天気に惑わされた矢納谷遡行

渓谷の名称
矢納谷
山域(ピーク)
大峰
渓谷の概要
吉野川水系では最も遡行価値が高いと言われる上多古川の左股にあたる谷で規模も本谷と同規模である。上流部は伐採され遡行価値は無しと言われるが下流から中流にかけては連瀑に次ぐ連瀑と大滝で彩られ充実した遡行を約束してくれる。
コースタイム
【出合い駐車地点】 09:27(出合い手前付近の林道は荒れている)
【昇竜滝下】 11:00(大岩の豪快な遡行が楽しい)
【大釜の8M滝】 12:10(昇竜滝からは穏やかになる)
【出合い駐車地点】 14:20(左岸に通じる仕事道を巡る)
ポイント
【★★★(沢2級)】 昇竜滝の巻きはかなりの大巻きとなる、踏み後を見極めて行こう。豪快な連瀑帯は流石大峰といったところだ。
下 山
【★★(仙道あり)】 出合いから昇竜滝上まではしっかりとした仙道が通じている。途中朽ちた梯子があり恐ろしい(^^;。
装 備
フェルト靴等の一般遡行装備必携、今回は途中敗退だったのでロープの出番は無かったが通常コースを遡行するならやはりロープも携行したい
お勧め度
★★★★☆
参加人数
7人
所要時間
約5時間
天候
晴れのち雨のち晴れ
遡行日時
2004/06/27
地形図
弥山・洞川
写真室
無し
遡行図
その他情報
《フリクション情報》:良好 《ヒル情報》:見なかった 《温泉》入之波温泉五色湯:500円 《その他》:特に無し


【プロローグ】 初めて沢に入る人にとってやはり最初のイメージと言うのが大切である 従ってあっきーの沢デビュー企画もなんとしても日のサンサンと降り注ぐ晴天の下で行ないたい。 最初は大峰の沢を予定したが2日前の予報を元に若狭の沢に変更した。 ところが当日になって予報が急変して近畿北部は雨予報(T_T)更に変更して大峰の矢納谷に落ち着いた。(しっかりしてよね天気予報(^^;)

朝6時半にJR大阪に集合、主役のあっきーは無理言って早朝京都から出て来てもらった。 当人曰く朝が弱いそうなので心配したが無事予定通り落ち合い大峰を目指す。 出合いには9時に到着、空は青空が広がり上々の天候だ。 ただ上多古林道の終点手前は荒れたダートでFRの亀号にはかなりの核心部であった。

【出合い駐車地点(9:27)⇒昇竜滝下(11:00)】 林道終点で準備を整え簡単な注意事項を伝えて出発する まずは鉄製の橋で矢納谷を渡り小道の登る 山の神の祠を越えて阿古滝道との分岐を左に入る すぐに前方より瀑音轟かせ落ちる滝が見えるがこれが「矢納滝15M」でその左岸をトラバースするように巻いて谷に下りる


林道終点で準備を整える 矢納滝を左に見て小道を進む

ここから遡行開始、谷は大岩が詰まりその間を小滝が連続している 梅雨真っ只中と言う事もあり水量はかなり多く岩間の小滝と言えど迫力がある 全体的にのっぺりした岩が多いがフリクションは良く殆どの滝は安心して越えて行く事が出来る で、初沢のあっきーと言えば慣れぬ沢靴の感覚と積極的に水の中を進むと言う事に戸惑い気味でどこかぎこちない 小滝でもおっかなびっくりで越えて行くが初めてなのでこれは仕方の無いところだろう


フリクション良く快適に登れる 少し緊張した面持ちで記念撮影

やがて少し大きい10M直瀑、まだ元気なうちに集合写真をと言う事でここで写真を撮る この10Mの直登はちょっと無理そうで左岸を高巻くとまた大岩が谷を埋め傾斜が急になるがここも大岩の隙間を縫うようにしてさしたる困難も無く進んでいける


10M滝の下で集合写真 水男しんさんの華麗な登り

しんさんは今回で3回目の沢登りだが足取りもしっかりして来てもうサポートの心配は無いくらいだ ただ私がご一緒した2回はどれも雨後増水中の谷であったので「雨男」ならぬ水を呼ぶ「水男」しんさんを襲名して頂いた 今後渇水期の遡行には大いに活躍して頂ける事と思う(^^;

さて話を戻して遡行だが岩間滝を順調に越えると両岸立って15Mの直瀑で行き止まる ここは左岸から巻くが右前方に朽ちた梯子を見つけてそれを利用して越えた 谷中はまだ大岩がゴロゴロしていて歩き難いのでしばらくは梯子から続く仕事道を伝って谷が広くなり左に緩やかに曲がる辺りで再び河原に降りた すると前方には天から落ちるような大滝が(@_@) これが「昇竜ノ滝40M」だろう 連続する斜瀑も入れると50Mを超える大滝だ 両岸は極度に立ち特に右岸は大きくハングして凄い迫力だ この滝を見るだけでもこの谷に入った価値がある


15Mの巻きは朽ちた梯子を使って 圧巻!昇竜ノ滝を望む

【昇竜滝下(11:00)⇒大釜の8M滝(12:10)】 暫し見惚れた後昇竜ノ滝より少し戻って左岸より高巻きに入る 最初は不安定な斜面を登るがすぐに仕事道に出るので後はその道を使って登って行く やや不明瞭な箇所もあるが安定した巻き道で不安は無い(最初の不安定な斜面を避けたい場合はもう少し戻って左岸の緩いルンゼを登ると簡単に作業道に出る事が出来る) 登り着くと昇竜ノ滝とその上の2段15M滝を越えた場所に辿り着いた(この辺りは木材搬送設備の名残がありワイヤーや滑車が散乱している)

ここからは一転して穏やかな渓相となりのんびりムードの遡行となる 太いワイヤーの張ってある4M斜瀑での出来事、POちゃんはなんとワイヤーにぶら下がって空中を突破していった うーんなんという大胆な発想とバイタリティ、これぞ沢を丸ごと遊ぶと言う事の見本だ こんな面白い事そのまま見過ごす訳もなくもちろん私もトライ(^^; 後続も続くかと思われたがしんさんはやりかけて撤退(^^; その他の方々はギャラリーモードであった


見せ場はPOちゃんの空中浮遊 大釜8M滝で遡行打ち切り

【大釜の8M滝(12:10)⇒出合い駐車地点(14:20)】 4M斜瀑から暫く歩くと大釜を持った8M滝で行き止まる 正面突破なら泳ぐ以外に手はなさそうだ さてどうしたものか・・・ 昇竜ノ滝を巻く辺りから雨が降り出してきていたのだが空はどんどん暗くなってくる それでも取り合えずと泳いで谷中突破を提案するもPOちゃん以外はローテンションf^^; BAKUさんは巻くなら右岸やな〜ちょっと偵察してくる〜と言って右岸の樹林帯を登って行った 私はPOちゃんに確保してもらい取り合えず釜の左をへつって突破を試みる 適度にホールドがあって無事へつり終え流木の刺さる滝身を直登したところで上部から懸垂下降してきたBAKUさんと合流 さあどうやって登ってもらおうかと相談し始めた時にザーっと言う音と共に土砂降りの雨となった(T_T) 釜の向こうではすっかりテンションの下がった他メンバーが木陰に非難して小さくなっている(^^; ・・・BAKUさんと顔を見合わせて「撤収〜」と叫ぶ

BAKUさんが懸垂してきたロープをゴボウで登り8M滝の下に戻りみんなに撤収を伝えると「あー良かった」とか「みんなのモチ低さの祈りが通じた雨だった」とか言っていた(^^; その証拠かどうか下山に入るとすぐに天気が回復して日も射してきた(^^ゞ 今日の天気は一体どうなってんの?? 日が射すと急に暖かくなったので日なたを見つけて昼食タイムとなった


雨から一転の晴れ(^^; 昼食に和む 下山は谷沿いの作業道を下る

下山は昇竜ノ滝手前まで渓中を戻りそこから左岸の作業道を伝っての楽な下山、途中の朽ちた梯子部分は慎重を要するが他は問題無く短時間で出合いに戻りつく さあ後は帰るだけなのだが天気が急に雨から晴れになって暑いので上多古川の本谷に懸かる天竜滝で一シャワー浴びる事に(^_^) 天竜滝は2条20Mの豪快な滝で迫力満点、瀑身に打たれたり釜に飛び込んだりして楽しんだ もちろん初沢のあっきーにも強引に釜に落ちてもらったのは言うまでも無い(^^;


2条20M 豪快な天竜滝 天竜滝の釜で記念撮影

楽しいシャワータイムを過ごして駐車地点まではものの5分 びしょ濡れになった衣服を着替えて矢納谷を後にした。

【エピローグ】 今回あっきーの沢デビュー企画でなんとしても好天の沢に行きたいと言う事もあって場所が2転3転し、また梅雨真っ只中だったので水量が多く多少の心配はあったがそれなりに楽しい遡行が出来たと思う あっきー本人はまだ何がなんだか判らない状態だったらしいがこれも慣れだと思うので数をこなすうちに楽しさの方が前面に出てくるだろう ちなみにあっきー自身は以下の感想を囲炉裏の掲示板に書いているので一部抜粋して紹介したい

昨日はどうもありがとうございました。
亀さん、BAKUさん、皆様いっぱいフォローして下さってありがとうございました!
感想は…う〜ん、どうなんだろう
正直まだよくわかりません(*^_^*)ごめんなさい
(↑せっかく連れてって下さったのにすみません!!)
陸とはぜんぜん違いますね〜
特に濡れたまま歩く感覚が。
もうちょっと慣れたら変わるかしら…?

でも普段とまた違う景色が見られてよかったな〜と思っています
雰囲気的には楽しかったです☆
昨日は必死でそれどころじゃなかったけど。
今日反省会したらもうちょっといい感想が言えたかもしれない
こ〜んな私でもまたご一緒させてもらえますか??

という事なので2年後くらいには大きく成長した「沢屋あっきー」が見れるはずである。



*遡行難度や下山難度のグレード目安、サイトの観覧方法については「初めてお越しの方へ」をご覧下さい。



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