やっぱ南紀は暖かい!、2012年の沢納めは白滝谷遡行。

渓谷の名称
白滝谷
山域(ピーク)
台高(菅ノ峠)
渓谷の概要
台高山脈の南東面にあたる船津川の源流は往古川と大河内川に分かれるが、往古川は紀伊半島を代表するような大渓谷を有しているのに比べ、大河内川になると穏やかな流れが多く山容も大人しくなる。そんな中にあってこの白滝谷だけは短いながらも連瀑で構成されていて遡行価値が高い、周囲の大渓谷に比べると見劣りする感は否めないが時期外れのお気楽遡行には良いのではないだろうか。
コースタイム
【県道603号線車止め】 09:15(白滝橋の1.5キロほど手前で通行止め)
【白滝橋】 09:40(ゴルジュは左岸を巻いたら全巻きになってしまう)
【白滝上】 11:40(白滝はシャワー気味に斜上)
【菅ノ峠】 13:40(最後は植林の急斜面を登って県道へ)
【県道603号線車止め】 14:35(長い長い県道歩き)
ポイント
【★★★☆☆(沢2級+)】 最初の悪場である8M滝は左岸から巻くと谷に戻れなくなって廊下を全部巻いてしまう事になる。廊下に入るなら直登するか無理してでも右岸を行った方が良いのかも?。登れる滝も多いが全体的に岩が脆く浮石の確認は入念にしたい。
下 山
【★☆☆☆☆(県道利用)】 下山は菅ノ峠から県道603号線を通って入渓点へと下る。かなり長い車道歩きで浮気心が出そうだが、地形的に見るとショートカットは労が多いと思う。
装 備
一般遡行装備必携、ロープは8mm×30mを持参、滝を直登するなら登攀具も必携。
お勧め度
★★★☆☆
参加人数
3人
所要時間
約5時間半
天候
晴れ
遡行日時
2012/12/02
地形図
大杉渓谷
写真室
無し
遡行図
その他情報
《フリクション情報》:普通 《ヒル情報》:見なかった 《温泉》:下里温泉(500円) 《その他》:県道603号線は通行止めが多く歩くのが嫌なら要確認。


【久々に再会の沢】 久々にりんごさんと沢に行く事になった。この再会を紡いでくれたのはK君、彼とりんごさんはある山行で知り合ったそうで、りんごさんとK君との両方に面識のある私を含めての山行となった訳である。

前夜K君と合流してりんごさんとの待ち合わせ場所である『道の駅マンボウ』に着いたのは24時過ぎ、既にりんごさんは先着していて宴会テントも設営してくれていた。感謝。

小宴後に就寝して起床は6時半、朝食を済ませて入渓点へと向う。今回の目的地は大河内川流域の白滝谷、地形図から推測すると中流域にコンタの詰まった箇所がある。大きな谷では無いがこの時期ののんびり遡行には最適だろう。

ところが県道603号を進むと通行止めの表示、入渓点の白滝橋までは2Kほどあるので歩くとなると往復1時間のアルバイトだ。うーん、これは困った。手前の瀬場谷への転進も考えたが、相談の結果予定は変更せず歩く事に。

【県道603号線車止め(9:15)⇒白滝橋(9:40)⇒白滝上(11:40)】 車止めの手前で準備を整えて歩き出す。5分ほど進んだ時点でやや荒れた箇所があるものの全然なんとも無い様子、うーん強引に突っ込んだら良かった・・・、いや、もし何かあったら言い訳できないからやっぱ歩いて正解だろう。


ガビーン!、通行止め 30分のアルバイトで白滝橋へ

そうこうしてるうちに白滝橋に到着、右岸の踏み後から堰堤を巻いて入渓、そして堰堤、また堰堤、全部右岸を巻くがこの谷大丈夫かいな?、まさか堰堤だけの谷なんちゃうん?。


岩間3M滝からやっと渓谷らしく やがて廊下へと入って行く

不安に駆られて歩くが左岸に枝谷を見て岩間3Mを超える辺りからようやく渓谷っぽくなった。だんだんと傾斜が強くなってくると両岸立って8M滝、うーん、こりゃシャワーしか無理やぞ、12月遡行でシャワーは嫌やしなぁ(^^;、あっさり左岸を巻き上がる。

ところがこの選択が大失敗、上部は完全な廊下となっていて谷に戻れない、10M級の滝が連続しているようだけど上から見てる限りでは取り付く島がなさそうでそのまま進む、進む、うーん降りれる場所が無い、まさかこのままずっと巻き続けて終わるるとか(^^;。

そんなこんなで滝を4つくらい見たかな!?、小さいルンゼを越えて3条10M滝上でようやく谷に戻れた。ちょっと安堵、にしても廊下を全部巻いちゃったぞ、あーやってしまったって感じですわ。


最初の滝を巻いたのが大失敗 3条10Mと小ルンゼを越えて

まあ冬の遡行だし濡れない重視って事で気を取り直して進みましょう。すぐに8M滝があって左岸から絡む、だいぶ平凡な感じになってきたなと思ったら前方に瀑布を発見、高さにして20Mくらいあるだろうか?、これが白滝か?、段瀑で白布を垂らした感じに見えない事もないんで白谷にしときましょう!。この滝は下部の段瀑部分は直登、上部は右岸に逃げて突破した。


意外と滝が多い 廊下の上は快適遡行が続く

【白滝上(9:15)⇒管ノ峠(13:40)⇒県道603号線車止め(14:35)】 時間も早いしもうだいぶ上がって来た感じだったので白滝上で大休止、まったりしすぎて身体が冷えてしもた。あとはゴーロ歩きかと思えば10M滝が見えてきた。この滝はなかなか形の良い滝だ。そう言えばここまで全部巻いてしまったなぁ、この滝は右手が登れそうだし何より濡れずに済みそうや。ここはちょっと登っときますか!、て事でようやくロープを出して直登、カム2本入れて快適な登攀でした。


これが白滝!?、右岸へ逃げる この滝でようやく直登

あとは水量も少なくなって両岸にガレが入ってくる。林道だ近い証拠やろう。コンタ的にもだいぶいい線いってるんで、ここや!って思う左岸斜面に取り付いて植林の急坂を上ればばっちり菅ノ峠のすぐ側へと導かれた。ナイス!。

で、ここでの一幕、峠に上りきる時に地元のオジサン達に遭遇、変な斜面から登ってくる三人に面食らってたようだが挨拶して話をすると、ミツバチの巣を回収しているとの事、ここまで車で上がって来たけど、林道はまだ一応通行止めにしてるけど補修は既に終わって話だ。あーやっぱ突っ込んどけば良かった・・・。


紅葉も綺麗やね 見晴らし最高、下山も車で快適

さて、ここから長い長い林道歩き、まあ景色が良いのが救いだけど気が遠くなるほど長い、この調子だと2時間はかかるんちゃうやろか!?、だいぶ疲れきったところにさっきのオジサンが、何とトラックの荷台に乗ってくか?と言ってくれた。いやーっ渡りに船とはこの事やね、あとは車に乗って快適下山やったけど断崖沿いの林道を荷台に乗って走るのはけっこう絶叫マシンですわ。しかも手がめっちゃかじかんだ。でもオジサンにはほんと感謝、ありがとうございました。

【2012年も良い沢旅でした】 今年も終わってみれば楽しい遡行ばかりでした。また来年もいろいろ遊びたいな。山と谷と仲間に感謝です。

最後は下里温泉で疲れを取って、お食事処『秀』さんでカマス定食くって帰阪となりました。



*遡行難度や下山難度のグレード目安、サイトの観覧方法については「初めてお越しの方へ」をご覧下さい。

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