BAKUさん沢復帰第1戦は雨に煙る前鬼川遡行

渓谷の名称
前鬼川
山域(ピーク)
大峰
渓谷の概要
釈迦ケ岳周辺の水を集め流れる前鬼川は水量豊富で下流部に名瀑不動七重滝を懸ける 一般の遡行対象となるのは黒谷出合いから上部だがさして困難の場所もなく美しい流れの中をゆったりと遡行できる美渓である
コースタイム
【前鬼林道終点】 07:50(林道を少し戻って下る)
【10M滝】 08:35(巻きは左岸、滝上徒渉注意!)
【垢離取場】 10:25(日帰りの場合はこの辺りまで)
【前鬼宿坊】 11:30(通年営業の宿坊)
【前鬼林道終点】 12:30(相変わらず蛭多し)
ポイント
【★★(沢1級)】 技術的なポイントは特に無いが10M滝上の渡渉は万全を期して確保したいところ。見所は全て、関西一と言われる清流を心行くまで堪能してもらいたい。
下 山
【★(登山道あり)】 下山は垢離取場から宿坊への登山道、宿坊からは林道を使って短時間で駐車地へ。
装 備
フェルト靴等の一般遡行装備必携、10M滝上の徒渉は安全を期して確保したい。
お勧め度
★★★★☆
参加人数
4人
所要時間
約4時間半
天候
遡行日時
2004/10/03
地形図
釈迦ヶ岳
写真室
無し
遡行図
その他情報
《フリクション情報》:普通 《ヒル情報》:下山路に生息 《温泉》小処温泉:500円 《その他》:前鬼林道は落石多し、大雨の後などは要確認。


【復帰への序章】 10月1日(金)私事だがこの日は旅行で嵐山泊である 10月2日(土)午前3時まで飲んで就寝・・・朝起きると雨音がするので外を見ると本降りの雨と濁流の桂川(^^; 前日の予報では曇りだったはずだが天気変化が早くなったのか? て事は明日は案外行けるかもと勝手に思案して微笑む(^^; 10時に旅行は解散となり京都CRUXへ行って14時まで登る(^^; 秋の京クラデビューが目的だったが楽しかったそうで何よりである(^_^)v 午後には雨も上がり一旦大阪に戻って天気予報を確認するとやはり明日は回復傾向のようなのでBAKUさんと相談して前鬼行きを決行とし急いで準備を整える(結構ハードスケだ)

19時過ぎに出発!あっきー、POちゃんと合流してBAKUさん亭には20時15分着で久しぶりにBAKUさんとの対面だ 7月の骨折以来の沢復帰戦となるBAKUさんの武勇伝や怪我の状況などを聞きながら169号を南下して今日の幕営地である下北山運動公園の駐車場には23時到着となった

毎度の宴会は可愛く1時まで! 二日酔いの私は筒一杯だったが宴会猛者の他3人にはちょっと物足りなかったかな? 夜半テントを叩く雨音、たしか予報は回復じゃ?? 朝6時起床するも今にも泣き出しそうな空・・・ とりあえず入渓点までと車を走らせるが前鬼林道は落石に陥没に路肩崩壊と荒れ放題で帰りは大丈夫か?と心配になる それでもなんとか林道終点に着き準備を整えてさあ出発!

【前鬼林道終点(7:50)⇒10M滝(8:35)】 前鬼林道を100M程戻って左岸の斜面を下るとそこは支谷(黒谷)で本流はそこからもう少し下る 本流は広くて明るい花崗岩の丸石が多いので曇天でも圧迫感は無い 水量は通常より2割増しって感じだが問題は無さそうだ そしてなにより前鬼を特徴付ける青い水が遡行意欲を掻き立てる 7月に骨折して以来の沢となるBAKUさんも緊張の面持ちで慎重に歩を進めるがその表情はどことなく生き生きとしていてやはりBAKUさんには沢が似合うな〜と改めて思う


林道終点から少し下る 前鬼特有の青水が迎えてくれる

美しい流れの中を快適に進むと美しい釜が次ぎ次と出てきてへつったりしながらの遡行が続く 飛び石が苦手と言うあっきーも沢デビューだった今年5月の矢納谷から比べると格段に上手く歩けるようになって来ている 本人も景色を見る余裕が出来たようで楽しそうだ 谷がやや右に折れる場所の右岸に大岩があってその下を潜る抜けるがここも美しく最初の見所だろう


美しい釜をへつりでこなす 右岸に大岩!ここも写真ポイント

この辺りから雨が降り出すが煙る谷中も深山の趣きがあって良い感じだ 谷は大岩のゴーロとなり乗り越えて進んで行くと両岸迫って前鬼最大のビューポイントである10M滝の下に立つ 今日はかなり水量も多いがそれでも全く濁りが無いのは流石である 盛夏ならドボンと浸かりたいとこだし何時もならあっきーを釜引きずり込むのだが今日は気温が低いので自重する(^^;


何度見ても絶美の10M滝 唯一の悪場?滝上徒渉

【10M滝(8:35)⇒垢離取場(10:25)】 10M滝は毎度の如く左岸の巻き道を伝う 滝の上は岩のせり出しがあってそのまま左岸を伝えずこれまた毎度の滝上徒渉である ここが前鬼唯一の悪場だろうか?距離的には1M程なんで一見簡単そうだが滑り易い岩質のと10M滝の落ち口と言う事もあって万全を期したいところだ 立ち木よりセルフと取りPOちゃんの確保で私が渡る 続いてあっきーも無事通過、BAKUさんも手馴れたものだ、最後はPOちゃんがすいすい渡って全員無事通過! これでもうロープを出す箇所は無いので後はボッカ担当?のPOちゃんにロープを持ってもらう(^^;(POちゃんありがと〜)

さあここからは見せ場の連続で目の前のワイドに広がった大ナメに歓喜の声が上がる 谷幅一杯の1枚岩を大量の水が滑り落ちていく様は何度みても素晴らしく自然の偉大さを感じずにはいられない どこでも好きな場所を歩けるので思い思いの場所を進んで行く


BAKUさん余裕で流れに突っ込む 前鬼名物の大ナメに感激

大ナメが終わると今度は石の大広間!ここは晴れていれば休憩に最適な場所なのだが今日は雨なので普通に通過(^^; 巨岩の谷を縫いながら進むと左岸上部に見上げるような大滝が見える(@_@) 前鬼には今まで何度も入っているがこの滝を見るのは初めてでたぶん水量が多い時のみに出現する幻の滝なんだろう! この大滝の基部辺りで5M滝が行く手を阻み右岸のレッジから登って細いテラスをトラバースで抜ける


BAKUさん先頭に巨岩の谷を進む 5M滝に阻まれ右岸レッジを登る

続いて前方は廊下状となりドーナツ状の美しい釜に激流がぐるぐると回っている ここも右岸をトラバースして行くがBAKUさんは岩の登り降りが不安だと通常ルートより一段高いところを巻き進むが下から見てるとズルズルそうで余計に怖そうな場所だった・・・ ドーナツ状の釜を越えると箱状廊下と呼ばれる瀞場となり左岸から大量の湧き水が流入にて特異な風景を作り出す この風景の美しさはおそらく関西でも最上位にランクされるのではないだろうか! みんな童心に帰って暫し見惚れる場所だ その湧き水の横をすり抜けて進んで行くのだが本当に凄い水量で自然の保水力にただ唖然とするばかりだ


箱状廊下での記念撮影 左岸の至る所から大量の湧き水

実は私個人的に前鬼特有の青水はこの湧き水が関係しているのだと考えている その証拠にここから先は水の色が緑色に変化する ゴーロに続いて2段7M滝を越えると垢離取場はもう目の前だ 大峰奥駆けの修験者が前鬼行場で修行する際に俗世の垢を落とす神聖な場所なのだがいつもはここで昼食と大水泳大会になる(^^; しかし今日は気温も低くとても泳ぐ気にはなれないので樹林の下で雨を避けながら行動食を口にして右岸登山道より前鬼宿坊を目指す


湧き水帯を過ぎると水色が変化 垢離取場に到着!遡行はここまで!

【垢離取場(10:25)⇒前鬼宿坊(11:30)⇒前鬼林道終点(12:30)】 例年なら良く踏まれた登山道を行くのであるが今年は台風や長雨の影響で至る所で木橋が落ちたり道が流れたりしている 谷中では気にならなかったが今日もしっかりとした降雨で帰りの林道大丈夫か?と心配になってきた そんな訳なので宿坊でもトイレを借りたくらいですぐに出発、途中雨に洗われた美しい苔の群落を見つけたて立ち止まると緑好きのあっきーは目を輝かせてツンツンと苔をつつく(^^; 林道終点までの登山道も凄い荒れようでコンクリの路肩や橋までもが崩壊していて歩き難い しかもこの低温下でもきっちり蛭さんはいるようでスパッツの上でダンスを楽しんでいた 最後はずぶ濡れになって林道終点に到着、本降りの前鬼を後にした。


水墨画のような山並みを見る 美しい苔の群落に立ち止まる

【復活の手ごたえは?】 今回は天気予報が外れて雨の前鬼川となったが煙った山々や豊富な水量がまた何時もの違うと風景を見せたくれたと思う 怪我から見事復帰したBAKUさんも「まだまだ不安です〜」と言いながらも次回への手ごたえを感じたようで11月に○○○谷での焚き火遡行も予定出来た POちゃんやあっきーも前鬼の水に感動したようで「雨は全然苦にならなかった」との事、私としても一安心である

最後はクラガリ股の滝を見学して小処温泉で冷えた身体を温めて帰阪となった。



*遡行難度や下山難度のグレード目安、サイトの観覧方法については「初めてお越しの方へ」をご覧下さい。



- Copyright (c) 2000-2007 SawaNavi All rights reserved -
Produce by KAME