怪我人達の休日、リハビリ&復帰で荒谷遡行

渓谷の名称
荒谷
山域(ピーク)
比良 (釣瓶岳・武奈ヶ岳)
渓谷の概要
通称『裏比良』と呼ばれる山域には貫井谷や猪谷、八幡谷と日帰り遡行に適した沢が数多くある、そんな中で、この荒谷はそれほど人気の高い谷とは言えないが快適に直登出来る滝が多くお気楽モードで楽しめる、また釣瓶岳に直接詰めるので谷としての起承転結も味わえるだろう
コースタイム
【細川休憩所】 08:00(国道を荒谷出合いまで進む)
【15M大滝】 09:15(15M滝は右手の張り出しを巻き登る)
【二俣】 09:50(右俣へ入る)
【奥の二俣】 10:30(比較的水量のある右俣へ入る)
【稜線】 11:00(最後は雑木の斜面を急登)
【武奈ヶ岳】 11:40(武奈ヶ岳は今日も大賑わい)
【細川休憩所】 13:25(細川尾根を降るが最後は潅木頼りの激下り(^^;)
ポイント
【★★(沢2級-)】 特に問題な箇所は無く殆どの滝が直登出来て楽しい、その中で15M大滝は右手から岩の張り出しを登る、その上に懸かる8M直瀑は左岸のバンドを巻くがズルズル斜面で滑り易い、稜線直下は足の攣りそうな急斜面だが雑木の雰囲気が素晴らしいところ、稜線から武奈ヶ岳への道程は沢屋にとって少々長いが360度の大展望はその疲れを癒してくれるだろう
下 山
【★★(登山道あり)】 下山は武奈ヶ岳ピークのやや北側から北西に延びる細川尾根を降る、比較的明瞭な踏み後があり迷う心配は少ないが標高600Mを切った辺りから潅木頼りの激下りとなって最後は細川集落へと辿り着く
装 備
一般遡行装備必携、ロープは持参したが使用しなかった
お勧め度
★★
参加人数
2人
所要時間
約5時間半
天候
曇り
遡行日時
2006/09/24
地形図
北小松
写真室
無し
遡行図
その他情報
フリクション情報:普通 ヒル情報:見なかった *今回は蛭を見なかったが下山の細川尾根下部では蛭被害の報告が多数あり注意したい。 てんくう温泉:600円 *荒谷出合いから国道を少し北側に進んだ場所にある『へん朽』の鯖寿司は大変美味で1600円の価値は充分!!


【リハビリ&復帰戦】 いまだ負傷の癒えぬ私と大怪我から沢復帰戦となるPOちゃんのリハビリ遡行記である、特にPOちゃんは2月の大怪我で復帰を危ぶまれていたが2度の手術を乗り越えて脅威的に回復、めでたく?年内沢復帰に漕ぎ付けた

両人ともリハビリ遡行と言う事で谷の選択にかなり気を遣ったが簡単で短時間遡行との希望もあり比良の荒谷をチョイスする、早朝集合して国道367号を北上、細川集落を少し過ぎた細川休憩所に駐車、準備を整えるがPOちゃんは左足に巻いたサポーターが痛々しく今日はいつも以上に安全遡行を心がけねばならない

【細川休憩所(8:00)⇒15M大滝(9:15)】 休憩所から国道を5分程北に歩けば右手に小さな谷が入っており荒谷橋と書いてある、これが荒谷である事は間違いなさそうだが谷を覗き込むと全く水の流れが無い(^^;、不安を胸に右岸の林道へ入るがすぐに行き止まり、目の前には導水路と堰堤があり谷水は水路の方へと流れている、どうやら荒谷の水は殆ど導水路へと送られているようだ。

谷に降りるとすぐに堰堤群、最初の堰堤は右手から、続く3基は左手から越える、谷名の如く荒れた感じで左岸の崩壊跡が痛々しい


細川休憩所からスタート 崩壊跡を見て荒れた谷を進む

ゴーロと倒木をかわしながら暫くは平凡な流れを進む、5M滝を見る頃から雰囲気も良くなり溝状の斜瀑は右手を登る、次のCS5Mは直登厳しく右岸から巻いた、自然林が頭上を包み込んで前方には7M斜瀑は涼しげに落ちる、ここはいっちょ直登してみるが流れの中程から上がツルツルだ(^^ゞ、POちゃんはあっさり左手から巻いている(^^;、スリングを要求したが長さが足りずで仕方なくクライムダウン、同じく左手から巻いて大岩の下を窮屈にトラバース、次の2条7Mは快適シャワーで乗り越えた。


溝状の岩に斜瀑が懸かる 7M斜瀑は左手から巻き越える

なおも続く小滝を軽くこなすと前方には一際大きい滝が見える、この谷最大の15M滝だ、右手に岩が張り出して中段までは容易、偵察で登ってみたがそこから上はズルズルで悪そう(^^;、ここは少し下流側の階段状になった岩場を楽に登って杣道へと出た。

【15M大滝(9:15)⇒二俣(9:50)】 谷に戻ると杣道のものか?橋の残骸が残る、深い釜を持つ1M滝はヘツリが微妙で右手を巻いた、続いてはワイドな壁に丹精な8M滝が見える、この辺り見栄えのする滝が続いて中々壮観だ、この8M滝は右手のバンドを斜上するが取り付きが逆層で滑り易い、抜け口付近も泥壁で注意が必要だろう!


荒谷最大の15M滝は右手から巻く 8M滝はバンドを巻くが滑り易い

8M滝を過ぎると左岸から大きめの支谷が入る、左の本谷に進路を取るがすっかり平凡、単調だが苔むした巨木が癒しの雰囲気、やや傾斜が増して岩間滝が現れてくると明瞭な二俣となる

【二俣(9:50)⇒奥の二俣(10:30)】 右俣に入ると2〜5Mくらいの滝が連続するがどれも直登可能で楽しいところ、やや暗い溝状の場所も積極的に流れの中を登る、その後も小滝が続き右手に炭釜跡を見て暫くで奥の二俣となる


二俣、右俣を進むと登れる滝が連続 溝状の滝も積極的に登った

【奥の二俣(10:30)⇒稜線(11:00)⇒武奈ヶ岳(11:40)】 奥の二俣は標高で830Mくらい、川床は左俣の方が低く本流と思われるが水流が無い(^^;、それに比べて右俣はちょろちょろだが流れており右俣へと進む、小さいインゼルを過ぎてどんどん登って行くと岩間からの雫を最後に水は切れる、谷は小さいガレで終わっておりそこからズルズルの急斜面をヒーヒー言いながら攀じ登る


源流部は穏やかな渓相 詰めは急斜面だが雰囲気は良い

最後の詰めはかなり辛いところだが自然林の雰囲気が良い、なんとか稜線に辿り着くと心地よい風が吹き抜け秋の気配、さて、ここからどうするか?、POちゃんの顔を見て「釣ピー(釣瓶岳ピークの略)行く?」と声を掛けるが「武奈ピー(武奈ヶ岳ピークの略)だけで充分」との事(^^;、稜線を南下して武奈ヶ岳を目指す(^^;

武奈ヶ岳は凄く久々の登頂である、昔来た時も登山者で賑わっていた記憶があるが今日も満員御礼だ、ここで琵琶湖を望みながらの昼食タイムにする。

【武奈ヶ岳(11:40)⇒細川休憩所(13:25)】 遮る物の無い大展望は風も遮らない、じっとしていると寒くなってきたのでそそくさと下山モード、帰りは細川尾根を使う予定だ、山頂から少し北に進めば分岐、赤テープは巻いてあるが踏み後は薄い、ちょうど分岐のところでハイカーさんがランチ中だったので「ちょっとすいません」とすり抜けて笹薮を押し分けると唖然とされた(^^;

最初は笹薮っぽい細川尾根も暫く進めば比較的明瞭な踏み後が続くようになる、どんどん下って地形図706M付近は穏やかな自然林が良い雰囲気、しかし標高600Mを切った辺りからは暗い植林となり傾斜も一気に増して潅木頼りの激下りとなる(>_<)、健常な私でさえ膝が笑い出す程だから故障明けのPOちゃんには凄く辛い下りだったと事だろう・・・、下山を悪さを読めなかった私のルート選択ミスで今回の反省点だm(__)m

標高300M台になるとようやく傾斜が緩くなり石垣の残る植林道を進んで、突き当たりのT字路を右手に取れば細川集落へと降り着き、そこから車までは一足投。*余談だがこの細川尾根下部の植林付近には蛭被害の報告が多数ある、今回は好天で涼しかった事もあり見なかったが「居る」と前提して対策を講じておく方が無難であろう。


武奈ヶ岳より琵琶湖方面を望む 地形図706M付近の自然林

【怪我人達の休日は】 今回、私の腕リハビリ&POちゃんの復活沢となったが私の腕に関してはマントルやプッシュ等の手首に負担を掛けるムーブ意外はそれなりにこなす事が出来た、POちゃんは普通に歩く分には問題無い様子だったが下山の激下りが堪えたようでまだ無理は禁物な様子、これは私の責任でもあり次の企画は下山もちゃんと調べておかねばと反省中m(__)m

最後は「てんくう温泉」で暖まり「へん朽」で鯖寿司(POちゃんの夕飯)を購入して帰阪となった。 POちゃん、沢復帰おめでと〜(^_^)v



*遡行難度や下山難度のグレード目安、サイトの観覧方法については「初めてお越しの方へ」をご覧下さい。



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