魅惑の廊下、又剣谷遡行

渓谷の名称
又剣谷
山域(ピーク)
台高
渓谷の概要
河合から小橡川沿いに入って最初の支流である風折谷、その左又に当たるのが又剣谷だ。名前から察する通り幾つかの迫力ある廊下を秘めている。その廊下と廊下を繋ぐ部分で凡流が長く続くからいささか間延びする感もあるが、日帰りで廊下を堪能するにはうってつけではないだろうか。因みに『またつるぎ』とは険しいの意味だが、名前ほどの険悪さは無くどっちかと言えば楽しく遡っていける部類の谷だろう。
コースタイム
【又剣谷出合い】 8:30(出合いは平凡、堰堤を越えて入渓)
【第一廊下30M滝下】 09:20(30M滝は左岸を巻き登る)
【第三廊下30M滝下】 11:35(30M滝の左岸を巻く)
【Co730m二俣】 12:15(この辺りから両岸の崩壊が目立つ)
【Co830m(遡行打ち切り点】 13:30(東屋を目指して左岸尾根を急登)
【林道展望台】 14:40(笹薮漕いで展望台へ)
ポイント
【★★☆☆☆(沢2級)】 最初の30m滝は滝身を跨いで左岸に移るが水流に持っていかれそうになるので増水時は注意が必要だ。上そこから左岸のブッシュ帯を登るが高度感があるので不安なら確保したい。三つ目の廊下入り口に懸かる多段15M滝は容易に直登出来て楽しいところ。上部のCS6M滝は両岸高く一見どっちから巻くか悩むところだが右岸から行くと小さく巻ける。見所は極度に狭まった美しい廊下の数々。
下 山
【★☆☆☆☆(車道あり)】 今回はサンギリ林道から派生する林道の東屋付近(又剣谷左岸尾根と林道が交差する地点)に車1台をデポしたので下山は楽勝、デポしない場合は又剣谷の両岸尾根を下る事になるがプラス2時間はかかるらしい。
装 備
一般遡行装備必携、ロープ8mm×40m、カム類も持参したが、結局使用したのはお助けのスタティックロープとロープ使用は懸垂下降のみだった。
お勧め度
★★★☆☆
参加人数
4人
所要時間
約6時間
天候
快晴
遡行日時
2013/05/12
地形図
河合
写真室
無し
遡行図
その他情報
《フリクション情報》:普通 《ヒル情報》:今年の初ヒル 《温泉》:なし 《その他》:なし


【そろそろ沢に行きますか〜】 前週、渋川にて沢初めをやったので今週も足慣らし第二弾となった。場所は台高で小橡川の又剣谷、サンギリ林道の幕営地へは単独での合流だったがちょっと出遅れて着いたのは24時前、先着組みは既に出来上がっており小宴ならぬ瞬宴でおひらきになった。

翌朝は6時起床、やはりと言うかかなり寒い、こりゃ今日も浸かりは無しやな・・・。だらだら準備してサンギリ林道から派生する林道の東屋付近に車一台をデポ、又剣谷の出合いに戻って8時半に遡行を開始する。車の周回に1時間強。

【又剣谷出合い(8:30)⇒第一廊下30M滝下(9:20)】 入渓してすぐに堰堤、右岸より簡単に巻いて先へと進む、地形図やと暫し平凡かなって思ってたけど大きな釜を伴った5M滝が幾つか出てきた。ライフ着用で意気揚々なヒロッチさんはジャブジャブ入って行く、勿論私も続いて・・・んな訳はなくガンガン巻いて進んだ。


出合いの近くで準備 快適に小滝を越えていく

空を見上げると快晴で申し分ない天気やけど、この谷西面なんで逆光で歩き辛い、「流れん中の石とか見えないんよねぇ・・・」、そうこうしてるうちに前方に3M滝と狭まった空間が、ゴルジュや!。


突っ込む人は行く、私は巻く さあいよいよ廊下へ突入

ヒロッチさんは大きな釜を胸まで浸かって進んで行く、ヨシ!私は応援に徹して巻こう!、他のみんなも「泳ぐの無いわぁ」って事で右岸から巻いてゴルジュの中にジャンプで着地、溝状に狭まった典型的なゴルジュやけど水量多いとエライ事になるんやろなぁ(^^;。


水流を跨ぐと 30M滝キターッ!

【第一廊下30M滝下(9:20)⇒第三廊下30M滝下(11:35)】 そんでちょっと進むと左手から水流があって、それを跨ぎ越えると眼前に30Mの大滝が、「いやーっ、なかなか立派ですわ」、この滝、直登も出来そうやけどシャワーは必須っぽいんで、濡れるの嫌な私は直進するルンゼを少し登って左岸のブッシュ帯へ、最後はお助けロープを出して越えた。

のっけからの美しいローカに期待も高まったが上流は平凡、よく見るとヒロッチさんがガタガタと震えている。どうやら初っ端に浸かり過ぎたようで冷えた模様で「やっぱ泳ぐのは夏限定やね(^^;」と言ってる。ご愁傷さまです。そんな訳で日当たり良い場所で光合成をまじえながら進んだ。

割りと長い間凡流が続いて眠たくなって来た頃、左折して斜瀑が見える。たぶんここが地形図の屈折点だろう。ここから第二廊下が始まるんだけど通過は簡単、綺麗な斜瀑を快適に越えた。


この斜瀑から第二廊下へ入る しかし通過は容易

廊下の上は一旦開けるけど前方すぐに何やら怪しい気配、近寄ってみると谷は90度左折して幅2mくらいの狭い岩溝の奥に多段の15M滝を落としている。両岸の高さは50mくらいあって凄いゴルジュや、こっからが第三廊下。

しかしこのローカ、手前に渕があって浸からなアカンし15M滝はシャワー確定やん・・・、嫌やなぁ、でも両岸高いし巻くのはもっとダルそうやし、仕方なく嫌々滝に取り付いた。まず渕の右岸を根性で濡れずにへつり、比較的傾斜の緩い多段滝は身体を起こして飛沫を避ける。よし何とか腿くらいまでのシャワーで耐えてるぞ、最後の出口はちょっと滑りそうだったが何とか全身びしょ濡れは回避した。良かった良かった。


多段15M滝は水流を避けながら また30M滝キターッ!

【第三廊下30M滝下(11:35)⇒Co730m付近二俣(12:15)】 そして多段15M滝の向こうには大滝の気配、先行した3人が嬉々としている。2本目の30M滝、これも立派やなぁ、しばし見とれていたが直登は無理そうなんであっさり左岸を巻き上がる。この巻きは簡単やけど高度があるんで注意はしてくださいな。

【Co730m付近二俣(12:15)⇒Co830m付近遡行打ち切り点(13:30)】 廊下の上は幾つか斜瀑が続いて楽しいところ、せやけどCo730m付近の二俣を過ぎた辺りから谷の様相が一変して両岸の崩壊が目立つようになった。「あーもう終わり?、そろそろ打ち切る?」なんて会話をしながら「もうちょい、もうちょい」と進んで行く。


廊下を抜けると明るくなるけど 両岸崩壊気味

若干終了モードになっていた頃に狭まったCS6M滝を発見、しかしここも取り付きにはずぶ濡れ確定で今さら登る気にはなれない、どっちから巻こうか思案したがキタリーダーの決断で一見セオリー無視に見えた右岸巻きをチョイス、これが大正解で小さく巻いてワンポイント懸垂で滝上に出た。そこから一呼吸あって8M滝はヌルヌルしながら直登、地形図から判断するとこの辺りの左岸尾根を登れば車のある展望台付近に出るはずだ。


CS6M滝は右岸巻きが正解 8M滝はヌルヌルだが直登可能

【Co830m付近遡行打ち切り点(13:30)⇒林道東屋(14:40)】 さて、谷から離れれば私の活動エネルギーは急速に失われる。水の無い場所ではパワーが3分しか持続しないのだ。そんな訳で笹薮につつまれた尾根登りは苦行の極み、ゴーヤ突撃体長が押し分けた藪の後ろをゼーゼー言いながら登って林道へと飛び出した。東屋より50mくらい北だった。まあ許容範囲っしょ。


笹薮に突撃ー!! 出たのは展望台の少し北だった

【魅惑の廊下に大満足】 今回も廊下ありナメあり直登もあったりでほんま楽しい遡行でした。ご一緒してくれた皆様にはほんま感謝です。こっからいつもなら温泉入って帰阪って感じになるんやけど、ちょっと水汲みしたかった私は単独行動で下多古へ移動、湧水をいただいてからの帰阪となりやした。



*遡行難度や下山難度のグレード目安、サイトの観覧方法については「初めてお越しの方へ」をご覧下さい。

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