鈴鹿の絶渓発見!嗚呼侮り難し渋川遡行

渓谷の名称
渋川
山域(ピーク)
鈴鹿
渓谷の概要
鈴鹿の名峰雨乞岳西面の水を集めて流れるこの谷は上流で藤切谷、下流で渋川と名を変えて愛知川に注ぎ込む 里に近く一見平凡そうに見えるが下流部に鈴鹿山系とは思えぬ程スケールの大きい廊下帯を持つ、鈴鹿でも絶品の秀渓として太鼓判を押したい
コースタイム
【愛郷の森】 10:10(堰堤上から遡行開始)
【2段8M滝下】 11:30(付近は物凄いゴルジュ)
【左岸ハング3M滝下】 12:40(両岸高く滝はツルツル)
【林道の橋】 13:50(廊下を抜けると林道が降りてくる)
【愛郷の森】 14:45(林道を歩いて駐車地へ戻る)
ポイント
【★★★(沢3級)】 廊下の突破、最初の3M滝は右岸壁を登ったが悪い、釜を泳いで瀑身シャワーも可能だそうである 後半の左岸ハング3M滝は左右とも突破出来るがどちらも悪い、見所は2段8M滝付近の絶景、釜の大きさ、迫力ともに絶品 ここは本当に鈴鹿か?と思わせる桃源郷
下 山
【★(林道!)】 下山は終始林道伝いで迷う心配無し
装 備
フェルト靴等の一般遡行装備とロープ必携、残置のハーケンやシュリンゲもあるが状態が悪い物も多いので心配なら登攀装備も必要だろう
水濡れ度
かなり濡れる
フリクション度
普通
参加者
あき / 亀
所要時間
4時間半
天候
晴れのち曇り
遡行日時
2005/05/08
地形図
日野東部
写真室
作成中
遡行図
備考・その他
十二坊温泉ゆらら:600円


【鈴鹿の取っておき!】 事実上GW最終となる日曜日、天気はよさ気なのだが遊び疲れや明日からの仕事もあるので半日くらいの簡単お気楽沢で遊ぶ事にした 先日六甲の芦屋川を遡行したが水質の悪さに閉口だっただけに今回はやっぱり鈴鹿の清流が見たい。 まだ行った事が無くてアプローチが近くて下山が楽、更にそこそこ綺麗で簡単な場所(そんな贅沢なとこあるんやろか?(^^;)を考えていたら以前師匠が「渋川の下流部には廊下があって短いけど結構楽しいんですよ」と言ってたのを思い出して「ならよい機会」と鈴鹿を目指す

いつも行きしは時間節約もあって名神高速でのアプローチだが今日はお気楽沢予定なので地道で八日市を目指す それでも快適に進んで10時前に愛郷の森に到着、愛郷の森はキャンプやログハウスを中心としたアウトドア施設でフィールドアスレチック等の遊具もある 施設内には幾つかの駐車スペースがあるが施設利用者以外は駐車禁止とあるので施設最奥部まで進み堰堤脇の路肩に駐車して準備を整えた


堰堤脇の路肩に駐車 明るく平凡な河原を進む

【愛郷の森(10:10)⇒2段8M滝下(11:30)】 歩きはじめは堰堤上の河原から、水は伏流していてチョロチョロしか流れていない(^^; 大丈夫かいな?と進んで行くと真ん中が浸食されて丸くなった堰堤を越える、すぐにもう一基堰堤があり左岸を巻くと水量も増え渓谷らしくなってくる 頭上に橋を見て右岸に5M滝の枝谷を入れると小淵が続くようになるがそれほど深くないのでジャブジャブ進む そしてなにより鈴鹿の清流は美しくあきも「やっぱり鈴鹿は綺麗〜」と喜んでいる 暫く進むとまた堰堤で詰まり右岸を巻いて杣道へ出たのだが降口が見つからず結局50Mほど進んでから急斜面を下って谷に戻った


新緑が美しく良い雰囲気だ この堰堤は右岸を巻くが・・・

この辺りからボルダーでも出来そうな大岩が目立ち始め前方の山肌に岩壁を望む、それでも谷中は浅淵とゴーロで「今日はお気楽モードで楽しいな〜」と笑顔で進む やがて谷が右に曲がると突然圧縮されたような廊下となり深釜の奥に3Mの滝を懸ける この変化は極端で今ままでののんびり渓流が一転して迫力の廊下へと変貌だ、釜の前に立って3M滝の突破方法を探るが両岸の壁は20M以上の高さでとても巻ける代物ではない、となると泳いで瀑身横を登るか右岸際の凹角を6M程登るかしか選択支は無いのだが泳ぐのを躊躇って際登りをチョイスする


右に曲がると迫力の廊下帯へ 最初の3M滝は右岸壁を登る

ロープを付けて登攀開始、凹角に走るクラックをレイバックで登るが落ち口への一手が悪く錆びた残置ハーケンを見つけてシュリンゲ頼りに身体を引き上げた。 続いてあきの番、「レイバックって結構パンプしますね〜」と言っていたがスムーズに登ってきた(お見事!!) そして登り切った先で壁は更に高くなり眼前には直径20Mはあろう巨大な大釜と瀑音、滝は見えず「どこ?」と見回せば直角に左折して豪快な2段8M滝を懸ける 落差は8M程だがそれ以上のスケールを感じる滝で周囲の景色と言いまるで紀伊半島の大渓谷に迷い込んだかのようである


圧倒的な廊下を見回すと 迫力の2段8M滝が懸かる

【2段8M滝下(11:30)⇒左岸ハング3M滝下(12:40)】 陽の当たる場所に移動して暫し絶景を堪能した。 さて突破方法だが右岸のバンドしか考えられず登り出すが抜け口への一歩が悪い(残置ハーケンがあるが怪しい状態(^^;) 滝上はやや開けて陽が差し込み暖かい、丁度12時だったので昼食とする

遡行再開、暫くは穏やかだが瀑流2M滝をやり過ごすと再び両岸立ちSC3M滝、釜は深いが真ん中に流木が沈んでいてそれを渡り全身シャワーで登るがここは楽しいところだ あきは流木渡りが初めてだったようでおっかなびっくりだったが無事ドボンせずにすんだ(^^;


再び廊下に入りCS3M滝 流木を渡りシャワーで越える

岩間に飛沫を上げる斜瀑を快適に越えるとまた深釜の3M滝、右岸を簡単に巻けそうだが釜に腰まで浸かって左岸の岩棚に乗り上がる(ホールドはどれもスローパー系) 前方には支流の滝谷が3段40Mとなって落ちる この滝は下段、中段をなんとか登れそうなので機会があればこの滝谷を詰めてみるのも面白いだろう。 本谷は右折して3M滝を迎える


深釜の3M滝は左岸の岩棚に登る 滝谷が3段40Mとなって落ちる

【左岸ハング3M滝下(12:40)⇒林道の橋(13:50)】 この滝は落差3M程だが左岸に大きくハングした岩壁が覆い被さり特異な景観を創る 滝はツルツルに磨かれどこか○○谷を彷彿をさせるが谷が大きい分暗さは無い、突破は左岸のツルツル壁を3M程登って抉れた岩棚に這い上がるか右岸を6M程登ってトラバースするかである 右岸に残置ハーケンを見つけて登り始めるがグラグラで気休め程度であった(^^; そこからトラバースするのだが谷への下降が悪い(T_T) しかもランニングを取れる立ち木も無く結局フリーでのクライムダウンになってしまった(^^ゞ あきにこのクライムダウンを体験させるのは心配だったので一旦ロープを解除してもらって左岸の岩棚上にFIXを張りゴボウで這い上がってもらう


この3M滝に苦戦させられた 左岸は高くハングして覆い被さる

さあ気を取り直して・・・と言いたいところだが右岸の残置ハーケンにカラビナが残っているのでそれを回収しなければならない(^^; FIXを利用して滝下に降りカラビナを回収、登り返して一件落着だがこの滝の突破に結構時間を食ってしまった。

【林道の橋(13:50)⇒愛郷の森(14:45)】 これで悪い箇所は終わりで細渕の右岸を越え5M斜瀑を楽しく越えると林道が降りてきて橋を掛けている これで渋川遡行は終了、コーヒーを沸かして冷えた身体を暖める 後は林道をのんびり歩いて愛郷の森に戻った


最後の5M斜瀑は快適 林道が降りて橋を掛ける

【予想以上の美しさに満足】 今日はお気楽モードで遊ぶつもりであったが予想に反して充実の遡行内容となった。 渋川の印象は神崎川よりも深く赤坂谷よりも美しくそして○○谷のようにツルツルの滝、今回は廊下の突破のみだったが滝谷の3段40Mを登り詰めて阿ノ瀬山に至れば更に充実するはずである 是非また訪れたい秀渓だ!

最後は十二坊温泉ゆららで温もり帰路についた。 今日も楽しい1日を提供してくれた鈴鹿の渓とあきに感謝!m(__)m



*遡行難度や下山難度のグレード目安、サイトの観覧方法については「初めてお越しの方へ」をご覧下さい。



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