満天、晴天、天然トリオうつろ谷を行く

渓谷の名称
うつろ谷
山域(ピーク)
若狭(赤坂山)
ルート概要
うつろ谷出合い(7:35)⇒最初の10M滝(8:00)⇒20M大滝(9:25)⇒600M付近二股(10:40)⇒逆くの字12M(11:10)⇒明王ノ禿(12:20)⇒赤坂山(12:30)⇒うつろ谷出合い(14:15)
渓谷の概要
若狭湾の東部、三国山と赤坂山の鞍部より流れるうつろ谷は高低差500M、直線距離2K程の小さな谷だが出合いから詰めまで全て滝と言っても良くまたその全てを直登できるので滝登りと言う点では最高の沢であろう
装備
滝を登るならザイルが必要、ハーネスやシュリンゲ等の谷遡行の基本的な装備も持参したい
参加者
亀@管理人 / 佐野さん / たこやきさん / まるいさん / えーさん / びーさん / ねーさん
所要時間
約7時間
天候
晴れ
遡行日時
2002/10/13(前夜発)
地形図
三方、駄口
遡行グレード
★★☆☆☆(沢2級+)
お勧め度
★★★
写真室
無し
簡易マップ
備考
名神高速(茨木⇒京都東):1200円 湖西道路(坂本⇒真野):410円 瓜割の湯:880円


9月に予定していた遡行が全て雨で流れ仲間達からは雨男のレッテルを張られていたが久しぶりの晴天予報! 今回は沢デビューの方も含めた男性2人、女性5人のハーレム遡行、そして雨男を挽回すべくの山行となった

前夜にねーさん、まるいさん、えーさんを迎えに行き名神と湖西道路を経て南組の佐野さん、たこやきさん、びーさんとの待ち合わせである真野のコンビニを目指す 無事合流して裏比良を北上、27号線を更に北上 美浜町で右折して出合いを目指す 出合いまでの道は最後ダートになるが全般的には走りやすい道だ 途中立派な牡鹿が車の前に現れびっくするが近くに寄っても逃げるそぶりも無く突然の対峙にみんなからも歓喜の声が上がった

出合い付近のダート道は広く駐車、幕営スペースは直ぐに確保できる 息が白い程の寒さの中、空を見上げると満天の星が輝き言葉にならない美しさで明日の天気は期待出来そうだ で今回囲炉裏遡行デビューのねーさんと沢デビュー初テント泊、自称インドア派のえーさんを迎えての宴が始まったのだがねーさんは寒空の中終始半袖でこの時既に大物ぶりを伺わせていたのだった


寒空の中での宴会(ねーさんは半袖) さあ出発っす〜

朝6時起床、各自朝食と準備を整える 初テント泊のえーさんも爆睡だったそうで「意外と眠れたっすね〜」と笑顔で答えてくれた 7時半遡行を開始! 丸木橋を渡り小道を進むと直ぐに2基の堰堤で最初は左を次は右の砂利斜面を登って越えると谷本来の姿となって自然林が覆うようになる 谷はいきなり狭まり右に曲がって10M滝を懸けるがこの滝は周囲を痩せた岩稜が取り囲み中々の迫力だ この滝の突破は通常右岸の痩せ尾根を巻き登るそうだが高度感があって進められないとの事を事前に矢問さんより教えてもらっていたので一見難しそうに見える滝身直登を選択する


最初は草の茂る小道 いきなり登場の10M滝

まずは今回のガイド役を引き受けてくれた佐野さん、「たぶんランニングは無いから」とあっさり登るが中間部で飛沫の中をトラバースするのでびしょ濡れは必須だ まだ早朝の薄暗い谷中で皆不安な顔を覗かせる 2番手は初滝登りのえーさん!早く緊張感から開放しようと2番手にしたのだが「次、えーさんさんと言われた時は、『しぇぇぇぇぇ〜』という感じで正直怖かった」そうです しかし実際登り始めると実にスムーズで飛沫もヌメリもなんのその!流石フリークライマーだけの事はある 3番手はびーさんことなっちゃん!中間で少し苦戦するも無事に越えた 続いてまるいさん、中間部で滑り落ちてヒヤリとさせられたがずぶ濡れになりながらもガッツで無事に切り抜けた その次はねーさん、1年前まで全くの山素人だった彼女だがこの1年で○の○○○で野宿するまでになったツワモノで一見清楚で大人しく見えるその外見からは想像もつかないバイタリティの高さである もちろんあっさり登る たこやきさんは流石沢の魔女って感じで貫禄の登攀だ 最後は私、それなりに登って全員無事通過した


えーさん初滝登りは『しぇぇぇぇぇ〜』 ○○○で今回の主役となったねーさん

それにしてもこの滝の突破に1時間近く要しこの先が心配だ ここからは滝の連続となる 小滝を挟んで更に10M滝が立ちふさがる この滝も通常は巻くようだが滝身右を直登 最初の滝で皆吹っ切れたのか登攀のペースも上がり余裕も出てきているのかカメラを向けるとピースサインで返って来るのが微笑ましい 小滝が連続で続き2段12Mの前にでる丹精な形で中々美景の滝だ 右側を快適に登る


小滝連続!皆快調の越える 2段12Mは美景の滝だ

まだまだ滝は続いていて前方にはこの谷最大の20M滝が望まれる 左岸は草付、右岸は壁が高く取り囲んで見応えのある地になっている ここも右から佐野さんのトップで登るり切るがホールド自体は豊富で下から見るより簡単な登りだ 女性陣もそつなく登って滝上の小滝を幾つか越えた二股で休息を取った 出合いからここまで約2時間 日もだいぶ昇ってる筈だが谷中まだ日陰で寒い


佐野さんを確保するたこやきさん 20M滝でまるいさんの奮闘が続く

二股を過ぎると直ぐにまた連瀑となりシャワー気味の直登が続くが下部ほどの落差のある滝はなく5M前後の滝が続く 中には楽しい(ちょっと嫌らしい?)滝もあって気分は上々だ 途中の流木の刺さるチムニー状8M滝は流木にスリングを巻いて登り たこやきさんを覗く女性陣は大事を取って右を小さく絡んで越えた この辺り比較的フリクションの効く花崗岩が主体でほんと快適だ


滝また滝でご満悦〜 なっちゃんを見守る佐野さん

一旦傾斜が緩まるがすぐにまた連瀑、今後は2条5M滝で行き止まりとなる この滝は二股にもなっていて左右の水流は別々の谷水のようだ 右はスラブ状でここを登るのがセオリーのようだが手足とも細かくて意外とバランスが必要なところだろう まるいさんが2M程登ったところでスリップするがちょうど下でスポッターをしていたのでグランドは避ける事ができた(フーッびっくり) さあ源流までもう一息 傾斜はだいぶ緩くなり最後の難関、逆くの字12M滝が立ち塞がる 佐野さんが「雄姿を写真にとりましょう」と言うことで私がトップで登る事にする 最初左から入って流れ沿いに右へ 中間部の滝身は垂直でホールドも有りそうだが完全なシャワーとなる シャワーはちょっと気が引けたので他の可能性を探ると滝身のすぐ右側は最初の乗り込みが被っているもののしっかりしたホールドが幾つかあり何とかなりそうだ ちょっと躊躇したが残置ハーケンを見つけたのでランニングを取って乗り越した


5M滝はバランスクライム 逆くの字12Mを登る私

この滝を最後に谷の様相はガラっと変わり傾斜の緩いナメ床の谷へと変化する そしてこの辺りから花崗岩の茶色い岩肌に混じって白い半透明の石が目に付くようになってくる えーさんとねーさんは「わー綺麗!なんて石やろ〜」ってな具合に話しているが 突然「お土産に持ってかえろ〜」と言い出した 止めはしなかったが遡行で谷の石ころを集めて持ち帰る人は初めて見た 特にねーさんはコブシ大の石を集めてる ボッカ訓練にでも使うのかな?それとも漬物石??


源流は快適な遡行が続く 最後は若干の藪を漕いで稜線へ

後は緩くなった源流をひたすら遡って790M付近、谷が左に曲がって突き当たる手前で右の斜面に取り付き若干の藪を漕ぐと稜線の登山道へと飛び出した そこから進路を右に取るとすぐに明王ノ禿から赤坂山にかけての山並みが眼前に広がり天気は快晴! 期待にそぐわぬ大パノラマにみんなから声が上がる さあ赤坂山までもう少し山頂は多くの登山客で賑わっていた 時間は12時半くらい最初の10M滝ではちょっと時間を食ったが良いペースで来れたと思う 山頂から少し下った送電線の鉄塔下で昼食となったのだがここからはえーさん、びーさん、ねーさんの独壇場! 先日の小赤壁でのクライミングでもそうだったが日焼けが怖いとタオルや手ぬぐいで顔を覆う姿はまるで過激派の方々、えーさんに至っては鉄塔支柱の幅20センチくらいの影に身を潜めて三角座りなんとも奇妙な光景だ


明王ノ禿での集合写真 昼食を取る皆と鉄塔監視員?

トリオの取り留めない会話が暫く続いたあと下山する 送電線から更に下って最初のコルを右折、栗柄越と呼ばれる古道をひたすら下るのだが道は広く傾斜も緩いので歩き易い 出合いまで約1時間、えーさんとねーさんはその間ずっと(ほんまにずっと、全く切れ間無く)喋りっぱなしでついつい耳を傾けているとあっけなく出合いまで降りてしまった 皆で握手の後、車を”Uかまして”(えーさん語録1)帰路についた

帰りは国道27号線沿いの「瓜割の湯」で汗を流す この立ち寄り湯880円と少々高めだがタオル、バスタオル付きでサービスも行き届いている この地域に行った時にはお勧めの湯であろう

今回の遡行の妙は直登出来る滝の多さもさる事ながら過激派トリオの天然ぶりかな? そのスタイルや会話、ねーさん108の秘密など今後の山遊びの概念を変えて行く人達なのかもしれない 私的には楽しければよいのでこんな楽しい人達が増えればいいな〜と思う次第である みなさんお疲れさまでした。






- Copyright (c) 2000-2008 SawaNavi All rights reserved -
Produce by KAME