噂の下山もバッチリ決めた!黒倉又谷遡行

渓谷の名称
黒倉又谷
山域(ピーク)
台高(大和岳)
渓谷の概要
大台ケ原西部の大和岳付近から北走する黒倉又谷は本沢川流域では比較的入渓し易く人気が高い。前半の廊下帯から美しいナメ群、そして穏やかな渓相へと変化もあり遡行者を飽きさせず短い谷ではあるが遡行の楽しさを充分満喫出来るであろう
コースタイム
【筏場駐車場】 08:00(黒倉又谷出合いまでは快適登山道)
【黒倉又出合い】 08:20(最初の斜瀑3Mでいきなりの泳ぎ(^^;)
【10Mの大釜を持つ3M斜瀑】 09:10(この辺りナメ連続で美しい)
【植林小屋】 10:50(小屋の対岸やや下流に赤テープと踏み後あり)
【地形図840Mピーク】 12:05(小ピーク手前コルから右手斜面を下ると踏み後がある)
【筏場駐車場】 13:10(最後は九十九折で筏場からの登山道に戻る)
ポイント
【★★(沢2級+)】 ポイントは前半の廊下帯をどうするか?、最初の3M斜瀑は泳げば突破は簡単だが続く8M斜瀑に難儀する。その後も難儀な滝が多く巻くとなれば最初から右岸を巻きにかかった方が無難だろう 廊下を抜けると綺麗なナメが続きこの谷のハイライトなので思う存分楽しんで頂きたい
下 山
【★★★★(要読図力)】 植林小屋の対岸付近から仕事道を使って下山にかかるのだが途中で不明瞭になり懸垂下降の末に白倉又谷へ降りたと言う報告が多い。分岐のポイントは地形図840Mの小ピーク(岩峰)で踏み後は左手を巻いているがこれを伝うと目的の尾根を外す事になる。なので小ピーク手前のコルから右手植林斜面を100M程強引に下ると薄い踏み後を見つける事が出来る。やがて明瞭な踏み後となりて最後は九十九折の斜面を下って筏場と黒倉又谷出合いの中間点(筏場寄り)に導いてくれるだろう
装 備
フェルト靴等の一般遡行装備必携、廊下の突破を考えるならロープも必携だろう(廊下を全て巻くなら不必要)
水濡れ度
泳ぎあり
フリクション度
滑り易い
参加者
POちゃん / 亀
所要時間
約5時間
天候
快晴
遡行日時
2005/06/26
地形図
大台ケ原山
写真室
作成中
遡行図
備考・その他
阪神高速:700円 西名阪(松原⇒柏原):400円 入之波温泉五色湯:500円


【梅雨は何所へやら?】 前日の天気予報で梅雨前線消滅!の文字、しかも6月だと言うのにうだる暑さに早くも夏バテ気味(^^; こりゃ沢で涼むしか無いと今週も沢詣で、少雨状態なので大きな谷の方が良いだろうとチョイスしたのは台高本沢川支流の黒倉又谷、予習で得た情報によると初っ端の廊下と下山路に難渋するとの事、今回はその辺りをどう解決するかも課題である。

5時半に大阪を出発して筏場に着いたのが7時半、駐車場は有料と聞いていたのだが管理棟には誰もいないのでそのまま進んで駐車する(^^;

【筏場駐車場(8:00)⇒黒倉又谷出合い(8:20)】 テキパキと準備を整えてさあ出発!空を見上げると快晴の青空と緑の山並みが美しい、筏場から大台ケ原への登山道は吊橋が落ちていて通行止めとの事だが沢歩きには問題無いだろう、 白倉又谷をコンクリート橋で越えて本沢川沿いを20分ほど歩くと黒倉又谷の出合いに到着、橋下には4Mの斜瀑が涼しげに落ちている


登山道は吊橋が落ちていて通行止め 橋の上から黒倉又谷を見る

【黒倉又谷出合い(8:20)⇒10Mの大釜を持つ3M斜瀑(9:10)】 橋下の4M斜瀑を左に見ながら巻き気味に入渓すると谷はいきなりの岩峡を迎え深釜の奥に3M斜瀑が光る、ここは泳ぐしか無いか?と腹まで浸かるが「冷たい〜(~_~)」まごまごしてるとPOちゃんが「じゃあ私先行きますよ〜」と泳ぎ渡る、それを見て私も意を決して泳ぐ(^^; 窮屈な3M滝をずり上がり続く2M斜瀑の左手をフリクションでこなすと鏡のように磨かれた8M斜瀑が立ちはだかる

この滝は登れそうで登れそうに無いなんとも微妙な傾斜で中央を一旦登りだすが上部で滑り元戻り(^^; ガイド本等でもショルダーやら巻きやらで左手に逃げてる場合が多く一瞬弱気の虫が頭を擡げたが「くそ〜絶対登ってやる〜!!!」と今度は滝身の右に出て直登開始!ツルツルのスラブをフリクションを効かせてジワジワ登って行く 一見急傾斜に見える左岸スラブをルートに選らんだのは中間部にランニングポイントとなりそうな倒木があるからだ 何とか倒木まで辿り着き一安心だが初っ端でこの調子じゃ先が思いやられそうだ(^^;


初っ端の泳ぎは心臓に悪い(^^; 微妙は8M斜瀑は滝身右手を突破

谷は廊下状となりすぐに釜を持った3M滝、泳げば取り付けそうだが先の8Mでかなり消耗してしまい右岸を巻く、巻き上がると谷に戻れずそのまま進んでたら廊下をやり過ごしてしまった(^^; 谷に戻るとすぐに流木の刺さる斜瀑、ここはその流木を頼りに突破した それにしてもこの谷の岩は良く磨かれていて滑ることこの上ない、私もPOちゃんもあちこちでツルッとやっている、こりゃ軽率な飛び石は厳禁やな・・f^^;・


結局廊下の殆どを巻いてしまった(^^; 流木の刺さる5M滝で廊下を抜ける

暫く進んで3段10Mの斜瀑を越えると谷は明るくなり陽射しが降り注ぐ、やや右に折れてまたも10M斜瀑を越えると美しいナメ床帯となる、どこか南紀を思わせる美しい渓相だ ナメ群の途中に直径10Mの大釜を持つ斜瀑があり泳ぎ進むが取り付きが滑りやすくジタバタであった


南紀を思わせる美しいナメ床帯 大釜を泳ぎ勇むも取り付きでジタバタ

【10Mの大釜を持つ3M斜瀑(9:10)⇒植林小屋(10:50)】 ナメ群を過ぎると暫くは平流、やがて前方に大岩と大樹を見ると第2の廊下へと入って行く 大岩の裏には5M斜瀑があってフリクションンを効かせて登る、続く3M滝は小さいが深い釜に浸かって直登と中々楽しい場所だ しかしこの廊下は長続きせず幾つか斜瀑こ越えるとあっさり平流に戻った


大岩と大樹を見ると第2の廊下へ入る シャワーを交えて楽しく直登出来る

今までは岩床のナメが中心であったがこの辺りからゴーロとなりやや荒れた感じとなる 丸石を飛びながら歩いていると新しい靴後をちらほら見かけるようになりどうやら私達以外にも入渓者がいるようだ、最初の頃には無かったので私達のペースを考えてもかなりゆっくりペースの様だ、て事はもしや・・・ と思ってると案の定(^^; 軽く会釈して先へ進ませてもらうがシブシブと言った感じ

暫く進むと不意に両岸立ってCS7M滝、これは直登不可能と左岸を巻く、また滝が連続して2段10Mを右岸から巻き超えると穏やかとなって植林が谷まで下りて来る


廊下のCS7Mは左岸を巻く 2段10M滝を越えると穏やかになる

【植林小屋(10:50)⇒地形図840Mピーク(12:05)】 やがて右岸に植林小屋を見て今日の遡行はここまでとビールで乾杯、ゆっくりお昼と言いたいとこだったが追いつかれると何かと面倒そうなので早速下山に掛かる 実はこの下山路こそが黒倉又谷を遡行する上での核心部と言われており先人の報告を読んでも懸垂の末に白倉又谷へ出てしまったとの報告が多い、事前に集めた情報によると地形図840Mピーク辺りがキーポイントとなりそうである


右岸に植林小屋を見て遡行終了 840Mピーク!ここがキーポイント

まずは植林小屋からの取り付きだが小屋対岸の20M程下流に赤テープがあり踏み後を容易に発見出来る、この踏み後は実に明瞭で標高850M付近を快適にトラバースする水平道だ。やがて見晴らしの良い尾根に出て小さな起伏を超えると小さなコル、目の前に鬱蒼と茂る小岩峰がありここが840M地点だと推測する

【地形図840Mピーク(12:05)⇒筏場駐車場(13:05)】 明瞭な踏み後は岩峰の左を巻きながら続いている、偵察にと少し進んでみるがやはりここで白倉又への尾根に入ってしまうようだ コルに戻り他の踏み後を探すが見つからない、右の植林斜面を見てふと考えた「この道は植林の仕事道、なら植林の中に道があるはずだし自分ならそうする」 そう考えて右(黒倉又側)の斜面をズリズリと下って行く、小岩峰を巻くように100M程進むと薄い踏み後を発見してこれを伝う、暫く進んで尾根から離れる場所でもう一度分岐となるが雑木の急斜面になれば道を外したと思ってよいだろう やがて明瞭な道となり最後は九十九折で大台ケ原の登山道に戻り着いた


コルから右の植林斜面を下ると 薄い踏み後を発見して伝う

駐車場まで10分程の場所であったがかなり暑かったので白倉又谷出合いでもう一度身体を冷やして車へと戻った。

【黒倉又は短いけど楽しい谷】 今回の黒倉又谷は植林小屋までの短い遡行であったが泳ぎ、廊下、直登をコンパクトにまとめた秀渓だったと思う 下山のルート読みも面白かったし日帰りで楽しむにはうってつけではないだろうか!? 本沢川流域には他にも楽しそうな谷が揃っているのでまた訪れてみたい。

最後は入之波温泉で汗を流して帰阪となった。



*遡行難度や下山難度のグレード目安、サイトの観覧方法については「初めてお越しの方へ」をご覧下さい。



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