れるから楽しくて仕方ない、しかし上部になるほど立って来て最後の8M滝で詰まってしまう。ここでロープを引いて直登を図るも抜けがツルツルの超どスラブ(^^;、こりゃ人生かけなきゃ踏み出せそうにない、こんなとこで寿命を削るのも嫌やったんで一旦降りてヒロッチさんにチェンジ、しかし「おっしゃるとおりで・・・」と言いながら降りてきた。


どんどん登って行く しかし上部ほど傾斜が急に

そんな訳であっさり右岸巻き、そしてまだまだ滝は続きます。ここからは個々独立した5Mくらいの滝が多くカット&トライで登って行く、しかし中には手強いやつもあるから不用意な取り付きは禁物だろう。ラインをしっかり見極める必要がある。


次は独立した滝が続く カット&トライで行こう

連瀑帯が一段落して右岸に崩落地を見れば二俣になる。地形図で推測すればCo640m付近の二俣だろう。ここは8M滝の落ちる右俣へと入った。

【Co640m二俣(10:25)⇒Co800m付近石垣(12:25)⇒水車橋(13:40)】 右俣に入ると流石に水流も細くなって溝のような滝が続く、眼前には溝状12M滝、ひろっちさんがリードでトライするも上部のスラブに手がかりが無いみたいで降りてきた。更にゴーヤさんもトライ、だいぶ粘ったけどやはりスラブ部分が無理みたい。


崩壊地を見送って この12M滝が登れない

で、私はと言うと上部偵察も兼ねて左岸から小さく巻くが結構悪くて騙しながらズリズリ登って行くうちに降りれなくなった(^^;。しかもギア類何も持たずに登っちゃったんで直登トライを頑張っている二人を助ける事も出来ず。更に諦めて巻いて来た二人のサポートも出来ずに同様の渋い巻きをさせてしまった。ほんま反省です。

そこから一旦ゴーロがあって次は雑然とした感じの12M滝、無理すれば直登も無くは無いが脆そうだしって事で左岸巻きをチョイス、しかしこの巻きも途中に立ち木の無い箇所があって肝を冷やした。


また倒木が鬱陶しく・・・ 雑然とした12M滝は左岸巻き

水も殆どチョロチョロになってまた倒木が鬱陶しくなってきた。倒木で埋まる二俣(Co780m)は右俣に入って6M滝を抜けると前方に石垣が見える。飯場でもあったんだろうか?、そして左岸には割りとしっかりした仕事道、さあどうするか!?、この辺りが決断のしどころか?。

しかし情報の少ない谷は何が待っているか判らない、もしかしたら100M級の大滝や深淵のゴルジュが隠れているかもしれないのだ。「うーん、もうちょい行ってみようか」、リーダーの号令でもう少し進む事に、そして見た驚愕の絶景は・・・、何と倒木のゴルジュだった(^^;。

「・・・、・・・、・・・、も、戻りましょか・・・」、全員一致でさっきの仕事道へ戻る事に決定です。そしてこの仕事道が大当たり、比較的明瞭な水平道から伐採で丸坊主になったP645m尾根へと高速道路、地形図の550m付近の架線場跡からザレザレの急斜面になってしまうが、やがて植林内に入るとまた踏み跡がしっかりしてくる。


これ見て帰る事に決定 下山は伐採尾根を快適に進む

そのままどんどん下ると前方に人工物が見える。なんやろ?、接近してみるとどうやら廃屋のようだ。こんな山中に、しかも一軒や二軒じゃない、平地の数を見ればかなりの家屋が過去に存在していたようでトイレや炊事場まで原型を残している。後で調べてみると、ここは猿山(えてやま)と呼ばれた集落跡のようで昭和の中期には200人以上の人が暮らしていたそうだ。しかし今では地図からも抹消されて完全に忘れ去られた存在となってしまった。

そこからは集落の中の生活道?伝って車のまん前にドンピシャ下山となりました。

【マイナー谷は面白い!?】 行く前は「水あるかな?」って心配してたけど今日も一日楽しく遊べました。ご一緒してくれた皆様に感謝です。それにしてもマイナー谷は面白い、何が出てくるかドキドキワクワクの楽しさがあるし、巻きにしたって殆ど踏み跡ないから独自でルーファイする面白さがある。

こりゃますます行く谷が増えてしまいそうですわ。



*遡行難度や下山難度のグレード目安、サイトの観覧方法については「初めてお越しの方へ」をご覧下さい。

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