満開の日陰躑躅(ヒカゲツツジ)、筱見四十八滝遡行。

渓谷の名称
筱見四十八滝
山域(ピーク)
丹波
渓谷の概要
丹波多紀連山の東部、峠山と八ヶ尾山の間辺りを流れ落ちる筱見四十八滝、穏やかな山並みが続く丹波の山だがこの多紀連山だけは露岩帯が多い、特に筱見四十八滝は峻険な岩場を割って流れるために随所に大滝を懸ける。ホールドが乏しく直登出来ない滝ばかりだが手軽に沢の雰囲気を楽しむには良いだろう。
コースタイム
【キャンプ場】 11:45(細い流れを進む)
【長滝下】 12:15(長滝は右岸から巻く)
【シャレ滝下】 13:00(シャレ滝も右岸から巻く)
【大滝下】 14:10(手が出ず登山道で巻く)
【鞍部】 14:50(穏やかな山容が美しい)
【キャンプ場】 15:25(快適な下山道)
ポイント
【★★☆☆☆(沢2級-)】 ポイントは長滝の右岸巻きとシャレ滝の右岸巻き、どちらも脆い岩稜からトラバース気味に落ち口へ向かう。藪の中なので高度感は少ないが足場も悪く技量によってはロープの使用が望ましい。見所は滝群と四季折々楽しめる植生豊かな山の景色(今回はヒカゲツツジが満開)。
下 山
【★☆☆☆☆(登山道あり)】 下山はよく整備された周遊の遊歩道を伝う。
装 備
一般遡行装備必携、ロープ(8X30)を持参した。
お勧め度
★★☆☆☆
参加人数
3人
所要時間
約3時間半
天候
曇りのち小雨
遡行日時
2007/04/06
地形図
村雲
写真室
無し
遡行図
その他情報
《フリクション情報》:普通 《ヒル情報》:見なかった 《温泉》:入浴無し 《その他》:取り付きのキャンプ場は無料だが幕営には市町村への届け出が必要だ。


【ヒカゲツツジを見る花旅】 CRUXで相棒より向山へヒカゲツツジを見に行きませんか?との誘い、登山が苦手な私だけに最初難色を示したが家で情報を集めると筱見四十八滝も名所と知る。それならと急遽決まった計画、既にバリさわモードのNちゃんも加わって相棒には花旅ついでに軽く沢っぽい感じ〜と伝える。

筱見四十八滝は奇しくも昨年の山納めと同じ場所、その時は遊歩道巡りのハイキングだったが素晴らしい紅葉に感動した覚えがある。今回はヒカゲツツジを愛でる花旅、今日も素晴らしい景色と出会えるだろうか!?。

前夜宴会で遅い出発、道中Nちゃんのご教授で生まれて初めてセルフスタンドで給油、勉強になりやした。m(__)m 173号を北上して村雲の集落を過ぎた辺りで道標に導かれて左折、沿道には桜を始め色とりどりの花達、筱見四十八滝の取り付き点は整備されたキャンプ場となっていて無料の駐車地とトイレもある。


キャンプ場より遡行開始 最初の手洗滝は右手直登

【キャンプ場(11:45)⇒長滝下(12:15)】 早速準備をして遡行開始、暫く遊歩道を巡り入渓、すぐに手洗滝3Mがあって右手を直登、前方にお堂を見て弁天滝6Mと肩ヶ滝5Mの連瀑帯を迎える。ここは廊下状で暗い場所だ。弁天滝はお堂の横から鉄杭が打ってありそれを伝って登れるが肩ヶ滝は直瀑で厳しそう。仕方なく一旦戻るがこの鉄杭を降りるのは少々怖い(^^;、突破は弁天滝の右岸に入るルンゼから巻くと長滝の手前へと導かれた。


弁天滝と肩ヶ滝の連瀑帯 弁天滝右岸のルンゼから巻く

【長滝下(12:15)⇒シャレ滝下(13:00)】 長滝は落差15Mの美しい滝、そして両岸の岩肌には今日のお題であるヒカゲツツジが咲き誇る、私は初めて見たのだが清楚で可憐で思ってたより美しい花だ。情報では少し早いか?と心配していたがほぼ満開の状態に相棒もNちゃんの大喜びで暫し見ほれる。


長滝とツツジのコントラストは 自然が生み出す絶妙の色彩

さて突破だが直登は無理、左岸は遊歩道下りて来ているので右岸から巻き上がる、途中から落ち口へ向かう狭いバンドを伝うが脆い上に切れているのでロープを引いた方が無難だろう。最後谷へ戻る手前もやや悪く私はスリングを繋いで降りたが女性陣2人は安全を期して懸垂下降、ナメ状の谷を少し進むと立った両岸を割ってシャレ滝8Mが落ちる。

【シャレ滝下(13:00)⇒大滝下(14:10)】 シャレ滝は細い溝状の滝で直登は微妙、例え登れたとしても全身シャワーは必至である。ここも巻きを模索する。右手に入るルンゼは岩壁が切れず登山道まで登ってしまう。左手はずっと10Mくらいの壁が続いていてその上は岩と藪のミックスになっている。

ここは強引に左手の壁を狙う、やや傾斜の弱い箇所から取り付いて浮石を騙しながら登る。途中からは猛烈な藪に突入、この辺り30Mロープ一杯の苦しい巻きだが頑張った甲斐あって落ち口へドンピシャ、更にヒカゲツツジの群落が疲れを癒してくれた。


溝状のシャレ滝を窺う ヒカゲツツジが癒してくれる

シャレ滝の上は廊下になっていて暗く険悪な雰囲気、谷はゆるく右折して4M滝、小さいが両岸の立つ釜があって膝上まで浸かる事となる(冷たい〜(>_<))。滝自体は左から取り付いて登るが上部がナメっていてやや手強い、続いて2M滝を越せば廊下は終り、広くなったU字状の谷を暫く進めば前方に一筋の白布、大滝20Mだ。


4M滝は上部がナメっていて怖い 今年初のプチシャワー(^^;

【大滝下(14:10)⇒鞍部(14:50)⇒キャンプ場(15:25)】 大滝は先の長滝と似たツルツルの斜瀑でこれまた直登は厳しそう。更に滝下で休憩していると小雨が降り出した。これで一気にモチ低下、大滝は左手の登山道を進んで二ノ滝へ出る。


大滝で休憩してると雨が降り出す 二ノ滝、一ノ滝は右手から巻く

二ノ滝と一ノ滝は溝状の連瀑で滝の間に深く穿たれた丸い釜を持つ、この辺り左岸側の岩壁が覆い被さるように張り出していて迫力満点だ。ここも直登はてこずりそうなので右手から立ち木を頼って巻き上がる。対岸には大きな岩壁と登山道の鎖が見え振り返れば小雨に煙る丹波の山並みが美しい。

ここを過ぎるを谷は一変して小川となる。後は適当に進めばやがて流れも途絶え湿地状から雑木林へと続く登山道を左へと振って行けば鞍部から周遊道を経てキャンプ場までは30分。


源流は一転して小川状 最後は雑木林から鞍部へ

【ツツジ満喫、沢始めも無事完了】 当初、ヒカゲツツジ見学の花旅予定であったが私の策略?で沢始めにすりかわった(^^;。しかしNちゃんも参戦した事だしただ歩くだけでは愛想が無いと言うものだ。それに目的のヒカゲツツジも間近で一杯見れたし良き選択だったのではないだろうか!?。

最後は温泉と行きたいところだったが、近場に適当な温泉が無かったのと宴会予定のあるNちゃんに配慮して直帰となった。いよいよ沢シーズン開幕、今年も沢で楽しく安全に遊びたい。



*遡行難度や下山難度のグレード目安、サイトの観覧方法については「初めてお越しの方へ」をご覧下さい。



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