ナメたら怖いよ相野谷川中ノ谷。

渓谷の名称
中ノ谷
山域(ピーク)
南紀(子ノ泊山)
渓谷の概要
南紀の名峰、子ノ泊山より東に流れる中ノ谷は桐原集落で相野谷川となって熊野川へ注ぐ。出合いから見る渓相は荒々しくて大岩壁の中に『落打滝』『牛鬼滝』と名のある大滝を秘める。源流部は一転してナメ群となり快適な遡行が期待出来るし、また子ノ泊山に直接突き上げる事から僻地の割に人気が高く南紀を代表する秀渓の一つであろう。
コースタイム
【中ノ谷出合い】 08:15(出合い付近に駐車して橋から入渓)
【落打滝上】 09:50(落打滝は左手バンドを伝うが怖いトラバースあり)
【牛鬼滝上】 11:10(牛鬼滝は左手を巻くが最後は木の根頼りの急斜面)
【Co710m二俣】 11:55(ナメとゴーロが交互に現われる)
【子ノ泊山】 12:50(最後は急斜面を登って子ノ泊山の北側ピークに飛び出した)
【地蔵谷出合い】 14:00(子ノ泊山から北東尾根に続く登山道を伝う)
【中ノ谷出合い】 14:30(地蔵谷出合いに降りて後は林道歩き)
ポイント
【★★☆☆☆(沢2級+)】 ポイントは大滝2本の処理、落打滝は左手ルンゼを少し登って石垣跡のある辺りから落ち口へ向うバンドを伝う。しかし途中で切れたトラバースがあって肝を冷やすところ。落ちたら確実に死ねる場所なのでロープを出して万全を期したい。牛鬼滝も左手から小尾根状を巻き登るがだんだんと傾斜が増して最後は強引なモンキークライミング、ここもロープを出して万全を期す方が無難だろう。見所は牛鬼滝の落ち口から続く舗装路のようなナメ床帯と子ノ泊山からの眺望。
下 山
【★☆☆☆☆(登山道あり)】 下山は子ノ泊山から北東に伸びる登山道を降る。踏み跡は明瞭で迷う心配は皆無だが山頂付近は林道が敷設されて尾根の形状を崩している。やや迷い易い部分なので地形を慎重に見極めて欲しい。
装 備
一般遡行装備必携、ロープも必携。落打滝のトラバースと牛鬼滝の巻きでロープを使用、プロテクションは立木が中心。
お勧め度
★★★☆☆
参加人数
2人
所要時間
約6時間
天候
晴れ
遡行日時
2007/11/18
地形図
大里
写真室
無し
遡行図
その他情報
《フリクション情報》:普通 《ヒル情報》:見なかった 《温泉》:かもきみの湯(500円) 《その他》:2007年11月現在、熊野川左岸の県道は路肩決壊で下和気〜浅里間が通行止め。利用する場合は事前確認したい。


【近くて遠い相野谷川】 川湯の仙人風呂で労を癒したあと幕営予定地へ向う。当初は道の駅か飛雪ノ滝キャンプ場を予定していた。しかし浅里へ向う県道に入ったところで通行止めの表示あり、これは辛い。と言うのも熊野川には橋が少なく、この三和大橋からのルートが使えないと一旦新宮まで出ねばならない(>o<)。まだ時間に余裕があったから良いけどもし当日行動ならとんでもないロスになるとこだった。

仕方なく国道168号を新宮へ向う、対岸には飛雪ノ滝が見えて直線距離なら数百メートルなのに・・・とぼやいてしまう。結局1時間以上もロスして桐原から林道に入り猪渡谷出合い付近の広場を幕地とした。ドタバタしたが宴も進んで見上げれば満天の星、今年の遡行はお天気にも恵まれていつも素晴らしい星空を拝むことが出来る。明日もきっと大丈夫だろう。

【中ノ谷出合い(8:15)⇒落打滝上(9:50)】 起床は6時半、風が強い目だが気持ちよい青空だ。朝の一時をのんびり過ごして8時過ぎに遡行開始、Mちゃん今日もよろしくお願いします〜m(__)m。

中ノ谷を渡る橋の左側から谷に降りてゴーロの中を進むと右手に曲がって末広がりの30M滝が登場、これが『落打滝』で色付く木々と100mはあろうかの大岩壁に護られて素晴らしい景観を作っている。


今日も快晴、よろしくお願いします〜 イキナリ絶景の落打滝30M

暫く絶景を眺めて突破を思案、両岸とも高い壁だが左手にはルンゼが見える。ガイド本にも書いてある通り狙うならココしか無いだろう。そのガイド本によると「壁際に沿って登って行くと道があって落ち口へ向うバンドに乗れる」てな記載が読み取れる。しかし顕著な道型を発見できずドンドン追い上げられて気が付けば落打滝は遥か後方だ(^^;。

流石にこれは登り過ぎで一旦取り付きまで戻って再確認、辺りを見回せばブッシュに覆われた石垣を発見、もし道があるとすればこの辺りに違い無い。もう一度壁に目を向けて弱点を探すと何とか登れそうなバンドが見えた。偵察に一段取り付いて見ると古いロープが張ってありこれに間違い無い。しかしこの頃より異変発生、相棒Mちゃんの体調が優れないようなのだ。更に取り付いたバンドは切れている箇所があって一筋縄には通過させてくれない。特にバンドを一段下りる部分はミスればあの世行き間違い無し、頼りない立木にロープを張って越えたが緊張する一瞬だった。そこから落ち口を回り込んで何とか安全圏まで来たけれどMちゃんの具合が心配だ。レストを入れて様子を見ると「何とか大丈夫」との事で先に進むが、体調あっての楽しい遡行!、沢は逃げないしホント無理は禁物ですよ。


バンドには切れた箇所あり(>_<) 落打滝の上はナメ床

【落打滝上(9:50)⇒牛鬼滝上(11:10)】 谷は大人しくなって伏流気味のゴーロ、こうなってくると昨日と同様に暑い(>_<)。前方にえげつないガレ谷が見えて唖然とするがこれは支谷で本谷は右折して岩間の3M滝を越える。すぐに左折して大滝の気配。『牛鬼滝35M』は柱状摂理の壁を割ってダイブする直瀑だ。落打滝が優雅で女性的なイメージならこちらは一本筋の通った男性的な面持ちだと思う。


前方凄いガレ谷、でも支谷でした。 荒々しい雰囲気の牛鬼滝35M

さて突破だが、若干バックした所から左手の痩せ尾根状を登る。最初は快適で「余裕じゃん!」と思ってたけどだんだん傾斜が強くなって最後は木の根頼りのモンキークライムに(^^;、尾根に登り切る手前で踏み跡を見つけてズルズルの斜面を下れば落ち口の少し上で谷に戻れた。

【牛鬼滝上(11:10)⇒Co710m二俣(11:55)】 滝上は素晴らしいナメ床帯、まるで舗装道路のようだ(たぶんマジで車が走れると思う)。右手に柱状摂理の壁を見ながらS字状に流れるナメを快適に進む。紅葉も見頃だし落ち葉の絨毯が心地よい。いやーほんと沢って素晴らしい。


牛鬼滝の上は素晴らしいナメ床 どこまでも続くナメに酔う

左岸に10M斜瀑を見て暫く進むと顕著な二俣となる。地形図Co580m付近の二俣だ。水量比は1:1、右俣はやや傾斜のある15M斜瀑が滑り込む。私らは子ノ泊山に突き上げる左俣に入るとまたナメ床が続いて癒しな時間、滝と呼べる代物は殆ど無くってナメと短いゴーロが交互に現われる。やがて少し荒れた感じになると右岸から急なナメが入って二俣、地形図710m付近の二俣だろう。ガイド本には「この急ナメを登って登山道に出た」とあるがピークを目指すべく迷わず右俣をチョイスした。


落ち葉の絨毯を歩く 詰めはやや荒れた感じになる

【Co710m二俣(11:55)⇒子ノ泊山(12:50)】 右俣を進むと長かったナメ床も一息付いて両岸に杉が目立ってくる。「あーここも植林か・・・」と嘆きかけたがすぐに自然林に戻ったv。この辺りから小さな分岐が幾つかあって何処をチョイスするか悩んだけど本流と思われる方へ進み最後は右岸の尾根から一寸潅木を漕いで稜線へと飛び出した。

さて、ここは何処だろう?。高度計は910mを指してるので子ノ泊山ピークは近いはず。ところが右に行っても左に行ってもピークが見当たらない。暫くうろうろしたがもう一度地形図と方位を確認して子ノ泊より500m程北のピークと推測、何処で間違ったのかよく判らないが高度計に頼り過ぎたのとピークは近いとの思い込みが手間取りの元だろう。更に尾根上には林道が敷設されてて起伏の形状を崩してしまっている。悪天候時の方位取りには注意しなきゃダメだろう。

【子ノ泊山(12:50)⇒地蔵谷出合い(14:00)⇒中ノ谷出合い(14:30)】 推測通り南進すると顕著なピークが見えて無事到着、子ノ泊山の山名は干支から取ったらしいが「子」を冠している山は全国でも珍しいとの事。山頂からは360度の大パノラマ、熊野灘や遠く大峰、台高の山並みが素晴らしい。そして体調に不安のあったMちゃんも何とか頑張ってくれた。ちょうど来年は子年、今遡行の無事と来期の安全を願った。

下山は北東に延びる地蔵尾根登山道を使う。よく整備された一般登山道で迷う心配は無い、ただ中ノ谷出合いへ下る分岐を見落として地蔵谷出合いへと下りてしまった。そのため余分な林道歩きが付加しちゃったけど天気も良いしまあご愛嬌と言う事で(^_-)!。


子ノ泊は来年の干支の山 地蔵谷出合いへと下る

【まだまだ行ける南紀沢】 前日に『白見谷第一支流』、今日は『中ノ谷』と南紀沢を2本やりましたがトータルして言える事は、やっぱり南紀は暖かい!と言うかこの時期がベストシーズンなのかも知れない。中ノ谷に関しては前半の大滝と後半のナメ群、一粒で2度美味しい遡行を味わえた。しかしネックは大滝の処理でガイド本には初心者向きとある。確かに技術的云々とは言わないけどルートや地形の読みに若干の山慣れと言うか沢慣れが必要だと感じた。

さあ後は帰るだけだがアプローチに時間が掛かる168号は捨てて風伝峠から北山村、不動トンネル経由の169号を利用、最後は定番になりつつある御所の『かもきみの湯』で汗を流して帰阪となった。今回も充実の遡行にお付き合いくれたMちゃんと南紀の自然に感謝。m(__)m



*遡行難度や下山難度のグレード目安、サイトの観覧方法については「初めてお越しの方へ」をご覧下さい。



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