四国の叶姉妹と初遡行!マップさん沢デビューの神崎川⇒谷尻谷

渓谷の名称
神崎川・谷尻谷
山域(ピーク)
鈴鹿
渓谷の概要
夏の沢メッカである神崎川(愛知川渓谷)から下谷尻谷を巡るロングコースである 神崎川は白い岩肌とエメラルドグリーンの淵を泳いで進む 下谷尻谷に入ってからは美しいゴルジュと連続する滝の競演に酔いしれる 下山はお金明神への参拝道が使え短時間で神崎川に戻る事が可能である やや行程が長いので健脚向きだが真夏の一日を水と戯れるには最適のコースであろう
コースタイム
【取水堰堤】 07:40(堰堤の梯子を下る)
【ツメカリ谷出合い】 08:45(出合いまで泳ぎの連続)
【下谷尻谷出合い】 09:25(出合いは両岸立った廊下)
【コリカキ場】 11:00(心和む渓相)
【お金明神】 11:20(自然が作った天狗様)
【ヒロ沢出合い】 12:00(明るい河原で登山者も多い)
【ツメカリ谷出合い】 14:30(河原のゴーロ歩きが単調)
【取水堰堤】 15:35(泳ぎも飽きた頃に着く)
ポイント
【★★★(沢2級)】 ポイントとなるのは谷尻谷出合いと中流域のCS7M滝、出合いは少し下流の左岸ルンゼから巻いて踏み後を伝う、CS7M滝は左手を直登するがやや手強いところ。地形的にはコリカキ場からお金明神への乗り越しがポイント、地図に無い古の道だが鈴鹿通には良く知られた道、踏み後はしっかりしているし赤テープもあるので迷う心配は少ないだろう。見所は鈴鹿の独特の白い岩と清流のコントラスト。
下 山
【★★(終始沢中)】 終始沢中なので下山路として明記する場所は無い。
装 備
フェルト靴等の一般遡行装備必携 泳ぎの苦手な人がいる場合はロープ等で補助する必要がある
お勧め度
★★★★★
参加人数
3人
所要時間
約8時間
天候
曇り
遡行日時
2004/07/18
地形図
御在所山
写真室
無し
遡行図
その他情報
《フリクション情報》:良好 《ヒル情報》:コリカキ場付近で遭遇 《温泉》近江温泉:700円 《その他》:特に無し


【プロローグ】 今日は東京よりPOちゃんの親友であるマップさんが来阪するのと言う事でPOちゃんより沢デビューのサポートをして欲しいとの依頼があった(実際のとこは私の方が予定が飛んで暇になったのでご一緒させて〜と頼んだのだが(^^;) 当初3連休は大峰の沢をやる予定であったが丁度中止になったばかりだったので二つ返事でオーケーする(^^ゞ 実はPOちゃんとマップさんは四国では有名な山コンビで若くて美人で同じような背格好の女性が物凄い健脚で山を歩くことから四国の山屋さんの間では「山の叶姉妹」と呼ばれていたそうだ(@_@) なんちゃって沢屋の私がこのスーパー姉妹の中に入ってどこまでバテずに付いて行けるか不安であったが噂の姉さんとの初対面に期待が膨らんだ

朝5時半にJH茨木ICで待ち合わせ、今日はやや行程が長いので早めの集合とした ここでマップさんと初対面の挨拶を交わすが噂通りの美人さんだ 美女2人両手に花の遡行でなんだか妙に嬉しくなってくる(*^_^*) ここでPOちゃん号をデポして亀号に乗り換える 北部の天気予報がイマイチで場所変更も考えたが当初の予定通り鈴鹿の神崎川を目指すことにした 名神をひた走るが予報に反して青空と陽射しがまぶしい 八日市のコンビニに寄ったあと永源寺ダムを経て入渓点へ この頃には雲が広がったが深刻な暗さではなく雨の心配は今のところ無いようだ まあ私は完全なる晴れ男だし叶姉妹も晴れコンビだそうなので晴れ男女3人で雨が降るわけは無いと楽観して準備を整える

【取水堰堤(7:35)⇒ツメカリ谷出合い(8:45)】 マップさんに簡単な説明のあとスタートは7時半となった まずは山道から取水堰堤の梯子を降りて川床に立つ ん?何時もなら澄んだエメラルドグリーンのダム湖が迎えてくれるはずなのだが何故か水が物凄く濁っていて都会の川のようだ??? 前日に若干の雨が降ったようだが水量自体は少なめの状態で水質に影響しているとは思えない のっけから不安を感じたがこの後もっと凄い変化(昨年遡行時と比べて)を体験する


毎度の如く堰堤の梯子を下る 神崎川とは思えぬほど澱んだ淵

暫く進んで最初の瀞は濃緑に澱んでいて透明感はない 去年は胸くらいの徒渉で抜けたはずだが底が見えずなんだか不気味だ どこが浅い場所かも判らないのでのっけから泳ぐ羽目になる 水は冷たくないがその生ぬるさがかえって不気味に感じた 初遡行でいきなり泳ぐマップさんはと心配したがビビる事もなくあっさり泳いできた 本人は泳ぎが苦手と言っていたが不安は感じない泳ぎである 続く4M瀑流は左岸の岩棚を快適に越えると前方に白い岩肌が重なりS字状廊下にさしかかる 本来なら神崎川でも屈指の美しい場所なのだが今日は違う、立ち止まる事もなく左岸沿いの急流を強引に突破、後続はロープを出して引き上げた


S字状廊下も今日は暗く澱む ロープを使って強引に突破

この先も大岩をへつったり泳いだりして抜けて行くとツメカリ谷手前で両岸迫った瀞場となる 去年までは美しく澄んだ深い瀞を泳ぎで突破したのだが な、なんと淵が全て土砂で埋まっていて足首から膝くらいの深さしかない(@_@) どこからか大量の土砂が流入しているようだ あんなに美しかった瀞がたった1年で消滅したのを目の当たりにして驚く以上にこれも人的な行為が影響しているのかと思いなにか物悲しくなった・・・

【ツメカリ谷出合い(8:45)⇒下谷尻谷出合い(9:25)】 ツメカリ谷との出合いで一服してゴーロとなった河原を進む 白滝谷出合いまでは単調なゴーロ歩きだがやがて両岸が立ってきて長渕の登場だ ここも埋まっているのか?と心配したがどうやら大丈夫のようで去年同様泳いで突破した


なんとツメカリ手前の瀞は消滅 長渕は健在で泳いで突破

ここからが神崎川の核心部と呼ばれる場所で両岸立ったゴルジュとなる 大岩を右に左に交わして進むと左岸より支谷がCS8M滝となって出合う これが下谷尻谷で今日のターゲットだ


谷尻谷がCS8M滝となって出合う 谷尻谷へ入ると美しい流れになる

【下谷尻谷出合い(9:25)⇒コリカキ場(11:00)】 出合いのCS8M滝は大きな釜と中央に巨大なチョックストーンが挟まり神崎川を遡行した人であれば「あーあの滝か!」と思う人も多いと思う 釜は泳げば楽に突破出来るがCS滝の突破には時間が掛かりそうだったし行程が長い事もあって今回は巻く事にする その巻き道だが一旦神崎川本流を20Mほど戻り左岸のルンゼより登り巻く 薄い踏みあとがあるので迷う事はないだろうが大きく巻き過ぎると降りれなくなるので小尾根を乗り越えたらすぐに下降するのがポイントだろう 最後はややトラバース気味に岩場を下ってCS8M滝の上に出る

下谷尻谷に入ると今までの豪快な渓相から一転して繊細な流れとなり美しい花崗岩の岩肌に小滝とナメが連続してまるで日本庭園のようだ やや両岸が立って廊下状となるが明るい渓相なので険悪感は無く進んでいけるがやがて深い釜を持ったCS7M滝で行き止まりとなる 左岸には巻き道のFIXが張ってあるがここは直登だろうと釜を泳いで右岸を攀じる 傾斜ははあるが見た目よりも簡単な登りでPOちゃんもマップも問題無く登ってきた


両岸は立つが明るい渓相だ CS7M滝は右岸直登

続くCS3M滝も釜に浸かって右から越えると一旦廊下状から抜けて穏やかになる 小滝が幾つか続いてシャワーで快適に越えて行く 大釜を持った4M斜瀑は右の岩棚に上がると簡単に越えられる この辺りで丸石の上にニョロニョロと動く物体が・・・ そう言えば下谷尻谷は神崎川の左岸支流だ・・・て事はやっぱりそう!名物ヒル君が多く生息する山域という事だ(^^; まあ鈴鹿だから仕方無いが結構大きく成長してはる姿をみるにつけあんまし良い気はしないので自然とペースも速くなった


CS3M滝は右から越える 小滝でシャワーを楽しむ

積極的にジャブジャブしながら暫く進むと木々の間から立派な滝が顔を覗かせる この滝が変わった形をしていて細い溝状の釜奥で右の岩壁から水が勢いよく飛び出している これが「岩堤ノ滝」と呼ばれる滝だろう この滝の存在は事前の下調べで知っていたがなるほど特徴ある滝で岩堤という名がぴったりくる 滝の突破は容易で右岸に張り出したリッジを簡単に登る事ができる 更に進むと今度は大岩のトンネルから吹き出すような2段5M滝、巻くのも簡単そうだがそのまま流れに突っ込んで岩のトンネルを抜けるのが面白そうだ 2人の顔を見ると「そりゃ行っとかんと!」と言うので強引に突っ込んだ(^^;


特徴的な形をした岩堤ノ滝 大岩のトンネルを潜り抜ける

この5M滝以降谷はすっかり穏やかになってのんびりとした雰囲気に変わってくる 谷が広がって両岸に台地状が続くようになると左岸から北谷尻谷が小滝となって出合いコリカキ場に到着する このコリカキ場の由来は知らないが以前は山林業の基地としてたいそう栄えた場所だったそうだ 今では両岸に続く台地状の広場と炭釜跡だけが当時を物語っていて落ち着いた佇まいを見せている

【コリカキ場(11:00)⇒お金明神(11:20)】 谷はこのコリカキ場までを下谷尻谷と呼びここから上流を上谷尻谷と呼ぶのだが上流は平凡になるので遡行はひとまずここで終了して右岸の尾根上にあるお金峠からお金明神を目指す


コリカキ場は落ち着いた佇まい お金明神の天狗様

さてお金峠までの道だがエアリアや地形図に道は記されていないが古のお金明神参拝道が残っていて利用出来る その伝い方だがコリカキ場から上谷尻谷を少し歩くと左に小さい道標が見えるのでそれを目印の沢から右岸斜面に取り付く それほど明瞭な踏みあとでは無いが溝状の枯谷沿いを10分も急登すると尾根上に飛び出してお金峠となる 峠からお金明神へは左寄りに下るのだが踏み跡もはっきりしていて赤テープも多いので迷う事はないだろう お金明神一帯は古くからお金の神が住む神域として多くの参拝者を迎えたそうだが今はその象徴でもある「天狗様」が静かに見据えるのみである

【お金明神(11:20)⇒ヒロ沢出合い(12:00)】 コリカキ場からお金明神への尾根越え道は叶姉妹にルート取りを任していたのだが2人共山慣れしているだけあって完璧だ 不明瞭な部分も絶妙のコンビネーションで的確に踏み跡を探し出していく あっという間に神崎川に降り立ってヒロ沢出合いまでは左岸の登山道を伝う ヒロ沢出合いは明るく開けた場所で登山者の憩いの場所だ ちょうどお昼だし薄日も射してきたのでここで本日のメインイベントであるソーメンタイムとなった

まずはビールとデザートを沢水で冷やして竹ザルも用意して湯を沸かす ソーメンの茹で時間は1分30秒でPOちゃんは何時も時間を口で数えるらしい(ちなみに私はいつも適当(^^;) 今回のソーメンセットは全てPOちゃんとマップが用意からボッカまで全てしてくれた 2人にはホント感謝であるm(__)m 更にマップの巧みな話術で隣パーティの天ぷらまで頂いて結構豪勢な昼食となった 乾杯〜\(^o^)/


やっぱ夏はソーメンとビール! 竹のザルまで用意してみました

【ヒロ沢出合い(12:00)⇒取水堰堤(15:35)】 さあお腹も一杯になったとこで下山(降渓)に取りかかる ヒロ沢で1時間近く過ごしたので時間短縮で天狗滝までは右岸の登山道を歩く だんだん暑くなってきたので天狗滝下から流れに降りた ここから先はもう流れに乗って泳ぎに泳いで下るのみ ゴーロ歩きも疲れてきたので水深が浅くても流れに乗れる場所はどんどん泳ぐ(^^;


泳げ泳げどんどん泳げ! 行きに苦労した場所も帰りは快適

白滝谷からツメカリ谷出合いまでの単調なゴーロは結構疲れたが途中の淵で魚を手づかみしている方に遭遇して暫し感動する(@_@) ツメカリ谷出合いからはまた泳ぎまくって「あーもう泳ぐのも飽きた・・・」と思った頃に取水堰堤を見て本日の行程は無事終了となった

【エピローグ】 さて今回の感想だがイヤー叶姉妹は凄い! POちゃんの登攀力やスタミナはもう誰もが認めるところだが初沢のマップさんにしても登攀がめちゃ巧くてロープを出すような箇所でも全くビビる事無く付いてくる 私も決してゆっくりではないペースで谷中を歩いたのだが離されるどころか尻をまくられる始末でほんと凄いの一言だ そしてコンビの息もぴったりでまったく無駄が無い マップさんも沢にハマッたそうなので将来は良い沢屋コンビとなるだろう!って沢トリオにして私も混ぜて下さい〜(^^;

帰りは近江温泉で汗を流し箕面のカルフールで食事して帰阪した。 ここでちょっと余談!(^_^) 近江温泉はこの時期窓が全開になっている事が多い 女性風呂も同じくだそうで浴槽から第3駐車場の車がよく見えたそうだ(^^ゞ って事は次回立ち寄る時の駐車は第3駐車場って事かな?(^^; 終わり。



*遡行難度や下山難度のグレード目安、サイトの観覧方法については「初めてお越しの方へ」をご覧下さい。



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