久々の激流系を堪能、御幣川・小岐須渓谷本流遡行

渓谷の名称
御幣川(小岐須渓谷)
山域(ピーク)
鈴鹿
渓谷の概要
鈴鹿南部、野登山から入道ヶ岳にかけての広い流域と多くの支谷を持つ御幣川、現在大岩谷との出合い過ぎ辺りまで林道が敷設されキャンプ場等もあり観光化されているが谷中は数基の堰堤を除いて手付かずの自然が残る、大きな滝は無いが水量も豊富で屏風岩の奇勝など見所もあり楽しい沢旅が期待できるだろう
コースタイム
【小岐須山の家】 09:20(駐車場脇から谷に降りる)
【2段堰堤下】 10:05(前半の廊下はへつりで突破)
【スリバチ滝】 10:30(石灰岩が奇妙な造形を作る)
【屏風岩】 11:35(まさに大自然の神秘!圧倒的迫力の廊下)
【池ノ谷出合い】 12:40(穏やかな河原、ここから花崗岩に変わる)
【大岩橋】 14:10(4M滝の右手を登れば遡行終了!)
【小岐須山の家】 14:35(林道でさくっと下山)
ポイント
【★★(沢2級)】 遡行の印象は水量によって変わると思う、前半の廊下は夏期なら楽しく泳げる場所、屏風岩の廊下、つり橋下にある大岩はボルダームーブで越えたがここも通常は徒渉で問題ない、見所は石灰岩と花崗岩が織り成す素晴らしい造形美、屏風岩の廊下は大自然の神秘に目を奪われることだろう、この谷は距離が短くエスケープも容易なので初心者の沢体験や水慣れにもってこいではなかろうか!?(遡行難度を2級としたが通常水量なら1級+くらい)
下 山
【★(車道あり)】 大岩橋から林道を使っての快適短時間下山!
装 備
一般遡行装備必携、ロープは徒渉の補助として使用した
お勧め度
★★★
参加人数
3人
所要時間
約5時間
天候
晴れ
遡行日時
2006/05/28
地形図
伊船
写真室
作成中
遡行図
その他情報
フリクション情報:良好 ヒル情報:多数生息 さつき温泉:500円


【雨天予報から一転して晴天の鈴鹿へ】 本当は比良の八池谷に行く予定だったが前日までの雨天予報に早々中止となった、しかし自分的には晴れる可能性があると信じて再度メンバーを集めて沢に行く事にした。

場所は鈴鹿の小岐須渓谷本流(御幣川)、実はこの小岐須にはフリークライミングのゲレンデである椿岩や整備されたキャンプ施設がありよく訪れていたのだが本流の渓中を見る機会は無かった、しかし先日訪れた焼木谷の帰りに屏風岩の絶景を見て調べてみたところ「鈴鹿の山と谷」に遡行記録を見つけて俄然行きたくなっていたのだ、文中には「水量次第では困難」と書いてあるが今年は雨が多く水量は多そうだ(^^;、若干心配であったが行ってみないと判らないので「まあダメなら他へ」の軽い気持ちで車を走らせる

【小岐須山の家(9:20)⇒2段堰堤下(10:05)】 小岐須の登山拠点である山の家に着いたのは9時、予想通り(以上?)の快晴にモチベーションも一気にアップ!!、石大神の痛々しい山肌を見ながら準備と整えて出発、駐車場脇の山道から河原に降りる


晴天、石大神を見て準備を整える やはりかなりの水量だ(^^;

渓中はやはりかなりの増水で濁りはないものの木屑や小石が渦を巻きながら流れて行く(^^; とりあえず行けるとこまでと遡行開始、谷はすぐに狭まり廊下の様相、○師をやり過ごして右岸を進むとS字に屈折して深い淵とその奥にえげつない勢いの2M滝を懸ける、右手には石灰岩の大岩が挟まりその下は深い空洞となっていて特異な景観だ、ここは胸まで浸かり左岸に移ってトラバースして行くが水勢強く気を抜くと流されそう(^^; 後続にはロープ補助で乗り越えたがのっけからのずぶ濡れモードに不安顔を隠せない


深い淵の奥に瀑流2M滝を懸ける ここは左岸に移ってへつり越える

2M滝の横に出て奥を覗くとその上にも瀑流の小滝が懸かりとても突っ込めそうな流れではないので大岩の右手を巻き越えた、谷は少し明るくなって大釜に懸かる2条3M滝、その奥に堰堤があり飛沫を上げている、ここは釜の真ん中を泳いで取り付くことも出来そうだが自重(^^; 右手から巻いて続く堰堤も一緒に巻くために林道まで登りきる


とても流れの中は進めない(T_T) 瀑流の2条3M滝は右手から巻く

【2段堰堤下(10:05)⇒スリバチ滝(10:30)】 林道を暫く進んで崖崩れのあった地点から草付き斜面を下って谷に戻る、堰堤上は広い河原となって穏やかな渓相、すぐに右岸から一ノ谷が流入する、野登山を水源とする一ノ谷はスリバチ滝を呼ばれる変わった形状の滝があると聞いていたので見学しに行く事となった、ゴーロから続く堰堤の右岸を越えると廊下状となるが谷中は平凡、その奥に2段10Mのスリバチ滝が登場だ、この滝は石灰岩が浸食されて出来た滝で磨かれた岩肌はまさにスリバチと呼ぶに相応しい、自然の造形美を暫し堪能して本流遡行を再開、河原に戻ると相棒の腰で鈴鹿名物君がダンス、更に足元でも踊っている(^^; ハチさんが指ではじき飛ばして奥へと進む


堰堤上は明るい河原 一ノ谷に懸かるスリバチ滝を見学

【スリバチ滝(10:30)⇒屏風岩(11:35)】 もう一度右岸から支谷を合わせても暫くは穏やかな渓相が続く、やがて右岸に10M滝を見ると両岸立って瀑流を懸ける、この辺りから流れは強く深くなり徒渉するのも一苦労、場所によってはロープを付けて飛び込んだりもしたがこの時期の泳ぎはまだ寒く陽の射さない廊下帯では震えが止まらない(>_<)


場所によっては一発ジャンプも(^^; 深く美しい廊下帯を進む

やがて上方に吊橋を見ると両岸更に高くなっていよいよ屏風岩の廊下へと吸い込まれて行く、屏風岩は両岸20M以上の高さで石灰岩の前傾壁が続く絶景の地、以前クライミングの課題が開かれたと聞いたがどこかは判らない、谷中はいたって平凡なのだが入り口付近、ちょうど吊橋の下に大岩が鎮座しておりヒールからのボルダームーブで登りきるがここは真夏で通常水量なら脇を泳いで突破するのが楽そうである *因みに後続2人はFIX+アブミで突破、ボルかじってないと厳しいかも(^^;


屏風岩の廊下に大岩が鎮座 ここはボルダームーブで突破する

【屏風岩(11:35)⇒池ノ谷出合い(12:40)】 廊下の中程で右岸の壁が一旦切れて仙ヶ谷が流入するのだがこの辺り真っ白な石灰岩と滝と釜が見事なコントラストを見せて憩うのにもってこいの場所、相棒は先の泳ぎで芯から冷えたみたいで日当たりの良い場所にでて休息を取る

暫く太陽の下で暖まりカッパを着込んで歩き出す、本流にあたる右股はまだ廊下が続いていてその抜け口に大釜を持つ3M滝を懸ける、右手に重なる大岩下にちょうど人が通れるくらいの隙間がありそこから滝上に抜けられるのだが相棒が来ない(^^; 戻ってみるとどうやらまだ震えが収まらず足が上手く動かないとの事、「私はここで待ってますm(__)m」と言うのだがほっておく訳にもゆかず一旦遡行を打ち切って屏風岩の遊歩道から林道へと登った


仙ヶ谷との出合い付近 廊下の終わりに大釜3M滝を懸ける

林道を暫く進んで谷中を覗くが先の滝場から上は穏やかな様子、そしてすぐに巨大な堰堤、谷中から遡ってくるとここは左岸を巻くらしい、堰堤上で左岸から池ノ谷が合わさるがここはキャンプ場となっており明るい河原が広がっている、ここで衣服が乾くまでの昼食タイム、エネルギー補給してようやく寒さのおさまった相棒を見れば名物君もエネルギー補給を狙ってスパッツの隙間でもがいている(^^;、ディートで撃退(-_-#)

【池ノ谷出合い(12:40)⇒大岩橋(14:10)】 さて気を取り直して遡行再開、と言っても今日の遡行終了予定である大岩橋まではあと数百メートルと言ったところ、花崗岩のゴーロをピョンピョン進むと大釜を持つ4M滝が通せんぼ、滝芯のすぐ左にロープが垂れ下がっているが渦巻く釜を泳がねば取り付けず正直意味が無い(^^; ここは右手の岩場を登ったがバランスに一癖あり、巻き道は更に右側にあるが林道まで出てしまう、この滝を越えればすぐに大岩橋が掛かるので遡行を打ち切った


花崗岩の明るいゴーロを進めば 遡行のフィナーレにと4M滝が懸かる

【大岩橋(14:10)⇒小岐須山の家(14:35)】 下山は車道を使っての快適道、途中「鈴鹿の湧水」(名前そのまんまやなぁ(^^;)で咽を潤して30分程で小岐須山の家に戻り着いた。 駐車地で後片付けをしているとまたも相棒の靴に名物君が(^^; 鈴鹿の山が大好きと言う相棒だが名物君にも好かれたようで今後の遡行も楽しみである(謎)

【予想外の面白渓】 今回悪天予報の八池谷から急遽変更して訪れた鈴鹿であったが予想以上の好天に恵まれ沢も久々の激流徒渉渓で十分楽しむことが出来た、小岐須の本流は深い廊下と美しい造形美を心行くまで堪能出来る秀渓と言っても過言ではないだろう、距離も短くエスケープも容易なので初心者の沢慣れや初沢体験にもってこいではなかろうか!?

最後は毎度のさつき温泉へ向うと「農協祭り」開催中でいろいろ食べて飲んで買って温泉も満喫して帰路についた。 本日も楽しい1日を提供してくれた鈴鹿の山とハチさんと相棒に感謝。m(__)m



*遡行難度や下山難度のグレード目安、サイトの観覧方法については「初めてお越しの方へ」をご覧下さい。



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