蓮の秘瀑を訪ねて庵ノ谷遡行。

渓谷の名称
庵ノ谷(イボノ谷)
山域(ピーク)
台高(大熊谷ノ頭)
渓谷の概要
台高北部、大熊谷ノ頭(1190m)北斜面から流れる庵ノ谷は比較的大きな流域面積を有しているが、林道が谷の奥深くまで入り込み下部は堰堤の谷と化していて遡行の対象にはならなかった。中流域も植林が大半でやや荒れた感じは否めないが、上部は一転して台高特有の美しい自然林となる。そして奥香肌でも知る人の少ない秘瀑『コウセン滝』が懸かる谷であもある。谷は平凡で遡行としての妙味は薄いがコウセン滝は一見の価値があるだろう。尚、古い情報によると庵谷(イボ谷)がなまって庵ノ谷(イボノ谷)と呼ばれるようになったらしい。
コースタイム
【庵ノ谷林道架線場】 08:45(堰堤を左手から越えて荒れた谷を進む)
【コウセン滝】 10:00(右俣に懸かる大滝を見学)
【稜線(Co1180m付近)】 11:00(ブナ林の斜面を詰めて稜線へ)
【大熊谷ノ頭】 11:40(展望は無いが静かな山頂)
【庵ノ谷林道架線場】 13:10(北西に延びる尾根から林道を下山)
ポイント
【★★☆☆☆(沢1級+)】 伐採林が多く若干歩き難い場所もあるが遡行で特に問題となる箇所は無い、絶景のコウセン滝と源流部のブナ林は心休まる一時を提供してくれる事だろう。
下 山
【★☆☆☆☆(登山道あり)】 下山は登り出た稜線を南西に向かい大熊谷の頭へ着く、そこから北西方面に延びる尾根に進めばやがて植林となり鹿避けネットの境界を足元に注意しながら歩けば林道終点に繋がる。後は林道を下るだけ。
装 備
一般遡行装備必携、ロープや登攀装備は必要無し。
お勧め度
★★☆☆☆
参加人数
2人
所要時間
約時間
天候
曇り
遡行日時
2008/09/28
地形図
七日市
写真室
遡行図
その他情報
《フリクション情報》:やや滑り易い 《ヒル情報》:見なかった 《温泉》:奥香肌温泉スメール(700円) 《その他》:無し


【秋を求めて再び台高へ】 庵ノ谷は蓮川右岸における有力な支流の一つだが林道が谷の奥まで延びているし斜面の殆どが植林とあって遡行価値は無いとされていた。だが最深部に界隈でも指折りの大滝『コウセン滝』を秘める谷だと知る人は少ないだろう。私も以前から大滝の存在は聞いていたがコウセン滝の名前はごく最近になってから知った。今回はその滝を見るべくの遡行である。

早朝Pさんと合流して奥香肌を目指す。国道166号から加杖坂峠を経て庵ノ谷林道へ入る。この林道は入り口にゲートがあって車高の高い車は入れないが我がフィットは余裕で潜り抜けた。比較的整備された林道で架線場の手前までは舗装してあり普通車でも問題無いだろう。その架線場付近に駐車して準備を整えた。

【庵ノ谷林道架線場(8:45)⇒コウセン滝(11:00)】 さて出発、架線場の先から細い林道を進み堰堤を越えたところで右岸に渡る。前方には続いての堰堤が見えるけど左手の斜面を少し登ると立派な山道に出て堰堤上へと導かれる。堰堤上から遡行開始!。


架線場から堰堤を越えて進む 小滝が続くが荒れた渓相だ

両岸植林で荒れた感じだがすぐに小滝が連続、蒼系の水が思いのほか美しい、やがて両岸に壁が出て来て8M滝が登場だ。直登は厳しく右手からの巻きとなったが取り付きにトラロープがあった。続いては深い釜を持つ5M滝、右手の泥混じり壁を登って越える。


8M滝は右手から巻いて 釜を持つ5M滝は右手を登る

少し進んで今度は3段25M滝、容姿端麗とは言い難いが水量は多く壮観な滝だ。ここは左手のルンゼから容易に巻けた。滝上はまた斜瀑があって更に狭い溝状のCS2M滝をシャワーで越えた。すると今までの渓相が一変、伐採林が谷を埋める無残な姿となった。

倒木を右へ左へと交わして行くとようやく植林帯を抜けたようで気持ちの良い自然林となってきた。そして二俣、右俣には斜瀑の奥に10M滝が懸かる。ここは本流である左俣へ進んだ。


3段25M滝は中々壮観だ 倒木を交わして進んで行く

この辺りから両岸にーが発達してきて変化を期待するが谷中は相変わらずのゴーロ、時おり見かける灰色の岩に石灰地層の谷と知る。すると突然右手に天から降り注ぐような大滝が現れた。滝の手前が二俣になっていて大滝は右俣に懸かるものだ。右俣を少し詰めて直下まで行って見ると、「凄い」落差は40Mくらいだろうか!?、ダイブする飛瀑は余りの落差に霧雨状となって降り注ぐ、それ故に釜は存在しないが滝の裏には洞窟のような空間があり対岸の壁は60M以上、当に絶景の場所と言えるだろう。


落差故に霧雨となって降り注ぐ 絶景のコウセン滝を望む

【コウセン滝(10:00)⇒Co1180m付近稜線(11:00)】 暫し絶景を堪能して左俣を進む、両岸は高く変化を期待するが滝は無い(^^;、やがて右岸に支流の6M滝を見送ると水量も一気に減って源流の面持ち、次の二俣は右俣の方が水量多く鞍部に登り出る本谷と思われるがP1260m西面に広がるなるい斜面に興味があったので階段状6M滝の懸かる左俣へ進路を取った。


階段状6M滝を越えると 斜面が崩れていて水が枯れた

すると斜面が崩れて谷の形状が無くなり一気に水が枯れた(^^;、そして広がるブナ林の暖斜面、水は無くなったが素晴らしい雰囲気だ。大自然に浸りながらどんどん登って行くとCo1180m付近で稜線へと飛び出した。そこはP1260mから少し南西へ下った場所だった。


素晴らしいブナの森を詰める 大熊谷ノ頭は静かなピーク

【Co1180m付近稜線(11:00)⇒大熊谷ノ頭(11:40)⇒庵ノ谷林道架線場(13:10)】 稜線は休日にも関わらずひっそりと静かで心地よい、大熊谷側から上がってくる風が妙に冷たく秋を感じさせた。そこから30分程で『大熊谷ノ頭』、展望は無いけど自然林に囲まれた台高らしいピークである。立ち枯れにキノコを見つけたけど割ってみると根元が黒いので『ツキヨタケ』の幼菌かな?(^^;。

下山はピークから北西に延びる尾根を伝う、穏やかな尾根には登山道が通じていて迷う心配は無い、やがて庵ノ谷側から植林が上ってくると鹿避けネットとの境界を伝うようになるのだがネットの網目が大きくて足に絡みつまずく事数回(^^;、やがて金網ゲートのある林道終点に出て後は景色を見ながらのんびり下るだけ。


ツキヨタケの幼菌か? 庵ノ谷源流を見ながら林道を歩く

【予想以上の大滝に感激】 前回の奥ワサビ谷に続き今回も秋を求めて奥香肌界隈のマイナー谷遡行となった訳だが、確かに渓中は荒れた感じでしっとり感は無かったが予想以上の大滝に出会えたので満足だ。技術的にも簡単だし下山も楽なので界隈の入門と言うか持て余した時のおき楽遡行にはよいかもしれない。

最後はスメールで汗を流して帰阪の徒につきました。本日もよき山行に感謝。m(__)m。



*遡行難度や下山難度のグレード目安、サイトの観覧方法については「初めてお越しの方へ」をご覧下さい。



ウィークリーマンション オーディション 中古車 ウィークリーマンション マンスリーマンション フラット35 マンスリーマンション 手帳 高島彩 結婚相談

- Copyright (c) 2000-2008 SawaNavi All rights reserved -
Produce by KAME