地域偵察!、瀬戸小屋谷遡行。

渓谷の名称
瀬戸小屋谷
山域(ピーク)
台高
渓谷の概要
台高南部に深く食い入る備後川、その最奥部に位置する大谷の左俣支流である瀬戸小屋谷。この界隈は何れの集落からもアプローチが悪く紀伊半島でも最も奥深い山域の一つである。それだけにまだ清流が多くどの支流も楽しい遡行が期待出来る。瀬戸小屋谷は林道敷設によって荒れた部分もあるが、一部非常に美しい場所も残っている。特に難しい場所も無いし山域の入門沢として推奨出来るだろう。
コースタイム
【大谷橋】 08:20(大谷橋の左岸側から小道を下って入渓)
【Co380m付近二俣】 09:00(大谷出合いまでは泳ぎが一箇所あり)
【Co620m付近二俣】 11:15(荒れた部分もあるが美しい場所もある)
【大谷橋】 12:30(適当な場所から林道へと上がる)
ポイント
【★★☆☆☆(沢2級-)】 特に難しい場所は無いと思うが大谷との二俣までにある50mの瀞は泳いで突破、瀬戸小屋谷に入って最初の10M滝は左岸のガレから巻き上がるが落石には注意したい。渓中は荒れた部分も多いが中間部に大釜を連ねた美しい連瀑帯があって見所となろう。
下 山
【★☆☆☆☆(林道)】 下山は適当な場所から林道に上がって楽チン下山。
装 備
一般遡行装備必携、ロープは持参したが使用しなかった。
お勧め度
★★★☆☆
参加人数
2人
所要時間
約4時間
天候
曇り/晴れ
遡行日時
2009/07/19
地形図
高代山
写真室
無し
遡行図
その他情報
《フリクション情報》:良好 《ヒル情報》:生息 《温泉》:きなりの湯(600円) 《その他》:備後川林道は崩落等の通行止めが多いので注意が必要。帰りに奈良で食べた『日本一のたい焼』は少し甘めだがパリっとしてて美味しかった。


【初の備後川界隈へ!】 今年は7月になっても天気がどうも安定しない、今週も悩みに悩んで一番安定してるであろう台高南部をチョイスした。それでも午後は天気が崩れるとの予報なので界隈でも簡単で短い『瀬戸小屋谷』を選択した。まあ今後の為に地域偵察って事にしよう。

大阪を5時に出て順調に進む、備後川沿いの林道は荒れた部分もあるし随所に落石跡があって走行には注意が必要だ。それでも8時前には大谷橋付近に着いてナル谷林道の起点付近に駐車、準備を整えた。


ナル谷林道の起点付近に駐車 大谷橋の左岸側から谷へ降りる

【大谷橋(8:20)⇒Co380m付近二俣(9:00)】 まずは大谷橋の左岸側より小道を下って大谷へと降り立つ、前方には瀞が広がっているが腰くらいの徒渉で抜けられる。暫くは平凡だがすぐに黒々した瀞場があってイキナリの泳ぎを強いられる。長さにして50mくらいの廊下だが実際泳ぐのは10mほどであった。それを過ぎると大谷と瀬戸小屋谷の二俣、両谷とも廊下状で興味をそそるが今回は瀬戸小屋谷へと進んだ。


黒々とした廊下は泳いで突破 瀬戸小屋谷は小滝から始まる

【Co380m付近二俣(9:00)⇒Co620m付近二俣(11:15)】 瀬戸小屋谷は廊下状の中に美しい小滝がお出迎え、暫く進んで屈折点に10M直瀑を懸ける。直登は困難で、ここは左岸のガレを横切って滝上へと抜けるが脆いので落石には注意したい。滝上はすぐに堰堤があって左岸から巻くがこいつは容易であった。


10M直瀑は左岸のガレから登る 堰堤の左岸巻きは容易である

堰堤の上はお決まりのように伏流した河原、しかしすぐに流れが戻って狭まった中にCS2段2M滝が見える、ここをシャワーで快適に登ると前方の側壁が立っているが谷幅は広いので突破には難渋しない、連続する3Mくらいの小滝は、どれも不釣合いなくらいの大釜で泳ぐも巻くもお好み次第である。


小滝は全て大釜を持っていて 泳ぐも巻くもお好み次第

この滝場が終わると上方には林道が見えて、谷は敷設工事の影響か荒れたゴーロになってしまう。右岸側の壁はずっと立っているのでこの辺りも以前は美しい渓相だったに違いない。暫くはこの荒れ放題な谷を進んで2M滝を迎える辺りから渓谷らしくなってくる。さあここからが瀬戸小屋谷の見せ場であろう。

階段状の10M滝を快適に越えて、流木の沈む大釜を持った5M滝は右岸を絡んで抜ける。両岸狭まった瀞場は泳ぐしか手は無く抜け口の2段4M滝は細かいエッジを拾って登り切る。


巨木の沈む大釜を持った5M滝 狭まった瀞場は泳ぐしかない

まだまだ見せ場は続いて大釜に勢い良く滑り込む10M滝の登場だ。ここも釜を泳いで流れの左手を直登する。釜からの取り付きがやや難しいけど中間からは傾斜が落ちて快適になる。上部は樋状の流れをシャワーを浴びて直登、フリクションも効いて楽しい場所であった。


10M滝上部は樋状の流れを直登 CS3M滝は右岸のスラブ状を行く

やや荒れた場所があって大釜に懸かるCS3M滝は右岸のスラブ状張り出しを伝うが微妙な傾斜で滑ってしまうと釜への逆戻りが待っている。これでハイライトは終わったようで両岸も低くなりゴーロとナメが多くなって来た。200mくらいの美しいナメ床を過ぎて、恐らく杣道であろう、トラロープの張ってある地点を過ぎれば二俣となった。

【Co620m付近二俣(11:15)⇒大谷橋(12:30)】 二俣の水量比は同じくらい、今回は林道に近い右俣へと進む、暫く進んだが一向に平凡なので「もうこれまでか!?」と遡行を打ち切って林道へと登った。


ナメ床が現れると二俣はすぐ 下山は林道歩きで快適

下山は林道を下るだけなので超楽勝、小一時間ほどで出合いへと戻って来た。

【清流残る界隈】 天気が崩れる予報だったが蓋を開ければ薄日の射す時間もあってまずまずの遡行日和だった。この界隈は初登場だった事もあり簡単で短い谷を選んだが、予想以上の美しい流れを堪能出来た。この界隈は奥深い事もあってまだ清流の残る貴重な山域であろう。色々と面白そうな谷がひしめき合っているので今後の遡行も楽しみだ。

最後は『きなりの湯』で汗を流して帰路の途中で『日本一のたい焼き』を食べる。一尾150円、少し甘過ぎるかもだがパリッとした食感が美味しかった。今日も楽しい一日に感謝。m(__)m



*遡行難度や下山難度のグレード目安、サイトの観覧方法については「初めてお越しの方へ」をご覧下さい。



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