2006年の第2回初心者沢教室、下多古川下部廊下遡行

渓谷の名称
下多古川下部廊下
山域(ピーク)
大峰
渓谷の概要
中流域に琵琶滝、中の滝と2本の大滝を懸ける事で知られる下多古川、しかしその下流域は近年まであまり話題にされなかった。早い時期に林道が敷設され遡行者の興味を削いでいた為であるが実際中に入ってみるとその内容たるや素晴らしいものがあり深い釜に落ちる連瀑の数々には目を見張るものがある、日帰りで大峰山系の谷を体験するには持ってこいではなかろうか!?
コースタイム
【浄水施設】 07:20(浄水施設横の踏み後から入渓)
【第一ゴルジュ6M滝上】 08:30(6M滝は右手から空中懸垂で降りる)
【核心部8M滝下】 11:40(核心8M滝は右手の岩壁の攀じる)
【林道終点の橋下】 13:20(穏やかな渓相が続く)
【琵琶滝】 14:55(巨岩のゴーロを抜けると突然現れる50Mの大滝)
【林道終点】 15:40(良く踏まれた山道を快適に下山)
ポイント
【★★(沢2級)】 最初の6M滝と第二廊下抜け口の8M滝が核心部、前者は右手から巻いて滝身を越えた辺りから10Mの空中懸垂で谷に戻る、後者は右手の岩壁を攀じるが中間部がやや細かい、見所は廊下の中に懸かる連瀑の数々と琵琶滝の絶景!
下 山
【★(登山道あり)】 林道と明瞭な山道を使って簡単に下山可能、複数台の車がある場合は林道終点と入渓点である浄水施設付近にデポしておけば下山時間を短縮出来る
装 備
一般遡行装備及びロープ必携、登攀具の類は特に必要ないだろう
お勧め度
★★★
参加人数
10人
所要時間
約8時間
天候
曇り時々晴れ
遡行日時
2006/07/30
地形図
洞川
写真室
作成中
遡行図
その他情報
フリクション情報:やや滑り易い箇所もある ヒル情報:見なかった 中庄温泉:700円


【初心者沢教室で下多古川へ】 囲炉裏の第2回初心者沢教室に同行して大峰山系の下多古川下部廊下に行く事となった、この下多古川は以前林道終点より上部を遡行しているが下部は初めてである、上部の穏やかさからは想像出来ない程に廊下が深く滝も連続するとの事で期待に胸が躍る

前夜大阪より出発して杉の湯でメンバーが勢揃い、第1回沢教室と同様に今回も10人と大所帯、下多古川沿いの林道を進んむが終点の広場手前で車止めのロープ、どうやらヘリで資材の運搬を行なっている加減で広場への駐車を禁止している模様、時間は夜中だし明日の早朝には出立するのでヘリは来ないだろうと判断して広場の脇に幕営させてもらう(関係者の方ゴメンナサイm(__)m) その後、宴会とサプライズがあって12時半就寝

5時半に起床するともうみんなお目覚めの様子(^^;、日帰り合流の平蛸君も既に着いている(平蛸君とは実に4年ぶりの遡行である)、各自で朝食を済ませたあと講師役の助役さんによる懸垂下降の練習、今日の遡行には空中懸垂があるとの事でこちらも楽しみだ

準備を整えて出発は7時、車止めを元の状態に戻してその脇に1台をデポ、車2台に分乗で下流へと走る、車道が右岸に渡る橋付近に駐車して谷を覗けば堰堤と右手に浄水施設が見えた


早朝の懸垂下降練習会 浄水施設の横から小道を巡る

【浄水施設(7:20)⇒第一ゴルジュ6M滝上(8:30)】 浄水施設横の踏み後から堰堤を越えて入渓、谷は巨岩の埋まるゴーロから始まる、岩質は石灰岩で独特の形状をした大岩は見る人が見ればボルダー天国、越えたり巻いたりしながら適当に進むと堤の無い堰堤があって右手から登り越える、谷は暗い廊下、特に左岸側はハングとなってその奥に6M滝を懸ける、釜を泳いで偵察するとなんとか登れそうだが今日は沢教室、大所帯なので通常ルートである左岸から巻き登って滝頭を越えた辺りで懸垂下降、ここが噂の空中懸垂で初めて実践懸垂の方もいて緊張感ありありだったが全員無事に通過


最初は巨岩のゴーロから ハングした廊下に懸かる6M滝

【第一ゴルジュ6M滝上(8:30)⇒核心部8M滝下(11:40)】 谷はますます暗く深い廊下となり4M斜瀑の奥に樋上の6M滝、釜は渦巻きこれは登れそうも無いかと考えていたら平蛸君が何度かドボンの後右手から流芯をトラバースして直登成功、他の皆は右手の岩壁を2M程確保で登り越える(のぶながさんがここでATCを釜にドボン(T_T))

続いては右から張り出した岩壁を溝状に割って落ちる3段20M滝、右手から巻き気味に越えて行くが抜け口が滑り易く最後まで気が抜けない(まじょっ子さんがここで滑るも確保していたので一安心(^^;)、滝上はやや落ち着いたので最初の休憩タイム


3段20M滝は右手から越える 抜け口がツルツルで最後まで慎重に!

一旦開けて廊下を抜けたかに思えたものの堰堤を右手から巻いて左手に支谷の6M滝を見送ると再び両岸立って賑やかになってくる、釜を泳いで5M斜瀑を快適に越えると傾斜が増してスラブ状の2段10M滝、抜け口はシャワーな上にボルダームーブで若干癖がある、私と平蛸君は突破したが見ればまじょっ子さんも付いて来た、最後はシュリンゲで補助したがその意気込みに拍手(^o^)//"""(他の方々は右手から巻いた)

続いては岩間に懸かる3段10M滝、私は左手から巻いたが「沢教室なんだから岩を登らなあかん」と言う鬼講師の一言で皆は右手の岩壁を登攀(傾斜もあって面白そ〜、私も登れば良かった(^^;)


CS5M滝での記念撮影 この滝に佐野さんトライも・・・

この辺りからそこかしこの小滝でボルダー祭りが開催されるようになる(^^; それをエピソード形式で幾つか(^^;

まずは下が空洞になったCS5M滝に佐野さんがトライ、かなり厳しく最後は助役さんが上からシュリンゲを出すも後一歩乗り越えられずで残念


真夏は積極的に浸かるに限る 岩間3段10M滝の右壁を登る

続いてはある小滝での出来事、2Mくらいの小滝にひろみさんが取り付いたが途中でドボン(^^;、それを見ていた師匠の助役さんが「しっかりせんかい!」とばかりにヘルメットを小突く、そして助役さんが「見本みせたるわ!」とばかりに取り付くも同じところでドボン(^^;、見本とはドボンの見本だったんですね(^^;

更にある小滝での出来事、2Mくらいの小滝でボルダーセッション、私と平蛸君が登りきって助役さんの番、ところが核心ムーブの最中にどういう訳か急に水量が倍増して助役さんを直撃、水圧をもろに受けた助役さんはあえなくドボン(^^;、いやー本当に惜しいトライでした、残念(^^;

やがて明るい10M斜瀑があってその上で2回目の休憩タイム、暫くして歩き出すもいきなり手強いCS2M滝、助役さんがショルダーで突破して何人かを引き上げたが私はいきなりのシャワーを嫌がって左に張り出す大岩を潜ってみると楽勝で滝上に出てしまった(^^;

まだまだ廊下状が続いて狭い溝状に懸かる4M滝、ちょっと根性出せば登れそうだが諦める(^^;、その上は細長い淵に続いて見事なCS5M滝と大釜の2M滝、CS5M滝は左手を簡単に抜けて2M滝は大釜を泳いで瀑芯直登


廊下の中に懸かる大釜の2M滝 まじょっ子さん頑張るp(^_^)q

【核心部8M滝下(11:40)⇒林道終点の橋(13:20)】 やがて谷は左に折れて8M滝が滑るように落ちるが両岸高く巻くのはちょっとしんどそう、聞けばここが下部廊下の核心部で右手の岩壁を助役さんがトップで登りFIX固定、更に沢教室と言う事でもう1本FIXを張って振られ止めに利用してもらう


核心部8M滝の登場 右手の岩壁の登るがやや細かい

これで長かった廊下は終わり左岸に伐採後が広がって明るい渓相、相変わらずミニ滝ボルダー祭りを楽しみながらのんびり歩くと前方に見覚えのある橋、時間的にここで終了してもよかったのだが琵琶滝を見たいとの声が多くこの先悪場も無い事からもう少し進む


見覚えある林道終点の橋 琵琶滝まではおき楽快適遡行

【林道終点の橋(13:20)⇒琵琶滝(14:55)】 橋を潜って進んで行くも核心部は越えたようで穏やかな渓相が続く、出てくる小滝を適当に登ったり浸かったりしながらワイワイと歩く、途中で微妙なスラブを発見して早速ボルダー祭りを開催、完全に登りきったのは平蛸君だけで流石は元V5ボルダラー!!(私は最後で左に逃げてしまった(^^;、助役さんは数回トライも無念(T_T))

そうこうしてるうちに前方には深い釜の10M滝、これは登れず左岸を巻いて登山道へ、遊び過ぎて時間が押している事もあり登山道でショートカットを計りながら歩を進める、吊橋の下を潜りビルのような大岩が鎮座する谷を縫って進むと突然開けて琵琶滝50Mがド〜ンと現れ皆から「おーっ」と歓喜の声(^_^)/、それぞれに見晴らしの良い大岩に登っての滝見遊山!(何度見てもイイ滝です(^_^))、時間も頃合だったのでここで遡行打ち切りとした


深釜10M滝は登れず左岸から巻く 琵琶滝50Mは何度見ても絶景

【琵琶滝(14:55)⇒林道終点(15:40)】 下山は谷の右岸に付けられた梯子から滝見台へと登り先ほど潜った吊橋を渡って後はよく踏まれた登山道をスイスイと進んで林道終点の広場まで戻り着いた。

【第2回初心者沢教室も無事終了】 7月9日(日)に開催した渋川遡行に続く初心者沢教室第2弾であったが今回も無事に終了する事が出来た。終始笑顔の絶えない楽しい遡行は講師役の助役さん、佐野さんによる奮闘や気配りの賜である、この場を借りてお礼申しあげたい、ありがとうございましたm(__)m(私も一応サポートする側だったのだが殆ど遊びほうけてました(^^;)

最後は中庄温泉で汗を流して解散、下市の花火大会に巻き込まれて若干渋滞したが後はスムーズで20時帰阪となりました。 今回も楽しい遡行をご一緒してくれた皆様に感謝!m(__)m



*遡行難度や下山難度のグレード目安、サイトの観覧方法については「初めてお越しの方へ」をご覧下さい。



- Copyright (c) 2000-2006 SawaNavi All rights reserved -
Produce by KAME