一月遅い2006年沢初めはヤケギ谷から

渓谷の名称
焼木谷
山域(ピーク)
鈴鹿(宮指路岳)
渓谷の概要
小岐須渓谷の上流、宮指路岳より東走する焼木谷(ヤケギ谷)は中流部に「ヤケギの大ナメ」と呼ばれる界隈屈指のナメを有する事で知られる、谷中は穏やかな渓相だが適度に変化もあって沢初めや遡行体験にはピッタリではないだろうか
コースタイム
【大石橋】 09:10(林道からヤケギ谷道に入り堰堤を越えて入渓)
【10M滝下】 09:35(左岸を巻いたが岩が脆い)
【地形図640M2股】 11:10(ここからがハイライト)
【登山道交差(ヤケギ谷7)】 12:15(すっかり源流の赴き)
【宮指路岳】 12:45(展望抜群で憩いの場所)
【三体石仏】 13:55(ザレた花崗岩の岩峰)
【大石橋】 15:15(よく踏まれた登山道を快適下山)
ポイント
【★★(沢1級)】 特に困難な場所は無いが最初の10M滝の巻きは岩が脆い、2条10M滝から始まるヤケギの大ナメが見所だが傾斜の強いナメ群なのでスリップには注意したい
下 山
【★(登山道あり)】 下山は宮指路岳から三体石仏を経て大石橋への登山道を下る、よく整備されていて迷う心配も無く快適だ
装 備
一般遡行装備必携、私達は「沢初めで万全を期す」と言う事で10M滝の左岸巻きでロープを使用したが普通なら特に必要としないだろう
お勧め度
★★
参加人数
2人
所要時間
約6時間
天候
曇り時々晴れ
遡行日時
2006/04/22
地形図
伊船
写真室
作成中
遡行図
その他情報
フリクション情報:良好 ヒル情報:見なかった さつき温泉:500円


【2006年沢初め】 今年のオフはいろいろあって例年より約一月遅い沢初めとなった。 チョイスしたのは昨年に続きと言うかここ数年沢初めの定番になっている鈴鹿南部、今回は小岐須渓谷から宮指路岳へと詰め上げる焼木谷を遡行する事にした。

早朝5時自宅を出発、空は晴天とまではいかないものの雨の心配は無さそうだ、相棒を拾って1号線をひた走り小岐須渓谷へ、山の家で賑わう登山者を尻目に車を走らせて大石橋に駐車したのが9時前、早速入渓準備を整えるが久々の沢を目の前にワクワクしてくるo(^o^)o

【大石橋(9:10)⇒10M滝下(9:35)】 出発は9時過ぎ、大石橋を渡って谷沿いの林道からヤケギ谷道へと進む、堰堤を右岸から越えて河原に下るとそこが最初の2股、右股には「法丁の滝」呼ばれる名のある滝が懸かるそうだが今回は左股を遡行する


久々の谷を眼前にワクワクする 最初は黒い岩の斜瀑が多い

最初はグレーっぽい岩の雑然とした谷で足取りも重かったがすぐに斜瀑が連続してそのどれもが簡単に登れるから「やっぱり沢は楽しいな〜」と自然にモチベーションも上がってくる!
登山道が右岸から左岸へと渡ってなおも進むと谷の真ん中に大岩、それを回り込むと奥に立派な滝が見える、10Mくらいの直瀑だがホールドもそれなりにありそうで真夏なら直登?との考えもよぎるがこの時期のシャワーは避けたいのであっさり左岸を巻く事に(^^;、やや高さがあるのとシーズントップと言うこともあって万全を期してロープを付けての登攀、10M程登ると登山道に出るのだがこの登りは脆い岩質に注意が必要であった


10M滝は左岸斜面を登ったが脆い 時折小粒だが美しい滝が現れる

【10M滝下(9:35)⇒地形図640M2股(11:10)】 すぐに谷に戻って遡行を続けるが時折3M級の斜瀑がある程度の快適遡行、左岸に支谷を分けた辺りから岩質が花崗岩に変わってゴーロが谷を埋め岩間に小滝が連続するようになる、それを淡々と登っていくと突然末広がりの美しい7M滝に出会う、ここは直登も容易で楽しい場所だ この辺りから谷の傾斜が増してナメが岩床を洗うようになる そして谷がやや右に折れると地形図640M付近の2股はもうすぐだ


美しい末広がり7M滝 花崗岩の岩床にナメが走る

【地形図640M2股(11:10)⇒登山道交差(12:15)】 この2股は特徴ある地形で一見すると直進する谷が本谷の様に見えるが実はこれは支谷である、本谷は鋭角に右折(北方向)して急傾斜の斜面に食い込んでいる、これを登って行くと前方に2条10M滝、この滝は花崗岩の大岩を真っ二つに裂いて落ちる変わった形状で自然の造形美に暫し感動であった

さて突破だが直登はかなり厳しそうなので左岸の樹林帯を巻き上がり続いて懸かるCS5M滝も一緒に巻いて谷に戻る、ここからがハイライトで巨大は一枚岩を滑るようにナメが連続して走る、これが噂の「ヤケギの大ナメ」だろう!?、ナメ自体はどこでも歩けるのだがかなりの急傾斜でスリップすると下まで持っていかれかねず注意が必要だ、それにしてもこの辺り谷と言うよりは山肌の斜面を水が流れているような感じで一気に高度を上げている、最後に2条3M滝を右手山際から登って滝場を抜けた、これで核心部は抜けたようですっかり穏やかとなり左岸から登山道が寄ってくる


特徴ある形状の2条10M滝 ハイライトはヤケギの大ナメ

【登山道交差(12:15)⇒宮指路岳(12:45)】 地形図から見てもこの先は平凡で変化を望めそうもない、通常なら切り上げ時だが小川状の谷がなんとも心和む情景で最後まで忠実に詰めることにした、S字に蛇行する小川をのんびり歩くこと20分で谷はU字の窪みとなって尾根に吸収される、見上げるとそこが宮指路岳からの鞍部であった(^_^)v そこから山頂までは10分程


穏やかになると登山道が寄ってくる 最後はU字の窪みとなって斜面に消える

【宮指路岳(12:45)⇒三体石仏(13:55)⇒大石橋(15:15)】 山頂は多くの登山者で賑わっていたが沢装束を我々を見るたびに「凄い装備ですね〜」とか「どこ登られたんですか」と声がかかり照れくさいやら返事がめんどくさいやら(^^; それにもめげずここで昼食におでんとチュウーハイで乾杯、ゆったりと展望を楽しんだ

お腹も膨らんで後は下山を残すのみ! 帰りはヤケギ谷道を忠実に辿る、よく整備された快適登山道で途中三体石仏の奇岩など見所もある、15時15分無事に大石橋へと戻り着いた


宮指路岳山頂からの展望 帰りに寄った圧巻の屏風岩

【2006年初沢も無事終了】 例年より少し遅くなったが2006年もいよいよ沢シーズン開幕である、今年も良いメンバーと良い谷に巡りあえる事を期待したい

帰りに小岐須渓谷の中程にある屏風岩に寄った、噂には聞いていたが想像以上の絶景でただただ唖然とするばかり(^^; 以前にかなりの高難度課題が開かれたと聞いていたがどこにあるかは判らなかった、と言うよりこの自然が作り出した絶景は傷付けずそのままで残して欲しいと願うばかりである、最後はこの地域定番の「さつき温泉」で汗を流して帰路についた。

本日も楽しい1日をくれた相棒と鈴鹿の山に感謝。m(__)m



*遡行難度や下山難度のグレード目安、サイトの観覧方法については「初めてお越しの方へ」をご覧下さい。



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