2005年の沢初めは美形のスラブ滝が連続する花ノ木谷

渓谷の名称
花ノ木谷
山域(ピーク)
鈴鹿(臼杵ヶ岳)
渓谷の概要
鈴鹿南部の臼杵ヶ岳から流れる花ノ木谷は水量こそ少ないが花崗岩地帯特有の磨かれたスラブと斜瀑の美しい谷だ また藪も殆どなく稜線に抜けれるので初心者や足慣らしにうってつけの谷だと思う。
コースタイム
【白船谷出合い】 09:30(白船谷出合いに駐車可能)
【花ノ木谷出合い】 09:40(入渓してすぐから斜瀑連続する)
【スラブ10M滝】 11:35(まるでミニ南紀の谷のようだ)
【臼杵ヶ岳】 13:10(展望良好で気持ちが良い)
【安楽越】 14:25(かもしか高原からは整備された登山道)
【白船谷出合い】 15:10(最後は林道歩き)
ポイント
【★★(沢1級+)】 ポイントは10M滝から始まる廊下の突破だろう、最初の10M滝は左岸から、上の15M滝は右岸から巻いて続く廊下の釜は左岸をへつったがワンポイントが細かい 見所は南紀を思わせるような斜瀑とスラブの大きさ
下 山
【★(登山道あり)】 登り詰めた臼杵ヶ岳より安楽越への登山道を伝う、終始明瞭で迷う心配は無いだろう
装 備
通常スリングで十分だが滝の登り方次第では登攀具も必要になるだろう
水濡れ度
殆ど濡れない
フリクション度
普通
参加者
あき / 亀
所要時間
約6時間
天候
晴れ
遡行日時
2005/03/19
地形図
伊船
写真室
作成中
遡行図
備考・その他
名神高速(京都南⇒栗東):1000円 さつき温泉:500円


【2005年の沢初め!】 3月も中頃に入り春めく日も増えてきた そしてこの3連休は絶好の行楽日和との予報に沢の虫が騒ぎ出し例年より1週間早い今年の沢初めとなった 目的の谷は鈴鹿南部の花ノ木谷、ネットで調べたところ斜滝とスラブ壁の連続する極上の谷との事で期待が膨らむ 早朝あきと合流して一路鈴鹿へ、気温は低めだが天気は快晴で今年の沢初めも幸先良いスタートが切れそうだ 国道1号線より安楽越の道に入り白船谷出合いに駐車して準備を整えた

【白船谷出合い(9:30)⇒花ノ木谷出合い(9:40)⇒10Mスラブ滝(11:35)】 花ノ木谷へは車道を10分程上流に(安楽越側)向って歩く 小さい土管の橋下に流れ込むのが花ノ木谷で右岸から入渓する 谷に降りると水量少なくじじむさいがのっけから岩床が続きすぐに斜瀑の連続となって楽しくなってくる


まず車道を安楽越側へ歩く 入渓するとすぐに斜瀑が連続

岩質は花崗岩でフリクションは良いはずだが水量の少ない谷のご多分に漏れず苔とヌメリで滑り易い 微妙な傾斜の滝ではフェルトの効きを確かめながらの登りとなる 幾つかの斜瀑を越えていくと左岸に取水設備のコンクリート囲いがありその前方に2M滝と小さいが深い釜が現れる 釜を覗くと鈴鹿独特のグリーンで澄んだ水をたたえており久々に出会う美しき自然に暫し立ち止まった


斜瀑をフリクションで越える 小さいが深くて美しい釜

2M滝を過ぎると勾配も増して小滝が連続するが快適に進んでいける やがて谷が右に曲がると10M滝が出現、両岸高くしかも磨かれた花崗岩の1枚岩で取り付く島も無さそうでここは巻くしか手は無い 一見両岸とも巻けそうで最初右岸から巻きにかかるがすぐに立ってくるので一旦戻って左岸の露岩を巻き上がる 立ち木が多いのでホールドには困らないが滝頭へのトラバースは高度感があるので慎重な行動が必要だろう 10M滝上は抉れこんだ細い溝状の流れがS字の廊下を作っており特徴ある造形だ 谷はすぐにこの谷の大滝とも言える15M滝に阻まれ今度は右岸に転じて巻き登る


10M滝は左岸の露岩を巻く 1枚岩の15M滝は右岸巻き

これで開けるかと思ったがまだまだ続いていて今度は極度に狭まった廊下状に深い淵が横たわっている 両岸ともツルツルの壁で淵は身長以上に深い、夏なら迷わず泳いでの突破となるのだが3月ではさすがに浸かりたくないと言うか浸かったら凍死しそうだ(^^; しかも両岸の壁は高く巻くとなればかなりのアルバイトは必至である 再度淵を観察してみると左岸の水線ギリギリのところに幅5センチくらいの細いエッジが走っている これでヘツルしか無い・・・手は甘いジブスでバランスを取りながら無事突破できた

で次はあきの番なのだがかなりびびっている様子だ(^^; だが水線沿いのトラバースなので確保しても意味が無く意を決してもらう この時のやり取りで私が「もし落ちたら俺も一緒に飛び込んだるわ!」と言ったところ「飛び込まなくていいから服替えて!」と・・・ ホントよく出来た弟子だ事で(汗) そうして何度か進退を繰り返して無事突破、服を奪われずに済み一安心(^^; ここが今回の核心部であった ここからもまだ細い廊下が暫く続くが抜け口の7M斜瀑の左岸を絡み登るとようやく開けて明るくなった


廊下の細い淵が今回の核心部 廊下が長く続き楽しめる

壁は低くなったがまだ細い溝状に谷が続いていてそれなりに楽しみなが進んで行く 5Mの斜瀑を越えると前方に城壁のような障害物が見える、堰堤か?いやでもそんな報告は無かったはず?近づいてみると巨大なスラブの1枚岩を落ちる見事な滝だった(@_@) この造形美はまるで南紀の谷を見ているようである こんなところにこんな谷が・・・まさにこの表現がぴったりだ

【10Mスラブ滝(11:35)⇒臼杵ヶ岳(13:10)】 さて10M滝だが直登は不可能で左岸を巻くのだが上部はスラブの露岩なのでスリップには注意したい 谷に戻るとまだスラブの岩床が延々と続いていて明るく暖かいのでここでレストを取る

美しい水の流れを見ながら暫し休息の後遡行を開始、1枚岩の斜瀑をどんどん登って行くと谷を塞ぐ大岩があってその右側を抜ける すっかり穏やかになりのんびり進むと明瞭な2股となり本流と思われる左股を取る


まるで南紀のような10M滝 谷を塞ぐ大岩

次の2股も左に取るとすっかり源流の赴きとなり水もちょろちょろになってきたので適当な場所から斜面を登って谷を見下ろしながら進むとすぐに臼杵ヶ岳から東に延びる尾根に乗っかった


水が切れると稜線は間近 第二名神の橋脚が無骨に立つ

【臼杵ヶ岳(13:10)⇒安楽越(14:25)⇒白船谷出合い(15:10)】 臼杵ヶ岳の山頂までは西に5分ほど、風が強くかなり寒いが展望は良好で特に仙ヶ岳方面の山並みが素晴らしい 下山は県境尾根をそのまま南進してかもしか高原を経て安楽越へと向う 途中東側に見える第二名神の橋脚群が無骨で違和感を覚える人も少なくないだろうと感じながら昼食はおでんを温めつつのんびり下って安楽越からは澄み切った青空を見上げながら車道を巡って駐車地点に戻り着いた


かもしか高原の案内板 青空を見上げて車道を下る

【やっぱり谷歩きは最高!】 2005年の沢初めも無事完了!! やっぱり大好きなクライミングと水のある情景と森林浴とを一度に楽しめる谷歩きって最高に楽しいです 今年もいろんな場所を安全に楽しく遡行したいと改めて思いました 年末の沢納めに続き今年の沢初めも付き合ってくれたあきにもほんと感謝ですm(__)m また楽しく沢行きましょ〜(^_^)v

最後は鈴鹿東面毎度のさつき温泉で汗を流して帰路に着いた。



*遡行難度や下山難度のグレード目安、サイトの観覧方法については「初めてお越しの方へ」をご覧下さい。



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