悟りを開ける桶側谷遡行。

渓谷の名称
桶側谷
山域(ピーク)
大峰
渓谷の概要
大峰西面を流れる舟ノ川流域は急峻な谷が多い事で知られている。桶側谷はその有力な支流、入谷の本流に当る谷で短い流域ながら廊下の中に多くの滝が連なり絶好の遡行フィールドを提供してくれる。流域の長い谷がひしめく大峰にあって隣接するナメラ谷と共に日帰り遡行に打って付けのだが入谷林道は2008年現在一般車侵入禁止でありアプローチの長さが珠に傷だろう。
コースタイム
【入谷林道車止め】 07:20(長い林道歩き、とにかく長い)
【小鹿橋】 08:35(橋の袂から入渓、いきなり3M滝で目覚めの一発)
【Co1100m付近二俣】 10:15(右岸に200mのーが見える)
【Co1390m付近二俣】 13:00(2段25M滝の右手巻きは要注意)
【小鹿橋】 14:35(気持ちの良い尾根だが要読図力)
【入谷林道車止め】 15:50(疲れた身には強烈な林道歩き)
ポイント
【★★★☆☆(沢3級)】 ポイントは初っ端の3M滝と中流部の2段25M滝、前者は右手の凹角に取り付くが泥混じりで滑り易い、後者は右手のスラブ壁から樹林帯への登りだが中間部は傾斜も強く立ち木に投げ縄して強引に突破した。それ以外の滝は登れる滝も多く面白い。
下 山
【★★★★☆(要読図力)】 下山は桶側谷とナメラ谷の境界尾根を下るが、これが複雑に枝分かれする難物で正確な地図読みが要求される。尾根上に朽ちかけた青テープが残っているが当てにし過ぎると正確な判断を誤る恐れがあるので注意が必要だ。ポイントとしてはCo1430m付近でナメラ谷側の尾根に入らない事、Co1350m付近で桶側谷への尾根に入らない事、Co1270m付近でナメラ谷側の尾根に入らない事、尾根上の分岐はどれも似たり寄ったりで判別が難しい、方位を正確に把握して下ってもらいたい。
装 備
一般遡行装備必携、ロープも必携、初っ端の3M滝と2段25M滝の左岸巻きでカムを使用。
お勧め度
★★★☆☆
参加人数
4人
所要時間
約8時間
天候
晴れのち曇りのち雨
遡行日時
2008/08/31
地形図
弥山・南日裏
写真室
無し
遡行図
その他情報
《フリクション情報》:普通 《ヒル情報》:見なかった 《温泉》:大塔温泉夢乃湯(600円) 《その他》:帰りに寄った五条168号沿いの中華料理店はまあまあ美味しかった。


【雨で二転三転】 8月最後の週末はどっか遠征しよう!。と計画していたがどうも天気が悪い、東海地方を中心に全国で降雨災害が発生してるのだ。最初は奥美濃の川浦か四国の初芽成かと言ってたがそんな天候で遠征するのは勿体無い、ここはやっぱりロスの少ない近場やろ!。そんな訳で宴会重視、大峰の桶側谷をチョイスした。

前夜早めに集合して猿谷ダムで宴会、面子はなつみかんさん、あいかわさん、よっちゃん、私の4人、珍しい?取り合わせだが色んな意味でパーティとしては最強クラスである。入渓点の入谷林道までは距離があるので5時起床予定だったが結構遅くまで宴ってたのでちょっと寝不足気味、朦朧としながら高野辻を越えて舟ノ川沿いの林道を走ると土砂崩れがあって普通車は通行不能(>_<)、仕方無いのでよっちゃんの四駆に乗り換えて進むが楽勝で越えた。こんな時はオフロード車のありがたみを実感するねぇ(^^)。

【入谷林道車止め(7:20)⇒小鹿橋(8:35)⇒Co1100m付近二俣(10:15)】 ここ数年入谷林道は一般車の通行を禁止しているのでゲートのある橋の手前に駐車、朝食を摂りつつ準備を整える。

で出発な訳だが入谷林道は長い、地形図で確認しても有に5キロはあるだろう、以外に天気も良くって陽射しを浴びてワイワイ喋りながら進んだけどだんだん疲れてくると天気も疲れたようで曇りになった(^^;。右岸に懸かる25M滝は『夫婦滝』と言うらしい、これを見送ると入渓点の『小鹿橋』に着く。


この入谷林道が恐ろしく長い 夫婦滝を見送ると入渓点は近い

橋を渡って右岸から入渓、いきなり廊下で釜を従えた3M滝が鎮座してる。直登は苦しそうで右手の凹角へ取り付くも結構バランス系で微妙な感じ、途中からロープを出してカム×1で抜けたがお陰様で目が覚めた(^^;。右岸からの支流が簾状の美しい30M滝を落として歓喜が声が上がる。


イキナリの3M滝で目が覚めた 右岸支流から美しい30M滝

その奥には暗〜い感じのゴルジュ、溝状の峡谷に轟音を立てながら連瀑を懸けている。今日の水量じゃ突っ込むのは厳しそう、幸い左手にバンドがあって突破自体は容易、どこか突っ込める場所は無いか?とあいかわさんが降りてみるもNGマークなのでそのまま全部巻いてしまう。廊下が終わると雑然としたゴーロになるが、そんなに大きな岩でも無く適当に進む。


暗〜いゴルジュは左手のバンド伝い 雑然としたゴーロは適当に行ける

同じようなゴーロに岩間滝が延々と続くけど殆ど直登可能なんで楽しいところ、シャワーを交えて登りまくる。今日の面子は猛者ばかりなのでサポートも必要無しで快調快調、大岩を抱いた巨木に驚き、2度目のゴルジュは快適に登ってCo1100m付近の二俣で休憩タイム、左俣の上部には200mくらいのーが見えた。


大岩を抱いた巨木に驚き 次の廊下も楽しく越える

【Co1100m付近二俣(10:15)⇒Co1390m付近二俣(13:00)】 谷は相変わらずの岩間滝だが左岸にルンゼを入れた辺りから変化し出して2段25M滝で行き詰まる。両岸共に立っていて巻くしかなさそうだ。ここは右手の崩れそうなスラブ壁を登ってブッシュへ逃げるのが無難だろう。さて誰が行くか、一番確実な方法としてジャンケンを選択、あいかわさんに決定!。

取り付きにカムを埋めて浮石を騙しながら20mほど登るも傾斜が立って悪そうな感じ、何度か立ち木に投げ縄を掛けようとしているが上手く行かないようだ。下では登攀解説者3人が「あそこの方がええんちゃう?」「いやーこっちやで」「なんか遊んではるで」と悠長な事をぬかしているが当の本人はたぶん必死なんやろなぁ(^^;。結局一旦ピッチを切って投げ縄ポイントの下に全員集結、次はツルベでなっちゃんがトライ、投げ縄には成功したけど乗り込みにパワーは要るみたいで苦戦してはる。暫くすると「亀さんチェンジ!」との声、「えっ、すっかり解説者気分だったので心の準備が・・・」

で、私のトライ、登ってみると、なるほど完全に被っているのでパワーが要る。しかしこの手のムーブは得意なのでプロテクションさえ取れてるなら問題無し、それより抜けてからのボロボロでズルズル斜面の方が嫌である。一瞬だが抜けそうな枯れ木に全体重を乗せる必要があってプロテクションも足下で結構びびった。そこからはスイスイ登って最後はよっちゃんが安全圏までのロープセット、中々厳しい巻きだった。


2段25M滝は右手から巻くが悪い ジャンケン勝ちでリード権ゲット!

谷は左岸よりルンゼが入り本流は10M滝を懸ける。頭からシャワーなら登れるかもしれないが今日の水量では嫌なのでそのまま右手から巻く、ここは落石に注意が必要だけど容易な巻きだった。暫く進んで今度は15M滝、右手から左手へ、流れの中を突っ切れば登れそうだ。なっちゃんを先頭に突っ込むが実は今日の面子、4人中3人が眼鏡っ子、シャワーを浴びると水滴が付いて何も見えない(^^;。と言う訳でペースダウン。よろよろ進んで次の15M滝は階段状で楽しい登攀、赤い岩肌が目立ってくると水量も減って源流っぽくなってきた。


眼鏡っ子には辛い15M滝シャワー 階段状15M滝は快適登攀

穏やかになりつつある谷をどんどん進んで右岸から10M滝となって落ちる支流を見れば谷は南を向くようになって顕著な二俣に着く、地形図で確認するとCo1390mくらい、左岸を見れば穏やかな尾根が寄って来てるし谷はもう平凡そうだ。協議の結果ここで遡行を打ち切って左岸尾根に登り出る事にした。

【Co1390m付近二俣(13:00)⇒小鹿橋(14:35)⇒入谷林道車止め(13:50)】 ここからは地図読みマスターのあいかわさんの先頭でルートを探す、水の切れた私はお役ご免で最後部をトボトボついて行く。

下山は桶側谷とナメラ谷の境界尾根を下るのだが地図からも判る通り結構複雑だ。尾根上には朽ちかけた青テープが付いているが登りながら付けた物だと推測出来るし、あまり当てにし過ぎると正確な判断を誤る可能性がある。やはりここは読図力を駆使して降りるべきだろう。ポイントとしてはCo1430m付近でナメラ谷側の尾根に行かない事、Co1350m付近は広い斜面で見分け難いが桶側谷へ向う尾根に入らない事、Co1270m付近も広い尾根、ナメラ谷側への尾根には入らないよう注意したい。上手く進めば顕著な尾根となって林道へと導いてくれる。尾根上には若干岩場っぽい部分もあるが適当に巻き下れるので問題は無いだろう。


読図力を駆使してルートを探す 気持ちの良い尾根だが迷い易い

で、残すは林道、行きにあった道は帰りにもある。自称中高年ハイカーのよっちゃんは駆け足であっと言う間に消えていった。若人な二人は余裕で歩いている。正真正銘の中高年ハイカーな私は雨に打たれて意識が飛びそうだ。思えば黒蔵谷の林道も長くてトランスしたが今回は悟りが開けそうだった。

【林道の苦行を忘れた頃に!】 悪天予報で遡行自体を危ぶんだ一日だったけど蓋を開ければまずまず快適な遡行だった。谷も小粒ながらまとまっていて楽しめる。隣りのナメラ谷も同タイプだそうなので林道の苦行を忘れた頃、数年後くらいにまた訪れてみたい。但しナメラ谷のナメラは『舐めんなオラ!』の略だそうで結構厳しいとの事、心しときます〜。

と言う事で最後は『大塔温泉夢乃湯』で汗を流して五条の中華料理店でお腹も満たして解散となりました。皆様と大峰の山々に感謝。m(__)m。



*遡行難度や下山難度のグレード目安、サイトの観覧方法については「初めてお越しの方へ」をご覧下さい。



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