滝は多いがなんとなく登ってしまった上谷遡行(^^;

渓谷の名称
上谷
山域(ピーク)
大峰
渓谷の概要
大峰主稜線の阿弥陀が森付近から北走して流れる上谷は上多古川で最大の支流である 植林が進み幽すいさは薄いが中流部に規模の大きい滝場を作っていて一見の価値は十分にある。全体的には暗い感じがの谷だが2股までは作業道が付いているので下山も早く手軽な事から涼を求めて入渓する人も多い
コースタイム
【上谷林道車止め付近】 09:20(林道終点付近から入渓)
【馬ノ背滝下】 10:35(入渓から大岩を縫っての遡行となる)
【牛呼滝下】 12:20(美しい連瀑帯で直登出来る滝も多い)
【植林小屋】 14:15(牛呼滝の右岸巻きはルート取りが微妙)
【上谷林道車止め付近】 15:40(下山は作業道をスイスイ下る)
ポイント
【★★★(沢3級)】 ポイントは3段20Mの直登と牛呼滝の巻き、前者はぬめったスラブでフリクションクライミングを強いられる、後者は右岸の逆層壁を「く」の字に斜上したが最後は垂壁を腕力登攀で切り抜けた どれが正解かは判らないがルート取りがポイントになるだろう、見所は馬ノ背滝から牛呼滝までの連瀑帯、牛呼滝は他に類を見ない特異な形状なので是非見て頂きたい
下 山
【★★(仕事道あり)】 谷沿いに付けられた仕事道を伝うが比較的しっかりしているので特に迷うような点は無いと思う
装 備
一般遡行装備必携、ロープも必携、ルート取りによってはかなり厳しい部分もあるのでハーケン等も念のため持っておきたい
水濡れ度
かなり濡れる
フリクション度
滑り易い
参加者
PO / あき / 亀
所要時間
約6時間
天候
曇り
遡行日時
2005/06/05
地形図
洞川
写真室
作成中
遡行図
備考・その他
阪神高速:700円 西名阪(松原⇒柏原):400円 中庄温泉:700円


【久々の大峰エリアへ!】 天気予報では入梅前最後の晴れ週末?と言っている、なら是が非でも沢に行かねばなるまいとまったり沢り隊は今日も水を求めてひた走る(^^; 本来は前夜発で台高方面に行く予定であったが都合が変わって日帰り沢となった 今日のお題は簡単短時間で遊べてしかも綺麗と言われる「上谷」、あきにとっては昨年に沢デビューで行った矢納谷以来の上多古川流域だ デビュー戦は怖くて寒いイメージだったそうだが1年経って進歩やいかに?

7時に大阪を出発して吉野へと向う、予報では晴れとの事だったがなにやらどんより曇り模様・・・ そう言えば矢納谷の時もこんなんだったっけ?と少々不安、いつものコンビニで買い物をして駐車地(上谷右岸沿いの車道が集落へのヘアピンで曲がる付近)には9時到着、「沢登り禁ず」の立て札が目に入るも見なかった事にして準備を整える(^^;

【上谷林道車止め付近(9:20)⇒馬ノ背滝下(10:35)】 出発は9時20分、林道の車止めを越えて終点までは15分ほど歩くが前方には100M級の壁が立ちいやがうえにも期待が増してくる 林道終点は小広場になっておりその横から泥斜面を下って沢身に降りた


前方には100M級の壁が! なんだか暗〜い雰囲気だ

降り立った沢は水ちょろちょろで木々が覆い被さり暗〜い雰囲気・・・なんだか想像してたのと違うぞ?(^^; 進み出すとすぐに岩間滝がありぬめった大岩の横をすり抜けるのにやや手間取る、そう言えばガイド本に仙道を暫く歩いてから入渓した方が良いって書いてあったがこの事だったのか!?(^^; 岩間滝を右に左にと交わして行くと釜を3M滝、ここは右岸を巻いて仙道に出た 谷に戻ると相変わらずの岩間滝群で大岩を縫って右往左往、しんどい割に距離は進まない(T_T)


3M滝は右岸を巻いて仙道へ こんな感じの小滝が多い

仙道の鉄橋を潜って暫く進むと両岸とも立ち始め左岸には一軒家のような大岩が横たわる そこを過ぎると斜瀑がいい雰囲気で懸かり沢身を忠実に進む、谷の傾斜が増し8M滝を迎えるが直登は厳しそうで右岸を巻いて続く10M滝(馬ノ背滝)の釜めがけてルンゼを下降した


斜瀑を皮切りに良い雰囲気に 8M滝は右岸を巻いた

【馬ノ背滝下(10:35)⇒牛呼滝下(12:20)】 馬ノ背滝は深い釜を持つ優美な滝、通常は左岸の仙道に出て巻くらしいが滝身の右手が登れそうなので登ってみると容易であった 後続2人も問題無く突破したがやや高度感があるのでスリップには注意したい


馬ノ背滝が深い釜に落ちる 突破は右手を登るが容易

頭上に仙道の鉄橋を見ると右岸から松尾谷が15M滝となって落ち本谷は斜瀑とナメが連続する美しい渓相となる 馬ノ背滝を仙道で巻いた場合はこの鉄橋際から谷に戻る事になるさろう 谷は緩いS字状に曲がって6M斜瀑を迎える、右岸のバンドを伝って行くが乗り越しにホールドが無くシャワーを浴びて滝身を一旦左岸に渡り木の根を掴んで乗り越えた


馬ノ背滝を過ぎると斜瀑が連続 美しい渓相に調子も上がる?

谷は一旦開けて穏やかな流れ、乗り越しに苦労するような大岩も少なくて淡々と遡行を続けるが前方左岸に岩壁を見ると箱谷が雫状25M滝となって降り注ぎ、そして谷は左に折れて4段20M滝を迎える ここで小休止を取り滝の突破方法を相談、ガイド本には水量多いと直答不可と書いてあるが観察するとホールドは豊富そうだ ここはいっちょ直登してみよか!?と登り出す 下段、中段と快適に登るも最上段はぬめった斜瀑で高度感もあることから左手の暖斜面に逃げてしまう(^^;(ロープ無く安全第一って事でご容赦を>お2人)


4段20Mがバ〜ンと登場 下段、中段は快適に登るも・・・

2Mの斜瀑を簡単にやり過ごすと今度は3段20Mの美しい滝に出会う、上段は1条だが下段に行くほど広がりを見せる優美な滝だ で、突破だがこの滝は傾斜が緩いので直登出来ると判断、ロープを付けて左岸のスラブ状を登るがホールドが丸くてヌルヌルで滑り易い(T_T) 安心出来るランニングポイントも無く結局ロープは付けただけで殆どフリーソロ状態になってしまった(^^; 後続もFIXながら結構怖かったようで「よーこんなんフリーで登りましたね〜」と・・・、だって登りだしたら途中で降りるのもっと怖いし行くしかないやんf^^;


優美な3段20M滝 大岩を潜ると牛呼滝も近い

【牛呼滝下(12:20)⇒植林小屋(14:15)】 続く3M滝は大岩の下を潜って細い淵を越えると谷は右に折れて迫力の大滝を懸ける、これが噂の牛呼滝で中ほどに大きな風洞を持ち風が反響して牛の鳴き声に似た音を出す事からの命名だそうである それにしてもこの辺り両岸とも高い壁で美しいと言うより凄みを感じてお茶しながらゆっくり滝見物といった雰囲気ではない それでも風洞の中を見てみたくなるのが人の常で右岸をへつって覗きに行く(^^;


特異な景観の牛呼滝 突破は右岸スラブに求めるが・・・

風洞の中は釜を期待したのだが水溜りでちょっぴり残念だったが直下から上を見ると右壁沿いにクラックが走っている、こりゃ装備を整えて来れば直登が可能かも?、しかし今回はガイド本や遡行者の報告に習って右岸の草付きスラブを登っていく、ズルズルで滑り易いが左寄りに20M程斜上して立ち木でピッチを切った、しかしそこから上は完全な壁である(T_T) コース取りを悩んだが今度は右よりに斜上して最後の5Mは完全な垂壁を強引に登って仙道へと抜けた この登りはランニングに使った立ち木も腐り気味でかなり嫌な感じのする巻きであった。

仙道にはしっかりした立ち木があり後続の確保は容易だろう、POちゃんにはFIX&シャントで登ってもらうが垂壁部分で苦戦、シュリンゲをアブミにして乗り切った ラストのあきは末端確保、例の垂壁で苦労するか?と心配したがあっさり登って「ホールドあるから大丈夫!クライミングやってて良かった〜」と笑みを浮かべた(^^; 牛呼滝の巻きに関して後で聞いた話だが最後まで左寄りに斜上すると割と楽に抜けれるそうである だが下部の草付きスラブも滑り易いので万全を期すなら壁が切れる辺りまで谷を戻って巻く方が無難かもしれない・・・

【植林小屋(14:15)⇒上谷林道車止め付近(15:40)】 さて仙道を暫く巡って谷に戻ると一転して平凡な流れ、3M斜瀑を越えて暫く進むと左岸に植林小屋を見て本日の遡行はここで打ち切りとなった 少し遅めの昼食タイムでビールを飲んで先の仙道を下って行く、木橋が落ちている箇所もあるが明瞭に続いていて1時間程で駐車地点に戻り着いた


植林小屋付近で遡行終了 こんな展望を楽しめる場所も!

【進歩やいかに?】 さてデビュー沢以来の上多古流域遡行のあきに感想を聞いてみたところ「デビュー戦(矢納谷)の悪いイメージを思い出した〜大峰の沢は合わないかも?」・・・(^^; 確かに暗く陰鬱な谷でフリクションもあまり良いとは言えず爽快な登りを楽しめるタイプの谷ではなかったが馬ノ背滝周辺の渓相は中々のものである 大峰全てがこんな谷では無いので懲りずに大峰の沢もまたご一緒してもらいたいp(^_^)q

最後は中庄温泉で汗を流して帰阪、道もいつもに無くスムーズで思ったより早い時間での解散となった。 お疲れ様でした。m(__)m



*遡行難度や下山難度のグレード目安、サイトの観覧方法については「初めてお越しの方へ」をご覧下さい。



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