新緑と北風とピーカンの西谷遡行

渓谷の名称
西谷
遡行日時
2002/06/09
ルート概要
川上辻(6:50)⇒西谷橋(8:30)⇒土倉滝(10:00)⇒二股(10:45)⇒7M滝(11:20)⇒日出ヶ岳(14:40)⇒川上辻(15:45)
渓谷の概要
宮川の本流と呼ばれ大杉谷の源流にあたる西谷は深い樹林の中をゆったりと流れる大きな谷だ 技術的にも困難な場所は無く台高の沢を志す者にとっては是非とも推奨したい名渓だろう
参加者
亀@管理人 / MOGUさん / BAKUさん / 矢問さん / キンゴさん / KUROさん / 和田さん / 大加茂さん / みーとさん
所要時間
約9時間
天候
晴れ
遡行グレード
★★☆☆☆(沢2級)
お勧め度
★★★
写真室
作成中
簡易マップ
備考
阪神高速:700円 西名阪(松原⇒柏原):400円 小処温泉:500円
地形図:大杉渓谷・大台ヶ原1/25000


午前2時半目覚ましがけたたましく鳴り響く 僕は眠い目をこすりながら起き出し出発の準備を始める・・・ そう今日は大台の西谷へ行くのだ 今回は9人の大所帯だが他のメンバーは前夜泊で先にワサビ谷までアプローチしていて当日組みは僕一人だけだ 集合は6時半に大台の川上辻、単純に考えると大阪から3時間近く掛かるだろう早朝とは言い難い3時過ぎに出発、途中ワサビ谷に立ち寄りみんなと合流して川上辻へは7時前の到着となった


川上辻で準備を整える 西谷橋ここから遡行開始だ

この谷の場合ゴールが山頂付近となるので出合いまで降りなくてはならない まずは筏場への登山道をぐんぐんと下る、この道は整備も行き届いていて歩き易い「安心橋」「金名水」と進んで大台辻を右に折れ20分も進むと林道が横切りそこが西谷との出合いとなる「西谷橋」だ ピーカンの空と山の緑がなんとも美しい 早速遡行準備を整え入渓するとすぐにゴーロと淵が交互に現れるようになってくる


歩き出すとすぐに淵に当たる 少し冷たいが浸かって行こう

かと言って悪い場所がある訳でもなくへつったり適当に浸かったりで楽しく進んでいけるところだ 少しして倒木の横たわる大きい釜の前まで来るがこの釜は深く正面突破は泳ぐしか無さそうだ MOGUさんが途中まで浸かって帰ってきた と言うのも今日は意外と気温が低く従って水温も低い さっきから腹あたりまでは何度も浸かっているが少し止まるっと小刻みに震えがくる 僕も含めまだ泳ぐ勇気は出ずここは左をへつって越えた


ゴーロの中を遡行 うーん水が冷たそ〜

正確な場所は忘れたがこの辺りだったであろうか?後ろで「ドボン!」って音が聞こえた この時僕は先頭付近を歩いていたので現場は見ていなかったのだがBAKUさんが滑って釜に落ちその時に胸部を強打したようだ その後も気丈に振舞ってはいたがかなり痛いらしく帰宅してからの診断で肋骨骨折で聞かされた だが遡行中は「みんなに迷惑が掛かるから」とそんなそぶりも見せず今回リーダーBAKUさんの気遣いが伺えた一幕だった BAKUさんお大事に!

さて話は戻って長い河原歩きのあとようやく両岸が狭まってくると まずは2M斜瀑のお目見えだ 釜は小さいが不釣合いに深くキャニオリングも楽しめそうだ 左を簡単に越えると広くて大きな釜を持った土倉滝10Mが登場する 新緑と深い釜と晴天!このコントラストにしばし時間を忘れる場所だろう


2M斜瀑は滑り台も出来る 美しい土倉滝10M

さてこの滝の突破だが両岸ともに登れそうだ まずは僕が左を、KUROさんやBAKUさんは右を選択する で左ルートだが出だしはへつって左に取り付きあとは豊富なホールドを拾って登るので下から見るよりも簡単であった 滝上に立って右ルートを覗きに行くとどうも落ち口への乗り越付近が悪くスッパリ切れていて高度感がありそうだ ここはスリングをセットして無事に乗り切った

この土倉滝から二股までが今回の核心部と呼べる場所である 滝の上は茶色の美しいナメが続く さらに両岸が狭まって廊下状となりここが「長淵」と呼ばれる場所だ 白い岩肌と青い水がなんとも神秘的である 突破はキンゴさんが胸まで浸かって突破しそのあと後続も続く MOGEさんはいつの間にか巻いていて出口で待っていた


茶色にナメ床が続く 長淵は神秘的な場所だ

長淵を過ぎるとすぐに二股で本谷は右股の方だがここは日出ヶ岳に直接突き上げる左股を進む 巨岩が連続して傾斜も強くなってくるがさして困難な箇所もなく順調に高度をかせいで行ける この辺りから水も切れたり流れたりでしんどくなってくるが新緑の木陰に入ると心地よい風が吹きぬけちょうど良い感じだ


青い空の中を遡る 岩が多くなり傾斜も増す

どれくらい遡っただろうか?再び連瀑状となり5Mくらいの小滝が続く 今度はどれもそれなりに手ごたえがある 沢初心者のみーとさんにはスリングをだして越えて行くと突き当たりに7Mの直瀑があり行く手を遮るのだがこの滝はちょっと難しそうだ ザイルを出しMOGUさんのトップで左の草付を登るが意外と手間取りこの滝の突破だけで1時間ほど食ってしまった


小滝の連瀑帯 7M直瀑に突き当たる

ここから上は殆ど水も枯れ岩屑の中の急登となる時折支谷が入りどちらを取るか迷うところだがそこは百戦錬磨のMOGUさんやキンゴさんそれにKUROさんBAKUさんと沢のスペシャリスト達の手によってパズルを解くように右に左にと支谷を登っていく 最後は脆い岩壁状になりそこから右の尾根に逃げ潅木の中を登って行く


岩屑の急登が続く 木々の間から見える景色

この登りはかなり急だが時折見える展望は絶景でそんな苦しさを吹き飛ばしてしまうくらいだ そして山頂まであと100Mくらいってところで石楠花の藪に突入するがすこし尾根を右に回り込むと藪が切れた MOGUさんが「ほら隣りの尾根を見てみ〜右側は藪が薄いやろ〜 だからこの尾根も右は藪が薄いはずなんや」 どうしてそうなったのかは聞かなかったが日照とかの関係だろうか?ほんとに右に寄ると藪が切れた 最後は笹をかき分けるとドンピシャリ!日出ヶ岳の展望台の前に出た ちょうど何組かの登山客がいたが変な所からいきなり変な格好の人が現れたので面を食らった様子でありちょっと優越感に浸れたのは僕だけでは無かったのではないだろうか?


山頂へドンピシャリ! 日出ヶ岳での1コマ

しかし今日の日出ヶ岳は景色が良い!ちょっと冷たい北風が霞みを取り払ってくれたのか太平洋から室生まで360度の大展望だ しばし休息を取った後本当は下ってはいけない?らしい巴岳から山上辻への道を下る 巴岳で左に直角に折れるのを気を付ければ別段問題のない道で1時間弱で山上辻へと引き返しみんなで山行の無事を祝い握手を交わすのであった

その後はお決まりの温泉モード! 新しく整備された辻堂山からの林道を快適に下り小処温泉へたどり着いた みなさんどうもお疲れ様でした






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