小岐須の紺屋谷で沢馴らし。

渓谷の名称
紺屋谷
山域(ピーク)
鈴鹿
渓谷の概要
鈴鹿南部、仙ヶ岳から宮指路岳を経て入道ヶ岳に至る周辺の水を集める小岐須渓谷は変化に富んだ遡行フィールドである。下流域は石灰岩が多く上流域は花崗岩主体の谷が多い。その中で紺屋谷は大峠付近を源流に持つ小岐須最奥部の谷の一つである。流れは総じて平凡だが、中間部に厳しい廊下帯を持っており正面突破は難しいものがあるだろう。
コースタイム
【小岐須山の家】 09:30(大岩谷出合いまで林道歩き)
【大石橋】 10:00(大岩谷沿いの林道終点より入渓)
【紺屋谷出合い】 10:40(コケ滝を越えると紺屋谷出合い)
【登山道交差地点】 12:05(廊下は右手より巻いた)
【小岐須山の家】 13:15(整備された登山道で快適下山)
ポイント
【★★☆☆☆(沢1級)】 紺屋谷に入って最初の8M滝は右手からの小さい巻き、廊下は入り口のCS6M滝が難物で突入するならそれなりの覚悟が必要だろう。今回は少し戻って右手のルンゼから大きく巻いた。
下 山
【★☆☆☆☆(登山道あり)】 カワラコバより大石谷へと下る登山道で容易な下山である。
装 備
一般遡行装備必携、ロープは持参したが使用しなかった。※廊下に突入するなら登攀具が必須となる。
お勧め度
★★☆☆☆
参加人数
2人
所要時間
約4時間
天候
晴れ
遡行日時
2010/05/03
地形図
伊船
写真室
無し
遡行図
その他情報
《フリクション情報》:良好 《ヒル情報》:見なかった 《温泉》:鈴鹿市イオンモール内の花しょうぶの湯は広くて泉質も良くお勧め(平日750円/休日850円) 《その他》:2010年5月3日現在、小岐須林道は『山の家』より上部が通行止めとなっている。※期間は7月22日まで予定


【久しぶりの沢】 昨年は自身がボルダーモードになった事もあって殆ど沢に行けなかった。今年もこのまま・・・かと思ったがやっぱり暖かくなると水辺が恋しくなる。と言う訳で約8ヶ月以上ぶりに沢行きの計画を立てた。

まあ、沢と言ってもシーズン初めだしブランクもあるので簡単な足慣らしである。場所はこの時期は定番の鈴鹿、小岐須の紺屋谷だ。この谷は殆ど遡行記録の無い小谷だが、私は小岐須界隈の雰囲気が好きなのと、紺屋谷の中流部に眠ると言う険悪な廊下帯を見たい思いからのチョイスである。

Kさんと早朝に合流して小岐須を目指す。ここは昨年足繁く通った椿岩と同じ道取りだ。しかし小岐須『山の家』まで来ると林道が通行止めになっていた。道の崩落とかでは無く補強工事のためみたいだが、入渓の大石橋まではまだ距離がある。どうしようかと思案したが、「まあ時間もあるし歩くか!」って事で準備を整えた。

【山の家(9:30)⇒大石橋(10:00)⇒大岩谷入渓点(10:15)】 山の家駐車場から大石橋までは徒歩で30分くらい、そこから大岩谷沿いの林道を10分ほど巡って終点からの遡行開始となる。

【大岩谷入渓点(10:15)⇒紺屋谷出合い(10:40)⇒登山道交差地点(12:05)】 目の前の堰堤は右手を巻いて河原に下りる。すぐに綺麗なナメが出てきて心が癒される瞬間だ。「うーん、やっぱ沢は美しいな〜」、天気も最高、気分の乗ってきた。


目の前の堰堤は右手巻き 美しい流れが出迎えてくれる

平凡だが心地よい流れを進む、2条1M滝を越えて暫く行くと前方に美しい6M斜瀑、『コケ滝』と呼ばれる滝だ。この滝は左右を登れるがシャワー好きなら右手を登る方が面白いだろう。コケ滝を越えるとすぐに顕著な二俣となる。右俣は本流の大岩谷、左俣が今回遡行する『紺屋谷』である。

紺屋谷に入ると暫くは平凡だが、やがて両岸が迫って廊下状となり、その突き当たりに形の良い8M滝が懸かる。ここは右手から小さく巻いたが久々の巻きに少し緊張した。


美しいコケ滝は直登 紺屋谷に入って8M滝を迎える

8M滝の上はまた平凡な流れ、淡々と進めば前方に何やら暗い影が、ついに廊下のお目見えだ。廊下の入り口は極度に狭まってCS6M滝が通せんぼ、両岸も高く直登はかなり厳しい感じである。実はあわよくば突破をと目論んでいたが今日の装備ではどうしょうもない、ココはとっとと諦めて巻き巻きに決定!。

壁はどちらも同じくらいの高さでどっちを巻こうか悩んだが、少し戻った左岸ルンゼに暖斜面を見つけて取り付いた。急斜面を少し登ると安定したバンド状に出る。このまま廊下を上流へトラバース、木々に遮られて谷中は見えないが滝音だけが周囲に響いてる、やがて前方に小さなルンゼ、そこに降りてみるとすぐ下に紺屋谷が見えた。どうやら既に廊下を抜けてるようだ。

本流に下りると、そこは美しい斜瀑があって下には15Mの大滝が飛瀑となって廊下に吸い込まれていた。ちょっとガラガラした感じだが中々壮観な眺めである。


廊下の入り口は難物のCS6M滝 15M飛瀑が廊下に吸い込まれて行く

斜瀑は快適でどこでも登れる。更に先を期待したがすぐに平凡になった。地形図を見ても、もう滝場は無いようである。右岸には登山道の道標が見えるし打ち切るかどうかを思案したがもうちょいだけ進んでみる。すると箱庭のようなミニ廊下、ここを難なく越えたらカワラコバからの登山道が横切っていた。まあ潮時って事で今日はココで遡行を打ち切った。


優美な斜瀑で気分も上々 箱庭のようなミニ廊下

【登山道交差地点(12:05)⇒山の家(13:15)】 下山は、この登山道を使う、若干崩れている部分もあるが整備の行き届いた登山道で快適な下りである。尾根を回り込めばやがて焼木谷右俣沿いの道となり『法丁の滝』を見て大石橋へと戻りついた。後は林道を山の家まで30分!。

【やっぱり沢は良いですね!】 超久々の沢旅となったが、やっぱり沢は気持ちが良い、エメラルドグリーンの釜に映える新緑が日々の労を癒してくれる。やっぱり今年も沢に行かなくては!!。そう思わせる紺屋谷遡行だった。

最後は余った時間を椿岩で遊ぶ、Kさんは外岩初登場で『マタニティ(5.9)』をRP、流石はジムでバンバン登っているだけの事はある。沢中の足取りも軽く元気いっぱいであった。一緒に遊んでくれたKさんと鈴鹿の自然に感謝。m(__)m



*遡行難度や下山難度のグレード目安、サイトの観覧方法については「初めてお越しの方へ」をご覧下さい。



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