都市近郊に残された秀渓、西ノ谷遡行

渓谷の名称
西ノ谷
山域(ピーク)
北摂(安倉山)
渓谷の概要
北摂大峰山の南面より流れる西ノ谷は昭和40年代まで桜の研究が行われた場所で「桜の園」や「桜小場」と呼ばれ親しまれてきた 近年整備されて秘境さは失われたがこの地域では数少ない自然の残された谷である
コースタイム
【武田尾廃線入り口】 11:35(出合いまでは賑わいの廃線敷きを歩く)
【西ノ谷出合い】 11:45(出合いより入渓)
【隔水亭(亦楽山荘)】 12:05(10M滝は右岸斜面を登るが傾斜強い(^^;)
【桜滝】 12:25(下段は容易、上段は右岸から巻いて登山道に)
【満月滝】 12:40(流れを横切って斜上するが滑り易い)
【安倉山】 13:35(静かな尾根道、看板多すぎ?(^^;)
【西ノ谷出合い】 14:40(谷沿い登山道をのんびり下山)
ポイント
【★★(沢1級)】 ポイントはやはり桜滝と満月滝をどうするか、直登するならロープによる確保が欲しいところ、満月滝は斜瀑で一見容易そうだがよく滑るので慎重に!
下 山
【★(登山道あり)】 下山は西ノ谷沿いに付けられた登山道を伝う、よく整備されていて短時間で快適に下山出来る
装 備
フェルト靴必携、桜滝や満月滝を直登するならロープ必携だが通常は必要ないだろう
お勧め度
★★
参加人数
1人
所要時間
約3時間半
天候
晴れ
遡行日時
2006/05/14
地形図
武田尾
写真室
作成中
遡行図
その他情報
フリクション情報:やや滑り易い ヒル情報:見なかった 


【仕方なく単独沢(^^;】 前日までの雨予報が一転して晴れとなったが誰も遊んでくれる人が居らず(T_T) さりとて家で悶々としてるのも嫌だったので仕方なく単独で谷歩きでもしようかと重い腰を上げる、出発も遅かったし単独と言う事で近場で楽な場所・・・、本当は宝塚の惣河谷支流に行こうかと向ったが駐車スペースが見つからず断念(以前止めた路肩は杭が打たれていて止めれなかった)、代替で武田尾の西ノ谷をチョイスした

実はこの西ノ谷を遡行するのは2回目なのだが前回は渇水期に訪れたためあまり良い印象が無かった、しかし一月ほど前に廃線敷きを歩いた時には程よい水量がありこの時期なら、そしてもうひとつの偵察も兼ねて再訪したのである

【武田尾廃線入り口(11:35)⇒西ノ谷出合い(11:45)⇒隔水亭(12:05)】 廃線敷き入り口から少し山側に歩いた路肩に駐車してスタート、廃線沿いの広場ではクラッシュパッドを持ったカップルがお昼寝(^^;、枕木の凹凸が沢靴には辛いが10分程で西ノ谷出合いに着いた、この辺りは近年整備されてエントランス広場と呼ばれておりいつも多くのハイカーで賑わっている、当然ながら沢靴にヘルメットのいでたちは超浮きまくり(^^; 

階段から谷筋に降りてすぐに入渓する、最初は暗い感じで小滝が数個懸かる程度だが予想通り今日はたっぷりの水量があるし水質も付近の谷では格段に良いようで澄んだ流れが谷中に響き渡っている


廃線敷きを出合いへと歩く 最初は暗いが水量は十分!

暫く進むと橋がかかり右岸を見上げれば小屋が見える、この建物は亦楽山荘(隔水亭)と呼ばれ桜守の笹部新太郎氏がこの地で桜の研究を行なっていた際の拠点となっていた場所で今ではハイカーの憩い場所となっている

【隔水亭(12:05)⇒桜滝(12:25)⇒満月滝(12:40)】 谷は隔水亭の下で10M滝を懸ける、この滝の左手に真新しいリングボルトが連打されていたたので近年登った人がいるようだ、それにしてもこの50センチ間隔のボルトは景観的にも微妙に思うのだが・・・ この滝の突破は右岸斜面を強引に登ったがズルズルで結構しんどい、楽しい場所でもないので滝見道を利用して巻いたほうが無難かも(^^;


隔水亭下に懸かる10M滝 適度な滝が続くようになる

滝上でもう一度橋が渡りそこからは斜瀑が続くようになるが快適に越えて行くと左岸側が立ちだして不意に落差のある滝が現れる、ひとつの滝は5M級だが切れ目なく段々に続いており見上げるとかなりの高度差だ、これが桜滝(多段35M)である、突破は下段の5M、5M、4Mは直登、上段20Mは左手から登れるが確保の欲しいところ、今日は単独なので右岸の滝見道を使って巻き越えた


桜滝下段はシャワーで直登! 上段は登れるが確保が欲しい

滝上は美しい5M斜瀑からナメの連続でこの谷のハイライト、小粒だが谷幅一杯のナメが続く様はミニ南紀のようだ、暫く進むと3股があって真ん中の流れを進む、そこからまたナメ床となってその詰まりに20M滝が見えてこれが満月滝である、この滝は下部の斜瀑から徐々に傾斜が増していって最後は直瀑になる特徴的な滝、突破は右手から取り付いて飛沫を浴びながら左手にトラバース、最後は左手の滝際を登って明るく開けた滝上のテラスへ出るものだがぬめりが強く注意が必要だ


斜瀑から連続するナメがハイライト! 満月滝は滑りに注意

【満月滝(12:40)⇒安倉山(13:35)】 満月滝を過ぎると穏やかな渓相となって5M滝を右手から越えるともはや源流の趣き、流れも細くなり溝状となってくる、ところどころ倒木が遮るようになり歩き難くなるがこの頃になると右岸に登山道が降りてくるので適当な場所で遡行を打ち切って踏み後を伝えばすぐに稜線へと飛び出した


最後の5M滝を越えると源流の趣き 遠く北摂の山々を見渡す

通常ならここから進路を北に取って大峰山へと登るのが一般的であるが今回は南へ下って安倉山へと向う、地形図に山名は書いていないが464Mの三角点があるのでそれと判るだろう、途中開けた場所もあり展望を楽しむが山自体は顕著なピークではなくなだらかな感じでそこかしこに「安倉山」の看板がありどこが本来のピークか微妙である(^^;

実はここへ来たのは訳があって奥の溝谷やその1本北側の谷(谷名不明)への下降が可能かどうか!?それと藪の繁殖度合いを見極めたかったのである、結果的には藪はそれ程でもなく十分進めそうであるが谷筋に出るまでにはまだ距離がありそうな感じ、今度は西ノ谷中流部の3股より右股を詰めて乗り越せるかどうかを試してみたい

【安倉山(13:35)⇒西ノ谷出合い(14:40)】 下山は元来た道をピストンする、隔水亭横ではシャガの花が満開であった、出合いに戻ってからは武庫川沿いからのアプローチも偵察しようと鉄橋のところまで歩いたが厳しそうな感じ(^^; 今日はここまでと駐車地へ引き返した


奥の溝谷に懸かる連瀑帯 もうひとつの無名谷もよさ気

【まだまだ魅力の武庫川渓谷】 今回は単独遡行で無理は出来なかったがそれなりに収穫のある遡行であったと思う、ゴルフ場や宅地開発でこの地域の山はもう死んだと思っていたがまだまだ捨てたものでも無いと実感、谷筋深く岩峰も多いので武庫川沿いからのアプローチ難を解決出来ればまだまだ遊べる要素を残していると考えるがどうだろうか?

また暇な時間を見つけて調査したい。



*遡行難度や下山難度のグレード目安、サイトの観覧方法については「初めてお越しの方へ」をご覧下さい。



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